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5話 自分でできる、もん?
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僕が精通を迎え、大人の仲間入りをしてから2年。
まるで来年の学院入学に合わせるように、体調は落ち着いた。
にもかかわらず未だにオースティンの手を借りなければ満足に魔力の制御もできなくて、彼への依存度が全く下げられずにいる。
こんな状態で、本当に学院に入って大丈夫なのだろうか。
オースティンが出かけてすぐ、1人壁際の寝台に上がると隠れるようにして、そろりとズボンに手をかけた。
オースティン達が今日行く予定のところは少し遠くて、夕方にならないと帰ってこないはずだ。
自分で致すことができるようになれば、オースティンに迷惑をかけることもなくなる。
僕はまだ全然起きていない僕のモノに手をかけた。
う……ん、気持ちいい、かな。
そうだよな。
滅多に慰めることは無かったとはいえ、前世でもオナほにゃは経験しているのだから、できるに決まっている。
女の子に全く相手にされて無かった僕は、前も自分でするしかなかったじゃないか。
うん、イケる気がする。
「は、うん、あ」
いや、でも、こんなに声、出してやってなかったよな。
オースティンに、変な癖、つけられ、た?
「あ、あ、ぁん」
気持ち、いい。
「は、あ」
気持ちいい。
気持ち、いい。
のに、アレ?
「はっ、あ、あ」
い、けない、ん、だけど。
上下にこするだけじゃ、ダメだったっけ?
なんか、足りない。
気持ちいいんだよ?
気持ちいいのに、なんで?
それにちょっと、痛くなってきたかも。ぬるぬるするのが必要だったかもしれない。
「は、あ、ぁ」
どのくらい、擦ってるっけ?
疲れるくらい、してるのに。
どうして?
なんで?
撫でても擦り上げても、ソレがこない。
僕の目から、ポロリと涙がこぼれた。
ひとりで、きちんと、できるようにならないと。
そうしないと、ダメ、だろ?
「な、んで?」
「それは、こちらの言葉ですよ」
「ひぇ?!」
えええええっ?!!
「い、いつ、帰ってきたの?」
まだそんなに時間、経ってなかったはずだよな?
「今日ナローエ様の様子がおかしかったので、俺だけ皆に帰されたんです、けど……何をなさってたのですか」
「えっと、ちゃんとひとりでも魔力を出すの、できるようにならないとなって思いまして」
ううっ。
恥ずかし過ぎて、オースティンの顔が見れない。
「へーぇ、そうやって俺から離れようとしたわけですか」
オースティンが何か言った気がして慌てて顔を上げだけど、そこには不機嫌そうなオースティンがいるだけだった。
「えっと、ごめん、聞こえなかったん、だけど?」
なんか、怒ってる?
何を怒ってんの?
オースティンが怒ることなんか滅多にないから、それを感じ取って気分が消沈した。
ついでに、せっかく起っきしていたボクちゃんも少しへにゃった。
「それで、ナローエ様はご自分でちゃんとできたのですか?」
「はは、それが、僕下手みたいで、まだ、いけなくて」
オースティンの不機嫌が収まらなくて、僕の恥ずかしさも収まらなくて、声はだんだん小さくなった。
「オ、オースティンに迷惑かけないようになりたくて、頑張ったのに」
『できなくてごめんなさい』という言葉が口から出るよりも先に、情けなさにポロポロと涙が溢れて落ちた。
「ナ、ナローエ様!」
そしたらなんでか慌てたオースティンがギュッと抱きしめてくれて、魔力を吸い出すためのものではない、優しい口付けが落ちてきた。
ぐぅぅぅ。
こんな時なのに幸せすぐる。
「ナローエ様は俺に触れられるの、嫌ですか?」
「そんなこと、ない!すっごく感謝してるんだ。けどオースティンは嫌だろうと思って。僕、オースティンのこと大切だから、こんなことさせて、嫌われたく、ないんだ」
だからちゃんとオースティン離れしないとって思ってるのに。
「……俺は、ナローエ様に触りたいんです。ナローエ様が大人になったら、こんなことできなくなるってわかってるから、今だけでもナローエ様に触れたいんです」
……なんか今、都合のいい幻聴が聞こえた気がした、ぞ?
