15 / 15
episode.14
しおりを挟む
起きなくてはと思うのだが、体がずっしりと重い。
「おはよう、サーラ」
「……………おはよう、ございます…」
まさか自分がこの男と同じベットで眠り同じベットで目が覚める日が来るなんて、過去の自分が知ったら腰を抜かして驚くか、もしくは信じてくれないだろう。
朝から爽やかさマックスのジュリオは、まだ起き上がれないサーラを差し置いてひょいと上半身を起こした。
目に入る引き締まった身体を前に、サーラがぎこちなく視線を逸らすと、ジュリオはサーラの頭を優しく撫でた。
「ごめんね。これでも加減しているつもりなんだけど、どうしても君が愛おしくて、つい…」
「…………………いえ…」
「何か飲み物を持ってこようか。まだ時間はあるからゆっくりしていて」
そう言い残しジュリオが部屋を後にすると、サーラは邪念を振り払うように頭をフルフルと振った。
ジュリオが護り人としての勤めを果たした日の翌日は、サーラはベッドの住民となる事が多い。対するジュリオはピンピンしているので納得がいかない。
護り人を救う運命の乙女の力は愛だと言われている。2人が愛し合う事が、護り人に力を与える条件であり、愛を確かめ合う方法は、どれをとって見てもサーラは赤面せずにはいられない。飄々としているジュリオの方がおかしいのだ。
ジュリオが甘い言葉を紡ぐのは常だし、ならばジュリオはサーラの事をそれ程想っていないのかとも思える態度なのだが、執着と失った魔力の回復度を見るとそうでは無い事が分かるから余計に恥ずかしい。
ジュリオの情は、確実にサーラのところにある。
「っん~~~~~っ!」
邪念を払うつもりだったのに、余計に顔が熱くなる。寝返りを打ったサーラの目に、壁際に掛けられた黒のドレスが目につき、今日の予定を思い出した。
真っ黒なドレスはスペンサーが仕立てた上等品だ。運命の乙女として午後からこれを着てフランカル領の繁栄を願う祭りごとに出なければいけない。
ドレスを仕立てる話しになった時、サーラはいつものローブが良いと抗議したのだが聞き入れて貰えなかった。ジュリオはスペンサーの事が嫌いなのかと思っていたのだがそう言うわけでもないらしい。
ガチャっと部屋の扉が開き、トレイを持ったジュリオが入ってくる。清潔なシャツを着ているが、やはり外にいる時よりボタンが空いていてラフに着ているのが似合うのだから腹立たしい。
恨めしい気持ちが表情に出ていたようで、ジュリオはベットに腰掛けると困ったように笑った。
「本当に可愛い人だね、君は」
「なっ!?」
差し出されたミルクはほんのり温かい。こんな風にサーラを労ってくれるから優しい人だと勘違いしそうになるが、そもそもこうなっているのはこの男のせいだ。
だが、あまりの甘い雰囲気にいつも責め立てる気分にもなれない。
「そうだ、今日は店は開けないと言っていたよね」
「………まあ、はい。今日は色々準備があると聞いていたので」
「なら、もう少し2人っきりでいられるね」
「……………まぁ…」
サーラはジュリオとの婚約が発表され、住まいをフランカル邸に移した後も、今までと変わりなく仕事を続けさせてもらえていた。護り人と結ばれる運命の乙女を見つける事がサーラの1番の責務だが、その後も縁結びの魔女として、人々の悩みに寄り添うのが勤めだ。ジュリオもサーラが街の人々から慕われている事を知っていて、仕事を続ける事を許してくれた。
その事には感謝している。が、時折サーラの体が悲鳴を上げて臨時休業をした次の日は本当に恥ずかしい思いをしている。
サーラがジュリオの運命の乙女である事も、運命の乙女がどんな方法で護り人を癒すのかも、知る人ぞ知る事なのだ。
つまり、そう言う事があったのだと知らしめているようなものなのだが、身体がついてこないのでは仕方がない。
サーラがカップを置くと、その時を待っていたと言わんばかりにジュリオに抱き寄せられる。
