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また君に会える日まで。
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私は普通の子じゃない。生まれた時から。みんなに迷惑をかけてしまう。私はそういう存在だ。なので、私はあんまり人と関わるのが好きではなかった。信頼してくれている人が一人でもいたらそれでいい、そう思って過ごしてきた。
私は那家吹葉音。私立の高校、東校に通っている高校一年生。私は左目に眼帯をつけて生活している。物心ついた時にはもうすでに眼帯をつけていた。しかし今ならわかる。私の左目には大きな傷跡がある。それを人に見られたくなくてお母さんとお兄ちゃんは私に眼帯をつけてくれたらしい。うん、私もあの傷は誰にも見られたくないな。手術をしたが傷跡は消えなかったらしい。多分、このままずっと眼帯をつけて生活することになるだろう。お母さんとお兄ちゃんに傷のことを聞くと理由は目の病気での治療をしたとしか教えてくれなかった。
眼帯をつけての生活に初めは戸惑った。片方の視界が塞がれていることってこんなにも見にくいんだ。しかも色々と疲れる。ちょっとそこのコンビニに行くだけでも疲れてしまう。一番怖いのは道を渡る時だ。これは片方が見えていないので何回も左右を確認してから慎重に渡らなければならないのでここでも疲れてしまう。しかしそのことにも今はもう慣れてきた。まあ、十数年こんな生活してるからね。そろそろ慣れないと少しやばい気がする。最近では、人と関わることも少し大丈夫になってきた。麻莉がいるからね。麻莉は私の幼馴染。幼稚園からずっと一緒。私が家族以外で一番信頼している人。麻莉がいてくれたら結構安心できている。眼帯をつけているせいであまり友達ができなかった。その中で麻莉だけがずっとそばにいてくれるんだ。麻莉がいなかったら私,どうなっていたのだろうかと今でも時々考えることがある。
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