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5話 10歳の独り立ち
「いつ帰ってきてもいいからな」
「本当に1人で行くのか?俺も行ってやるぞ?」
「家族と行くのが恥ずかしいなら友達呼んでやろうか?」
引き止めよう、ついてこようとする家族を振り切って、俺はようやく荷物を乗せた台車をゴロゴロと引きずって歩きだした。
父さんや母さんが『重ければ重いほど遠くには行かないだろう』と目一杯荷物を積み込んでくれたのだ。
軽量化の風魔法を使えることは失念しているらしい。面倒なことになるのはわかっているから、わざわざ指摘したりはしないけどな。
小さな頃は村のリーダーになることを期待されていた俺だったが、一度死にかけたことにより、この2年間は生きているだけでいいと過保護に育てられてきた。
この荷物だって、この村では作れない大量の味噌や醤油に塩と砂糖だ。
この村、金だけはあるからな。店には豊富な品数が揃っているのだ。
大量に注文するときは前払いの注文式だけど。
結構我が儘を言ったのにも関わらずそれらの原料になっている大豆モドキも少量だが取り寄せてくれたし、麦や珍しい野菜の苗までいくつか揃えてくれたのだ。
偏に、狩りに出かけず土ばかり弄っている俺のために。
めっちゃいい家族だろ。
本来10歳ごろをめどに独り立ちするものだが、最初はそれでも親元の近くに住居を構えるのが普通だ。
だが俺は、自分の奇行を咎められることのない、離れた場所に行きたかった。
こんないい家族にだな、嫌われることだけは避けたい。
つまり、奇行が見られなければいいってことだ。
もちろん自力で生活できるようになって余裕もできるようになれば、恩返しはしたいと思っているとも。
だが親兄弟は俺が1人では生きていけないと考えているんだよなー。
だからこそ足かせになるほどの荷物を持たせて遠くに移動できないようにしたのだ。
が、俺はここから距離のある山の上、そこに自分の家を構えたい。
さて、ここまでこれば誰も見ていないよな。
俺は周りをキョロキョロと確認すると荷物を解いた。
歴代1位という魔力保有量を持ちながら、他のみんなみたいに山に狩りに出かけることもない俺は、この魔力を他の物に使えないかと試行錯誤を繰り返した結果、手に入れたのである。
亜空間収納をな!
といっても未だに15種類までしか入れることのできない制限のあるスキルではあるが。
数が増えれば増えるほど、一部屋作るのにかかる魔力は倍々になるのだ。
3部屋作るところまでは即日作れるくらいだったのに、4部屋目からは1日では出来なくなってしまった。
新しい部屋を作るために毎晩寝る前に余った魔力を少しずつ流している最中だ。
まずは味噌だろ、醤油と塩に砂糖。それにお金も亜空間収納に入れておこう。
これで5部屋埋まってしまった。
元々大量に木材等も隠し持ってきているし、酒や水も入っている。空いているのは後5部屋だ。
残りの荷物で嵩張るのは服というか布か。
鍋とかの調理器具は背負っていけばいいし、テント家を組み立てる材料一式を亜空間収納に入れて、あー、むしろ山道を進むのに台車が邪魔だな。
台車……入るかな。
あ、入った。
ん、じゃあカバンを背負って、おっと軽量の風魔法をかけとけば重くないな。
さて、山を登りますかね。
俺が少し不便な山中に家を構えたいのにはいろいろ理由がある。
変わり者という自覚があるから、人の目が気になるというのはもちろん。
その理由のひとつはこれ、水だ。
キレイな水は川上にあるっていうだろ?
