わがままな婚約者

はる

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6話

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もうすぐ結婚式を迎える俺たちには亀裂しか無かった。


唯一助かったすれば彼女が逃げ出さなかったことだろう。


結婚式の打ち合わせ後、彼女と一緒に家へ帰えっていた。



「ごめん、この辺で下ろしてくれない?」


『え?』


「私、寄りたいところがあるから」


『どこに?』


「言うわけないでしょ」



さすがにカチンときた。


言わなくても分かる。
モイーズが言っていた彼に会いに行くはずだ。


ずっと我慢していたからだろう…


塵も積もれば山となるとはこのようなことを言うんだろうな…


もう怒りが抑えきれなかった。


『ふざけんなっ!!』


「……えっ?」


『ふざけんなよっ!いい加減にしろっ!』


「……なんでそんなに怒って…」


『このまま家に帰ってください。』


「ちょっと…っ!!まって!!!」


ぎゃあぎゃあと騒ぐ彼女を無視し、馬車を家まで走らせてもらう。


結婚式の打ち合わせ後、家まで帰ろーとすれば男の家に行こうとするアーシャ。


今までずっと我慢していた堪忍袋の緒が切れて、抑えきれなくなっていた。


「……ちょっと?」


『 ……………………』


「……ここで止まってって…言って…」


『 ……………………』



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