「ち、ちょっ…!」
サーラは全然、それだけでまだ顔を赤くする。だがジュリオは厭わない。
「君は昔からいつも仕事ばかりしているから、僕の事はどうでも良いのかと思う事があるよ」
「そん、な事は……」
むしろどうでも良くないから仕事ばかりしているのだ。何かしていないと、ついジュリオの事を考えては赤くなってしまう。
今だって、拗ねたような態度のジュリオに胸を締め付けられていると言うのに、この男はそれだけでは満足してくれないらしい。
「違うと言うなら、証明してくれる?」
「証明なんかしなくたって……」
分かるだろう、と思うのだが、一方でふと思い至る。自分の態度や表情は分かりにくいと言われる事がある。
「……………」
考えながらジュリオに目を向ければ、目が合ったことを喜ぶように微笑みながらも首を傾げる仕草に、また内心ではキュンとする。
何を期待されているかは分からないフリをして、サーラは口を開いた。
「…今日、私は…あのドレスを着てあなたの隣に立ちます。……それではダメですか」
ジュリオは一瞬キョトンとしたが、すぐにフンと鼻を鳴らした。
サーラは今日、ジュリオの運命の乙女として初めて公の場に出る。領地の者には既に知れ渡っている事だが、魔女の性質もあって大勢の人前を得意としないサーラが、ジュリオの為に着飾って隣に立つと言うのに、それなりの覚悟が必要だった事は理解しているつもりだ。
そんな婚約者の健気さを前にしたら、本当は望む事は山のようにあるが今はジュリオが折れるしか無い。だが、タダで食い下がるつもりはない。
「分かった」
引き下がってくれた事にホッとしたサーラだったが、安堵するには時期尚早だった事をすぐに知ることとなった。
ジュリオがサーラの耳元に顔を寄せる。
「でも、あのドレスを脱がすのは僕で良いよね?」
「なっ………!?」
サーラの顔が赤く染まるのをジュリオはクスクスと笑みを浮かべて見ていた。
「おはよう、サーラ」
「……………おはよう、ございます…」
まさか自分がこの男と同じベットで眠り同じベットで目が覚める日が来るなんて、過去の自分が知ったら腰を抜かして驚くか、もしくは信じてくれないだろう。
朝から爽やかさマックスのジュリオは、まだ起き上がれないサーラを差し置いてひょいと上半身を起こした。
目に入る引き締まった身体を前に、サーラがぎこちなく視線を逸らすと、ジュリオはサーラの頭を優しく撫でた。
「ごめんね。これでも加減しているつもりなんだけど、どうしても君が愛おしくて、つい…」
「…………………いえ…」
「何か飲み物を持ってこようか。まだ時間はあるからゆっくりしていて」
そう言い残しジュリオが部屋を後にすると、サーラは邪念を振り払うように頭をフルフルと振った。
ジュリオが護り人としての勤めを果たした日の翌日は、サーラはベッドの住民となる事が多い。対するジュリオはピンピンしているので納得がいかない。
護り人を救う運命の乙女の力は愛だと言われている。2人が愛し合う事が、護り人に力を与える条件であり、愛を確かめ合う方法は、どれをとって見てもサーラは赤面せずにはいられない。飄々としているジュリオの方がおかしいのだ。
ジュリオが甘い言葉を紡ぐのは常だし、ならばジュリオはサーラの事をそれ程想っていないのかとも思える態度なのだが、執着と失った魔力の回復度を見るとそうでは無い事が分かるから余計に恥ずかしい。
ジュリオの情は、確実にサーラのところにある。
「っん~~~~~っ!」
邪念を払うつもりだったのに、余計に顔が熱くなる。寝返りを打ったサーラの目に、壁際に掛けられた黒のドレスが目につき、今日の予定を思い出した。
真っ黒なドレスはスペンサーが仕立てた上等品だ。運命の乙女として午後からこれを着てフランカル領の繁栄を願う祭りごとに出なければいけない。
