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カインside
しおりを挟む「だめです!あの男は!あのバカだけは!ぜっっっったいだめです!!」
突然ドアが開いてどたばたと入ってきたのはミランダだった。ミランダは隠密部隊隊長だ。
でもなんで?リオンだよ?
「あの男浮気してました!」
浮気?リオンが浮気?え?
「リオンが浮気ってどうゆうことだ?」
アランが尋ねるとミランダは今日見たことを話し出した。
「今日私町に用があったんで、町に行っていたんです。用も終わってさぁ帰ろう!ってなったときに遠くにリオンがいるのが見えたんです。
それで気になって追いかけたんです。ほらだってリオンって普段ずっとここにいるでしょう?だから気になって。
最初はリーダーへのプレゼントでも、買いに来たのかなと思っていたんです。でも商店があるところは通り過ぎるからおかしいな~と思っていたらリオンがある家の前で立ち止まったんです。
だから私、友達に会いに来たのかと思ったんです。でもなかなか入らないからどうしたのかと思っていたら家の玄関が開いたんです。
中から出てきたのは黒髪の男でした。少し玄関の前で話していて話の内容は聞こえなかったんですけど雰囲気的に親しい友人なんだなということは分かったんで私安心して帰ろうとしたんです。
そしたら急にリオンがその黒髪の男に急に抱きついて、私驚いて固まっちゃたんです。私が固まってる間にリオンは黒髪の男と家に入っていきました。」
そこまで聞いて俺は沈んだ。本命いたじゃん。勝ち目ないじゃん。でも、でも!まだ友人って可能性も捨てきれない。久しぶりに会って気持ちが高ぶって抱きついたのかもしれない。そうだ。きっとそうにちがいない!
「しばらく私固まってたんですがリオンと黒髪の男の関係が気になって家に忍び込んだんです。」
おーミランダすごい。でもそれ不法侵入じゃ。
そう俺が思っているとアランも同じことを思ったらしい。
「ミランダそれは不法侵入じゃないか?」
「ち、違いますよ~。入ろうとしたら張ってあったらしい結界に弾かれたんで。」
「入ろうとした時点でアウトじゃ」
「とにかく私は黒髪の男とリオンの関係をハッキリさせたかったんですよ。もし、浮気だったらリーダーに言わなきゃいけないから。リーダーがいるのにリオン浮気するなんてひどいですから。」
ミランダ、お前、俺を思って
「ミランダお前まさかだがその黒髪の男が好みだったからとかじゃないよな?うん?」
「チガイマスヨ~ソンナワケナイジャナイデスカ。イケメンダッタケド」
めちゃくちゃ焦ってる。これは好みだったんだな。
俺のためじゃなかったのか。俺の感動を返してくれ。
「まーそれは置いといて。侵入は飽きらめて盗聴魔法を使うことにしたんです。」
それはまじの犯罪。つか盗聴魔法なんてあったの?
「ミランダ盗聴魔法ってなんだ?そんなのあったか?」
俺が聞くとミランダは誇らしげに答えた。
「もともと知らなかったんですがリオンが隠密なら知ってたほうがいいだろって教えてくれたんです。………リオンの浮気調査に使うのは気が引けましたが。」
リオンが、あいつは魔術師だから知っていてもおかしくはないな。
「それで盗聴魔法を使ったんです。それで聞こえた会話が衝撃的で浮気だと思ったんです。」
衝撃的な会話ってなんだ?
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