強くなりたいと言ったら、元魔王に開発調教されていました~宝石姫と元魔王の恋物語~

花虎

文字の大きさ
7 / 33

3.感じてない!




 それから、熱心にフィンリーがレストの研究室へ通う姿が目撃された。けれど、その時に研究室を尋ねようとしても誰一人たどり着けない。レストによる結界が研究室への道を閉ざしていたのだが、魔力感知できない生徒たちは知る由もなかった。

 ぴちゃぴちゃと、水音が静かな研究室に響く。

「……っ」

息を詰めて身体をびくつかせるフィンリーの胸の先端に、レストが吸い付いている。熱い口内に誘われて、小さな頂を舌で転がされている。

 背もたれがついた古いけれど立派な椅子に座ったレストをまたぎ、座面に膝立ちをして、胸を彼の顔に差し出すような体勢をとっていた。フィンリーは背もたれに手をついて身体を支える。

 やわやわと肉のない胸を揉まれて、いつの間にかお尻も撫でるように揉まれていた。快感を得る実験を初めて数か月。

 フィンリーはこの奇妙な触れあいを、何のためにやっていたか忘れかけていた。

 何故ならとにかく。

「あ、今感じましたね?」

顔をあげてにんまりと笑うレストが憎らしくて。

「感じてない!」

と眦を釣り上げて即答する。

 そう、魔力の感知どころか、レストとの感じてる感じてない攻防が始まっていた。

「意地を張らなくても」

まるでフィンリーが悪いかのように呆れを含んだ嘆息をされて、腹が立つ。教師のくせに大人気ないのではないだろうか。

 僕に性別は無い。成人するまでは性欲となんて無縁だ。こんなのくすぐったいだけ、と主張するフィンリーと、確実に快感を拾ってきていますよ、というレストの主張が真っ向からぶつかっているのだ。

 正直なところ、フィンリー自身もくすぐったいと主張してはいるが、そうではない何かを近頃は感じ取っていた。

 下腹部がじくじくとうずくのだ。けれどそれは熱いという感覚ではないので、きっと「くすぐったい」の副産物だと自分に言い聞かせている。何故なら、レストに敗北を宣言するのが無性に悔しくてたまらないからだ。

「強情だなぁ……」

レストはそう言いながら、胸全体を包むように揉む。

「なんだか胸も育ってきていません?」

前より柔らかくなったような?なんてとんでもないことを言い出した教師の脛を蹴り上げる。

「いったぁ……!」
「真面目にやってよ!先生!」

胸なんか育ってたまるか、と噛みつくと、レストはやれやれと肩を竦めた。

「じゃぁ少し、趣向を変えてみましょうか」

そう言うと、一旦フィンリーを椅子から降ろさせて、レストは研究室の棚の中を漁ると黒い布を持ってきた。二人掛けのソファに座ると、自分の膝を開いて、前に座れと示す。

 大人しく指示に従って座ると、すっぽりと収まった。体格差がなんだか悔しくて腹立たしい。少しだけむっとしつつ、何をするのだろう、と待っていると先ほど持ってきた黒い布を目に巻かれる。

「貴方は少し目で物を見ようとしすぎなので、五感で感じてみましょうか」

頭の後ろできゅ、と布が結ばれる。視界が真っ暗になり、心もとない感覚がして、不安になる。途端にそわそわし始めて、思わずレストに声をかける

「せん……」
「しぃ……、集中して」

すぐ耳の後ろで、心地よい低音の声が響き、ぞくぞくと背筋が震える。

 前から思ってたけど、先生……声もいいな……

女生徒たちが騒いでいたのを思い出して、きゅ、と唇をかみしめる。

 馬鹿だろ……僕は男だ……先生の声なんて……

意識する必要もない、とそう思うのに。

「触れられたら気持ちいいのだ、と自分へ言い聞かせてください。魔力を感じたいんでしょう?」

わざとなのか、耳の裏に唇をつけながら、いつもより甘さを感じる声音で囁かれて、ぴくりと身体が震える。レストの大きな手がするりと皮膚の薄い脇腹を触れるか触れないか絶妙な力加減で撫でる。

 快感など認識したことがないからわからない、と言ってしまいたかったけれど。背中にあるレストの体温が心地よくて、自分の身体を這いまわるその手も段々と包まれているような感覚がしてくる。

 そのまま胸へと移動した手が、やわやわと揉むように動いた後、首筋にぬるり、と這わされた舌にびくり、と身体が強張る。

「そのまま……」

囁くような声に、何故だか逆らえなくて。首筋を熱い舌が舐め上げ、時折軽く吸い上げる。同時に、胸の突起のまわりをくるくると指先で撫でて刺激をする。

 居心地の悪い感覚がして、もぞもぞとしていると、不意に唇に何かが当たった。

「指、舐めて濡らしてください」


感想 0

あなたにおすすめの小説

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった

くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。 血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。 夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。 「……涼介くん」 薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。 逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。 夜、来て。 その一言が——涼介の、全部を壊した。 甘くて、苦しくて、止まれない。 これは、ある夏の、秘密の話。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)