「オースティン、僕に触りたいの?」
「はい」
「……なんで?楽しくなんか、ないだろう?」
だって、僕男だぞ。
汚いとこ、触らせてるし。
それに、僕とじゃ女の子とみたいに、ちゃんとしたエッチなこと、できないじゃんか。
「楽しいですよ。好きな子に触るのなんか、楽しいに決まってるじゃないですか」
不貞腐れたオースティンがボソリと爆弾発言をかました。
「へ?オースティン、僕のこと、好きなの?」
「……そうですよ。……気持ち、悪いでしょう?」
どこか投げやりのオースティンの言葉なのに、僕、嬉しい。
「僕、も、オースティンのこと、好き、なんだ」
バッと真っ赤になったオースティンが目を見開いた。
「えっと、でもオースティンの好きと違うのかな?僕、恋愛的な意味で、オースティンが好きなんだけど」
ここまできたら、もういいやと思って本音をぶちまけてみた。
どのみち、いろいろ、限界だった。
これで一緒にいられなくなるなら、自業自得だと諦められるだろう。
……多分、いっぱい泣くけど。
「俺も、ナローエ様のこと、恋愛的な意味で好きですよ」
「っ本当?」
「はい」
えー……。
なんか、嬉しいんだけど。
オースティンも、機嫌良く、なったみたいだ。
「ナローエ様がご結婚されるまで、ずっとこのままでいたいんですよ、俺は」
「っ!」
そう、だった。
今のところ、この家には、僕しか子供がいないんだ。
そう、なんだけど。
「俺は一生結婚しないで、それでもナローエ様の近くにずっといたいんです」
「……うん」
嬉しいのに悲しくて、僕の頬がひたひたと濡れる。
「そんな風になっても、ずっと近くにいてくれるの?」
僕なら、オースティンが他の人と仲良くしている姿を近くで見てなんかいられない。
「ナローエ様にいらないと言われても、離れる気はないですね。大人になって、ナローエ様に今みたいに触れなくなっても。ナローエ様の隣に、奥様がいらしても、ずっとです。その覚悟はできてますから」
オースティン……。
「うん」
「だから、今のナローエ様のことは、全部、ください」
「うん」
僕は僕の気持ちをちゃんと受け止めてもらおうと、オースティンに抱きついた。
「こんなにココ、真っ赤にして」
腫れた目元を、擦り過ぎた僕のソレを、オースティンが口を滑らして順に舐めとっていく。
「でも、オースティンに触ってもらう時みたいに、気持ちよくなれなかったんだ」
「俺がいないと、ダメでしたか?」
「うん、ダメだった」
オースティンの嬉しそうな笑い声が微かな吐息になって、僕をふるわせる。
それが、とてつもなく、幸せだ。
後ろに指が入って、いつもより優しく動いている気がする。
「オースティン、僕の、全部、もらってよ」
だって、目の前に、僕の大好きなオースティンの、雄の顔。
「本当にっ、いいんですかっ?」
今なら、僕に興奮してくれてるからだって、わかるから。
「うん」
男のソコを使うって知らなかったけど、時々オースティンのソレが押し当てられて、無意識に、理解していた。
多分。
オースティンが、本当にしたいことを。
理解した上で、全部あげたいと思ってしまったんだ、君に。
ずっと前から時間をかけて、今までゆっくりと馴染ませてくれていたそこは、香油の滑りを借りて、オースティンを受け入れるために動いた。
オースティンが、すっごくゆっくり入ってきて、オースティンを無事に受け入れられたことに、安心した。
ゆるゆると揺れて、僕は夢の中にいるみたいな、とても心地いい幸せを、感じていたんだ。
翌日、僕を包む温もりの中で優しい日がさす朝を迎えた。
先に目が覚めていたオースティンが、ふわりとしたキスを何度も髪に落としている。