ドレスを仕立てる話しになった時、サーラはいつものローブが良いと抗議したのだが聞き入れて貰えなかった。ジュリオはスペンサーの事が嫌いなのかと思っていたのだがそう言うわけでもないらしい。
ガチャっと部屋の扉が開き、トレイを持ったジュリオが入ってくる。清潔なシャツを着ているが、やはり外にいる時よりボタンが空いていてラフに着ているのが似合うのだから腹立たしい。
恨めしい気持ちが表情に出ていたようで、ジュリオはベットに腰掛けると困ったように笑った。
「本当に可愛い人だね、君は」
「なっ!?」
差し出されたミルクはほんのり温かい。こんな風にサーラを労ってくれるから優しい人だと勘違いしそうになるが、そもそもこうなっているのはこの男のせいだ。
だが、あまりの甘い雰囲気にいつも責め立てる気分にもなれない。
「そうだ、今日は店は開けないと言っていたよね」
「………まあ、はい。今日は色々準備があると聞いていたので」
「なら、もう少し2人っきりでいられるね」
「……………まぁ…」
サーラはジュリオとの婚約が発表され、住まいをフランカル邸に移した後も、今までと変わりなく仕事を続けさせてもらえていた。護り人と結ばれる運命の乙女を見つける事がサーラの1番の責務だが、その後も縁結びの魔女として、人々の悩みに寄り添うのが勤めだ。ジュリオもサーラが街の人々から慕われている事を知っていて、仕事を続ける事を許してくれた。
その事には感謝している。が、時折サーラの体が悲鳴を上げて臨時休業をした次の日は本当に恥ずかしい思いをしている。
サーラがジュリオの運命の乙女である事も、運命の乙女がどんな方法で護り人を癒すのかも、知る人ぞ知る事なのだ。
つまり、そう言う事があったのだと知らしめているようなものなのだが、身体がついてこないのでは仕方がない。
サーラがカップを置くと、その時を待っていたと言わんばかりにジュリオに抱き寄せられる。
「ち、ちょっ…!」
サーラは全然、それだけでまだ顔を赤くする。だがジュリオは厭わない。
「君は昔からいつも仕事ばかりしているから、僕の事はどうでも良いのかと思う事があるよ」
「そん、な事は……」
むしろどうでも良くないから仕事ばかりしているのだ。何かしていないと、ついジュリオの事を考えては赤くなってしまう。
今だって、拗ねたような態度のジュリオに胸を締め付けられていると言うのに、この男はそれだけでは満足してくれないらしい。
「違うと言うなら、証明してくれる?」
「証明なんかしなくたって……」
分かるだろう、と思うのだが、一方でふと思い至る。自分の態度や表情は分かりにくいと言われる事がある。
「……………」
考えながらジュリオに目を向ければ、目が合ったことを喜ぶように微笑みながらも首を傾げる仕草に、また内心ではキュンとする。
何を期待されているかは分からないフリをして、サーラは口を開いた。
「…今日、私は…あのドレスを着てあなたの隣に立ちます。……それではダメですか」
ジュリオは一瞬キョトンとしたが、すぐにフンと鼻を鳴らした。
サーラは今日、ジュリオの運命の乙女として初めて公の場に出る。領地の者には既に知れ渡っている事だが、魔女の性質もあって大勢の人前を得意としないサーラが、ジュリオの為に着飾って隣に立つと言うのに、それなりの覚悟が必要だった事は理解しているつもりだ。
そんな婚約者の健気さを前にしたら、本当は望む事は山のようにあるが今はジュリオが折れるしか無い。だが、タダで食い下がるつもりはない。
「分かった」
引き下がってくれた事にホッとしたサーラだったが、安堵するには時期尚早だった事をすぐに知ることとなった。
ジュリオがサーラの耳元に顔を寄せる。
「でも、あのドレスを脱がすのは僕で良いよね?」
「なっ………!?」
サーラの顔が赤く染まるのをジュリオはクスクスと笑みを浮かべて見ていた。
7
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
転生メイドは貞操の危機!