誰かが使ったかもしれない生活排水が流れている川下の水よりも、絶対キレイだろって思える川上の水がいい。
自分さえ良ければいいのかって言われればそれまでだが、その辺もやっぱり記憶の弊害だと思う。
他のヤツらが水のキレイさをそこまで気にしてるようには思えないからな。
何しろ飲む分くらいは自分で出せるし。
洗い物に使う水はそこまで気にならないんだろう。
それに、奉納用酒造りにもキレイな水の方がいいし。
だってな、ポイントをな、貯めるとな、珍しい植物の種とか購入できるんだよ。ポイント貯めちゃうだろ。
せっかくだし水も亜空間収納に入れて持っていこうかな。
新しい家の近くに畑も作りたいしー。
休憩がてら時間をかけて水をだばだばと亜空間に入れているのだが、結構入るもんなんだな。
この亜空間収納、種類は15種類しか入らないけど量は入るのだ。
下の村まで水が行きわたらなくなっても困るし、念のため3日分くらいの水を確保するとそこで止めた。
この先、何があるかわからんからな、水は大事だ。
川に沿って道中の食べられそうな木の実を集めながら山の中腹まで来ると、少し平らな場所に出た。
暗くなる前に家を組み立てないといけない。
テント家の中は獣避けの魔術がかかっていて、安全だからだ。
「ここにするか」
亜空間から家を組み立てる支柱を取り出してドーム型になるように並べていく。
これも軽量の魔法を編み出したからこそできるわけで、兄貴が家を組み立てるところまで手伝うと着いて来たがったのもまあ、わかる。
普通は仲間や友人と共に新居を組み立て、独り立ちを祝うものらしいからな。
儀式前の小さな時までならともかく、今の俺にはそんな仲間はいない。かといって、独り立ちを家族に手伝ってもらうとかダメだ。
世間体的に恥ずかしいと思うくらいのプライドが、俺にもあったらしい。
どちらにも頼りたがらない俺を心配する兄貴の手伝いを断るのに、本当に苦労したんだ。
有難いし、申し訳ないとは思ってるんだけど。
それに、亜空間スキルは家族にも知らせてないからさ。
「よし、できた」
中の広さは20畳くらい。
ここに村にはなかった風呂とトイレを作りたいから、ベッドルームは半分くらいの大きさになるだろう。
ちゃんとした台所は外に作るけど、ちょっとだけ飲むためのお湯を沸かすとか軽食を温め直すだけの小さなキッチンも家の中に欲しい。
持ってきた大量の木材を組み合わせて寝具を組み立て風呂とトイレの部屋を間仕切りすると、なんだか既視感のある部屋ができあがった。
「これ、前住んでた1Kじゃん」
まあ、床は土の上だけど。
地面に直接腰を下ろして生活するのは大地から魔力を補充するためらしいから、地面から少し浮かせて床を作るなんてとんでもないっていうのがこの村の常識だ。
建物っていうよりテントっぽい家なのも、そうした理由からだと思われる。
他の町に行くと、石や木でできた建物が建ってるっていうからな。
そんな中、今は厚い布を敷いているだけだけど、いずれは薄めでいいから木の床を張りたいもんだって思う俺はこの村でちょっと変わってるわけで。
そんな家は他にこの村にはないから、やっぱり手伝ってもらえなかったよなー、ホント。
大地と接してないなんて、バチ当たりって言われちまう。
よし、風呂桶でも作るか。
材料は木しかないから、水の漏れない風呂を作り上げるのに魔術も組み合わせないといけない。
浴槽を作ったり、それに煮詰まって気分転換に床を地面に直で張ったり、時間も金も気にしないで気ままに生きるって……めっちゃ幸せやな、俺。
ーーーーーーーーーー
水や火などは魔力で出せるけど、今は酒造りと亜空間収納を増やしたいのとで、魔力温存中。
そのため天然水を使用するリースなのでした。
「本当に1人で行くのか?俺も行ってやるぞ?」
「家族と行くのが恥ずかしいなら友達呼んでやろうか?」
引き止めよう、ついてこようとする家族を振り切って、俺はようやく荷物を乗せた台車をゴロゴロと引きずって歩きだした。
父さんや母さんが『重ければ重いほど遠くには行かないだろう』と目一杯荷物を積み込んでくれたのだ。
軽量化の風魔法を使えることは失念しているらしい。面倒なことになるのはわかっているから、わざわざ指摘したりはしないけどな。
小さな頃は村のリーダーになることを期待されていた俺だったが、一度死にかけたことにより、この2年間は生きているだけでいいと過保護に育てられてきた。
この荷物だって、この村では作れない大量の味噌や醤油に塩と砂糖だ。
この村、金だけはあるからな。店には豊富な品数が揃っているのだ。
大量に注文するときは前払いの注文式だけど。
結構我が儘を言ったのにも関わらずそれらの原料になっている大豆モドキも少量だが取り寄せてくれたし、麦や珍しい野菜の苗までいくつか揃えてくれたのだ。
偏に、狩りに出かけず土ばかり弄っている俺のために。
めっちゃいい家族だろ。
本来10歳ごろをめどに独り立ちするものだが、最初はそれでも親元の近くに住居を構えるのが普通だ。
だが俺は、自分の奇行を咎められることのない、離れた場所に行きたかった。
こんないい家族にだな、嫌われることだけは避けたい。
つまり、奇行が見られなければいいってことだ。
もちろん自力で生活できるようになって余裕もできるようになれば、恩返しはしたいと思っているとも。
だが親兄弟は俺が1人では生きていけないと考えているんだよなー。
だからこそ足かせになるほどの荷物を持たせて遠くに移動できないようにしたのだ。
が、俺はここから距離のある山の上、そこに自分の家を構えたい。
さて、ここまでこれば誰も見ていないよな。
俺は周りをキョロキョロと確認すると荷物を解いた。
歴代1位という魔力保有量を持ちながら、他のみんなみたいに山に狩りに出かけることもない俺は、この魔力を他の物に使えないかと試行錯誤を繰り返した結果、手に入れたのである。
亜空間収納をな!