世界はこんなに僕に優しかっただろうか。
そんなことを感じていたから、思わず想いが口に出た。
「ねえオースティン。僕は父上に見限られてるだろう?」
「そんなこと!」
オースティンがガバリと身を起こす。
ふふ、床ドンならぬ、布団ドンだ。
オースティンに囲われて、心がぬくぬくする。
「いいんだ、本当のことだし。今までは辛いなって思ってたのに、今日、それが嬉しいと思っちゃって」
「ナローエ様?」
オースティンが、わけわからんって顔をするのさえ、愛おしい。
「だってもしかしたら、僕のことをダメだって決めつけて、どこか他所にでも子供を作ってくれてるかもしれない」
相手は母上ではないかもしれないけど。
「そうなったら、もし僕に兄弟がいたら、全部譲ってオースティンとずっと一緒にいられるなって、ふふ」
まあ、領民のことを思えば無責任に放り出すことなんかはできないけども。
「ナローエ様」
「オースティンのおかげで、寂しいのが全部、嬉しいになったみたい」
オースティンが目を瞬いて、そして『そん(な方法がありまし)たね』って笑った。
時々あるんだけど、オースティンが口の中だけで呟く言葉はちょっとしか聞き取れないから、曖昧に笑うしかなくて、困る。
でも、そんな時のオースティンは嬉しそうなことが多いから、なんかキュンとしちゃうんだ。
きっと僕のこと「好き」とか「可愛い」とか言ってくれたんだと思う。
いや、自意識過剰じゃなくて、希望的観測であります、はい。
「ナローエ様がそんなこと言うから……俺も、母さんに捨てられて辛かったけど、ナローエ様に会うためだったと思ったら、急に感謝したくなりました」
そう言って2人で小さく笑い合って、そしてギュッとしながら、また、布団に隠れた。
こんな幸せな日があっても、いいと思うんだ。
まるで来年の学院入学に合わせるように、体調は落ち着いた。
にもかかわらず未だにオースティンの手を借りなければ満足に魔力の制御もできなくて、彼への依存度が全く下げられずにいる。
こんな状態で、本当に学院に入って大丈夫なのだろうか。
オースティンが出かけてすぐ、1人壁際の寝台に上がると隠れるようにして、そろりとズボンに手をかけた。
オースティン達が今日行く予定のところは少し遠くて、夕方にならないと帰ってこないはずだ。
自分で致すことができるようになれば、オースティンに迷惑をかけることもなくなる。
僕はまだ全然起きていない僕のモノに手をかけた。
う……ん、気持ちいい、かな。
そうだよな。
滅多に慰めることは無かったとはいえ、前世でもオナほにゃは経験しているのだから、できるに決まっている。
女の子に全く相手にされて無かった僕は、前も自分でするしかなかったじゃないか。
うん、イケる気がする。
「は、うん、あ」
いや、でも、こんなに声、出してやってなかったよな。
オースティンに、変な癖、つけられ、た?
「あ、あ、ぁん」
気持ち、いい。
「は、あ」
気持ちいい。
気持ち、いい。
のに、アレ?
「はっ、あ、あ」
い、けない、ん、だけど。
上下にこするだけじゃ、ダメだったっけ?
なんか、足りない。
気持ちいいんだよ?
気持ちいいのに、なんで?
それにちょっと、痛くなってきたかも。ぬるぬるするのが必要だったかもしれない。
「は、あ、ぁ」
どのくらい、擦ってるっけ?
疲れるくらい、してるのに。
どうして?
なんで?
撫でても擦り上げても、ソレがこない。
僕の目から、ポロリと涙がこぼれた。
ひとりで、きちんと、できるようにならないと。
そうしないと、ダメ、だろ?
「な、んで?」
「それは、こちらの言葉ですよ」
「ひぇ?!」
えええええっ?!!