早桃 氷魚(さもも ひお)
恋愛
クララは乙女ゲームの世界に転生した、モブのメイド。
最推しキャラの公爵令息、ロルフのメイドとして、不幸フラグを折りながら、天使のように愛らしい推しを守ってきた。
ロルフはクララに懐き、魔法学園に入学するときも、離ればなれになるのを嫌がるほど。
「帰ってきたら、ずっと一緒だからね?」
ロルフとそう約束してから三年後。
魔法学園を卒業したロルフが、ついに屋敷へ戻ってきた!
だが、クララの前に現れたのは、
かつての天使ではなく、超イケメンの男だった!
「クララ、愛している」
え!? あの天使はどこへ行ったの!?
そして推し!! いま何て言った!?
混乱するクララを、ロルフはベッドに押し倒してきて……!?
-----
Kindle配信のTL小説
『転生メイドは推しを甘やかしまくった結果、貞操の危機です!』
こちらは番外編です!
本編よりずっと前の、推しがまだ天使だった頃のお話です。
本編を知らなくても読めます。
聖銀竜に喰われる夜――冷酷な宰相閣下は、禁書庫の司書を執愛の檻に囚える
真守 輪
恋愛
「逃がさない。その賢しい口も、奥の震えも――すべて、私のものだ」
王宮で「禁書庫の未亡人」と揶揄される地味な司書・ルネ。
その正体は、好奇心旺盛でちょっぴり無作法な、本を愛する伯爵令嬢。
彼女には、誰にも言えない秘密があった。
それは、冷酷非道と恐れられる王弟・ゼファール宰相に、夜の禁書庫で秘密に抱かれていること。
聖銀竜の血を引き、興奮すると強靭な鱗と尾が顕れる彼。
人外の剛腕に抱き潰され、甘美な絶望に呑み込まれる夜。
「ただの愛人」と割り切っていたはずなのに、彼の孤独な熱に触れるたび、ルネの心は無防備に暴かれていく。
しかし、ルネは知らなかった。
彼が近づいた真の目的は、彼女が守る「禁書」――王国を揺るがす禁断の真実にあったことを。
「君は、私のものだ。禁書も、その魂も、すべてな」
嘘から始まった関係が、執着に変わる。
竜の情欲と宮廷の陰謀が絡み合う、背徳のインモラル・ロマンス。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
世界観制約で罵倒しかできない悪役令嬢なのに、なぜか婚約者が溺愛してくる
杓子ねこ
恋愛
前世の記憶を取り戻した悪役令嬢ヴェスカは、王太子との婚約を回避し、学園でもおとなしくすごすつもりだった。
なのに聖女セノリィの入学とともに口からは罵倒の言葉しか出なくなり、周囲からは冷たい目で見られる――ただ一人を除いては。
なぜか婚約者に収まっている侯爵令息ロアン。
彼だけはヴェスカの言動にひるまない。むしろ溺愛してくる。本当になんで?
「ヴェスカ嬢、君は美しいな」
「ロアン様はお可哀想に。今さら気づくなんて、目がお悪いのね」
「そうかもしれない、本当の君はもっと輝いているのかも」
これは侯爵令息が一途に悪役令嬢を思い、ついでにざまあするお話。
悪役令嬢が意外と無自覚にシナリオ改変を起こしまくっていた話でもある。
※小説家になろうで先行掲載中
山賊な騎士団長は子にゃんこを溺愛する
紅子
恋愛
この世界には魔女がいる。魔女は、この世界の監視者だ。私も魔女のひとり。まだ“見習い”がつくけど。私は見習いから正式な魔女になるための修行を厭い、師匠に子にゃんこに変えれた。放り出された森で出会ったのは山賊の騎士団長。ついていった先には兄弟子がいい笑顔で待っていた。子にゃんこな私と山賊団長の織り成すほっこりできる日常・・・・とは無縁な。どう頑張ってもコメディだ。面倒事しかないじゃない!だから、人は嫌いよ~!!!
完結済み。
毎週金曜日更新予定 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる