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剛の不安
しおりを挟むそれから数日後、柔からの手紙を読んだ剛が、一つ息を吐いた。
柔の手紙には、テツも剛と勝色に会いたがっていることと、納品を担当している使用人が辞めるため、工房の手伝いの空きがあることを伝えていた。
「カツは首を縦に振ってくれるだろうか。
一人置いてけねえし。
また捨てるの何のと癇癪起こされんのもな」
憂鬱な気分でいつものように、剛が勝色のもとへ向かった。
意外にも簡単に勝色が頷いたことに剛が拍子抜けをした表情を浮かべた。
「町を離れる事になるんだぞ」
「町へは半日も掛からない距離って言っただろ、それに町への納品ならいつでも二人で町に来るってことだろ」
「カツは町を離れたがらないと思っていたんだが」
「ずっとそう思っていたけど、剛と所帯が持てるなら田舎に住んでも良いよ。
それに、あのお仕置きの輪をつけた時、これからは剛の言う事はなんでも聞くって心に誓ったんだ」
勝色が穏やかに笑った。
屈託の無い綺麗な笑い顔だった。
「それに…ずっと剛と一緒、ってことはさ…いつでも…できるだろ」
勝色が上目遣いで妖しく下唇を舐めると、剛の体格に見合ったそれを握った。
「紅さまへの挨拶はこの次、もう我慢できない」
手際よくゴウを扱いて勃たせると、着物を脱いで仰向けになり、自らの両膝を持ち上げた。
脚の間のメンズリングがきらりと輝いた。
「はやく」
潤んだ目と甘える声で剛を誘う。その扇情的な姿に鼻息を荒した剛が、本能に身を任せた。
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