といっても未だに15種類までしか入れることのできない制限のあるスキルではあるが。
数が増えれば増えるほど、一部屋作るのにかかる魔力は倍々になるのだ。
3部屋作るところまでは即日作れるくらいだったのに、4部屋目からは1日では出来なくなってしまった。
新しい部屋を作るために毎晩寝る前に余った魔力を少しずつ流している最中だ。
まずは味噌だろ、醤油と塩に砂糖。それにお金も亜空間収納に入れておこう。
これで5部屋埋まってしまった。
元々大量に木材等も隠し持ってきているし、酒や水も入っている。空いているのは後5部屋だ。
残りの荷物で嵩張るのは服というか布か。
鍋とかの調理器具は背負っていけばいいし、テント家を組み立てる材料一式を亜空間収納に入れて、あー、むしろ山道を進むのに台車が邪魔だな。
台車……入るかな。
あ、入った。
ん、じゃあカバンを背負って、おっと軽量の風魔法をかけとけば重くないな。
さて、山を登りますかね。
俺が少し不便な山中に家を構えたいのにはいろいろ理由がある。
変わり者という自覚があるから、人の目が気になるというのはもちろん。
その理由のひとつはこれ、水だ。
キレイな水は川上にあるっていうだろ?
誰かが使ったかもしれない生活排水が流れている川下の水よりも、絶対キレイだろって思える川上の水がいい。
自分さえ良ければいいのかって言われればそれまでだが、その辺もやっぱり記憶の弊害だと思う。
他のヤツらが水のキレイさをそこまで気にしてるようには思えないからな。
何しろ飲む分くらいは自分で出せるし。
洗い物に使う水はそこまで気にならないんだろう。
それに、奉納用酒造りにもキレイな水の方がいいし。
だってな、ポイントをな、貯めるとな、珍しい植物の種とか購入できるんだよ。ポイント貯めちゃうだろ。
せっかくだし水も亜空間収納に入れて持っていこうかな。
新しい家の近くに畑も作りたいしー。
休憩がてら時間をかけて水をだばだばと亜空間に入れているのだが、結構入るもんなんだな。
この亜空間収納、種類は15種類しか入らないけど量は入るのだ。
下の村まで水が行きわたらなくなっても困るし、念のため3日分くらいの水を確保するとそこで止めた。
この先、何があるかわからんからな、水は大事だ。
川に沿って道中の食べられそうな木の実を集めながら山の中腹まで来ると、少し平らな場所に出た。
暗くなる前に家を組み立てないといけない。
テント家の中は獣避けの魔術がかかっていて、安全だからだ。
「ここにするか」
亜空間から家を組み立てる支柱を取り出してドーム型になるように並べていく。
これも軽量の魔法を編み出したからこそできるわけで、兄貴が家を組み立てるところまで手伝うと着いて来たがったのもまあ、わかる。
普通は仲間や友人と共に新居を組み立て、独り立ちを祝うものらしいからな。
儀式前の小さな時までならともかく、今の俺にはそんな仲間はいない。かといって、独り立ちを家族に手伝ってもらうとかダメだ。
世間体的に恥ずかしいと思うくらいのプライドが、俺にもあったらしい。
どちらにも頼りたがらない俺を心配する兄貴の手伝いを断るのに、本当に苦労したんだ。
有難いし、申し訳ないとは思ってるんだけど。
それに、亜空間スキルは家族にも知らせてないからさ。
「よし、できた」
中の広さは20畳くらい。
ここに村にはなかった風呂とトイレを作りたいから、ベッドルームは半分くらいの大きさになるだろう。
ちゃんとした台所は外に作るけど、ちょっとだけ飲むためのお湯を沸かすとか軽食を温め直すだけの小さなキッチンも家の中に欲しい。
持ってきた大量の木材を組み合わせて寝具を組み立て風呂とトイレの部屋を間仕切りすると、なんだか既視感のある部屋ができあがった。
「これ、前住んでた1Kじゃん」
まあ、床は土の上だけど。
地面に直接腰を下ろして生活するのは大地から魔力を補充するためらしいから、地面から少し浮かせて床を作るなんてとんでもないっていうのがこの村の常識だ。
建物っていうよりテントっぽい家なのも、そうした理由からだと思われる。
他の町に行くと、石や木でできた建物が建ってるっていうからな。
そんな中、今は厚い布を敷いているだけだけど、いずれは薄めでいいから木の床を張りたいもんだって思う俺はこの村でちょっと変わってるわけで。
そんな家は他にこの村にはないから、やっぱり手伝ってもらえなかったよなー、ホント。
大地と接してないなんて、バチ当たりって言われちまう。
よし、風呂桶でも作るか。
材料は木しかないから、水の漏れない風呂を作り上げるのに魔術も組み合わせないといけない。
浴槽を作ったり、それに煮詰まって気分転換に床を地面に直で張ったり、時間も金も気にしないで気ままに生きるって……めっちゃ幸せやな、俺。
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────────────
~お知らせ~
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※第5話を少し修正しました。
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※第11話を少し修正しました。
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