「い、いつ、帰ってきたの?」
まだそんなに時間、経ってなかったはずだよな?
「今日ナローエ様の様子がおかしかったので、俺だけ皆に帰されたんです、けど……何をなさってたのですか」
「えっと、ちゃんとひとりでも魔力を出すの、できるようにならないとなって思いまして」
ううっ。
恥ずかし過ぎて、オースティンの顔が見れない。
「へーぇ、そうやって俺から離れようとしたわけですか」
オースティンが何か言った気がして慌てて顔を上げだけど、そこには不機嫌そうなオースティンがいるだけだった。
「えっと、ごめん、聞こえなかったん、だけど?」
なんか、怒ってる?
何を怒ってんの?
オースティンが怒ることなんか滅多にないから、それを感じ取って気分が消沈した。
ついでに、せっかく起っきしていたボクちゃんも少しへにゃった。
「それで、ナローエ様はご自分でちゃんとできたのですか?」
「はは、それが、僕下手みたいで、まだ、いけなくて」
オースティンの不機嫌が収まらなくて、僕の恥ずかしさも収まらなくて、声はだんだん小さくなった。
「オ、オースティンに迷惑かけないようになりたくて、頑張ったのに」
『できなくてごめんなさい』という言葉が口から出るよりも先に、情けなさにポロポロと涙が溢れて落ちた。
「ナ、ナローエ様!」
そしたらなんでか慌てたオースティンがギュッと抱きしめてくれて、魔力を吸い出すためのものではない、優しい口付けが落ちてきた。
ぐぅぅぅ。
こんな時なのに幸せすぐる。
「ナローエ様は俺に触れられるの、嫌ですか?」
「そんなこと、ない!すっごく感謝してるんだ。けどオースティンは嫌だろうと思って。僕、オースティンのこと大切だから、こんなことさせて、嫌われたく、ないんだ」
だからちゃんとオースティン離れしないとって思ってるのに。
「……俺は、ナローエ様に触りたいんです。ナローエ様が大人になったら、こんなことできなくなるってわかってるから、今だけでもナローエ様に触れたいんです」
……なんか今、都合のいい幻聴が聞こえた気がした、ぞ?
「オースティン、僕に触りたいの?」
「はい」
「……なんで?楽しくなんか、ないだろう?」
だって、僕男だぞ。
汚いとこ、触らせてるし。
それに、僕とじゃ女の子とみたいに、ちゃんとしたエッチなこと、できないじゃんか。
「楽しいですよ。好きな子に触るのなんか、楽しいに決まってるじゃないですか」
不貞腐れたオースティンがボソリと爆弾発言をかました。
「へ?オースティン、僕のこと、好きなの?」
「……そうですよ。……気持ち、悪いでしょう?」
どこか投げやりのオースティンの言葉なのに、僕、嬉しい。
「僕、も、オースティンのこと、好き、なんだ」
バッと真っ赤になったオースティンが目を見開いた。
「えっと、でもオースティンの好きと違うのかな?僕、恋愛的な意味で、オースティンが好きなんだけど」
ここまできたら、もういいやと思って本音をぶちまけてみた。
どのみち、いろいろ、限界だった。
これで一緒にいられなくなるなら、自業自得だと諦められるだろう。
……多分、いっぱい泣くけど。
「俺も、ナローエ様のこと、恋愛的な意味で好きですよ」
「っ本当?」
「はい」
えー……。
なんか、嬉しいんだけど。
オースティンも、機嫌良く、なったみたいだ。
「ナローエ様がご結婚されるまで、ずっとこのままでいたいんですよ、俺は」
「っ!」
そう、だった。
今のところ、この家には、僕しか子供がいないんだ。
そう、なんだけど。
「俺は一生結婚しないで、それでもナローエ様の近くにずっといたいんです」
「……うん」
嬉しいのに悲しくて、僕の頬がひたひたと濡れる。
「そんな風になっても、ずっと近くにいてくれるの?」
僕なら、オースティンが他の人と仲良くしている姿を近くで見てなんかいられない。
「ナローエ様にいらないと言われても、離れる気はないですね。大人になって、ナローエ様に今みたいに触れなくなっても。ナローエ様の隣に、奥様がいらしても、ずっとです。その覚悟はできてますから」
オースティン……。
「うん」
「だから、今のナローエ様のことは、全部、ください」
「うん」
僕は僕の気持ちをちゃんと受け止めてもらおうと、オースティンに抱きついた。
「こんなにココ、真っ赤にして」
腫れた目元を、擦り過ぎた僕のソレを、オースティンが口を滑らして順に舐めとっていく。
「でも、オースティンに触ってもらう時みたいに、気持ちよくなれなかったんだ」
「俺がいないと、ダメでしたか?」
「うん、ダメだった」
オースティンの嬉しそうな笑い声が微かな吐息になって、僕をふるわせる。
それが、とてつもなく、幸せだ。
後ろに指が入って、いつもより優しく動いている気がする。
「オースティン、僕の、全部、もらってよ」
だって、目の前に、僕の大好きなオースティンの、雄の顔。
「本当にっ、いいんですかっ?」
今なら、僕に興奮してくれてるからだって、わかるから。
「うん」
男のソコを使うって知らなかったけど、時々オースティンのソレが押し当てられて、無意識に、理解していた。
多分。
オースティンが、本当にしたいことを。
理解した上で、全部あげたいと思ってしまったんだ、君に。
ずっと前から時間をかけて、今までゆっくりと馴染ませてくれていたそこは、香油の滑りを借りて、オースティンを受け入れるために動いた。
オースティンが、すっごくゆっくり入ってきて、オースティンを無事に受け入れられたことに、安心した。
ゆるゆると揺れて、僕は夢の中にいるみたいな、とても心地いい幸せを、感じていたんだ。
翌日、僕を包む温もりの中で優しい日がさす朝を迎えた。
先に目が覚めていたオースティンが、ふわりとしたキスを何度も髪に落としている。
世界はこんなに僕に優しかっただろうか。
そんなことを感じていたから、思わず想いが口に出た。
「ねえオースティン。僕は父上に見限られてるだろう?」
「そんなこと!」
オースティンがガバリと身を起こす。
ふふ、床ドンならぬ、布団ドンだ。
オースティンに囲われて、心がぬくぬくする。
「いいんだ、本当のことだし。今までは辛いなって思ってたのに、今日、それが嬉しいと思っちゃって」
「ナローエ様?」
オースティンが、わけわからんって顔をするのさえ、愛おしい。
「だってもしかしたら、僕のことをダメだって決めつけて、どこか他所にでも子供を作ってくれてるかもしれない」
相手は母上ではないかもしれないけど。
「そうなったら、もし僕に兄弟がいたら、全部譲ってオースティンとずっと一緒にいられるなって、ふふ」
まあ、領民のことを思えば無責任に放り出すことなんかはできないけども。
「ナローエ様」
「オースティンのおかげで、寂しいのが全部、嬉しいになったみたい」
オースティンが目を瞬いて、そして『そん(な方法がありまし)たね』って笑った。
時々あるんだけど、オースティンが口の中だけで呟く言葉はちょっとしか聞き取れないから、曖昧に笑うしかなくて、困る。
でも、そんな時のオースティンは嬉しそうなことが多いから、なんかキュンとしちゃうんだ。
きっと僕のこと「好き」とか「可愛い」とか言ってくれたんだと思う。
いや、自意識過剰じゃなくて、希望的観測であります、はい。
「ナローエ様がそんなこと言うから……俺も、母さんに捨てられて辛かったけど、ナローエ様に会うためだったと思ったら、急に感謝したくなりました」
そう言って2人で小さく笑い合って、そしてギュッとしながら、また、布団に隠れた。
こんな幸せな日があっても、いいと思うんだ。
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