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第三十一話 真紅
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忘れていた。
どうして思い出せなかったのだろうか。
そうだ。この言葉、言霊だ。
俺の身体に発現する無数の赤い線。
力だ。全身を力が満たしていた。
(いける。今なら守れる。今度こそフウキを守るんだ!)
赤い線は強く脈動し、赤色の光を放つ。
不思議だ。前よりも出力が高い気がする。
理族の事を知ったからか? それとも魔力は感情の力。覚悟を決めたからこそ、より強い力が生まれているのかもしれないな。
「どこだカス! さっさと出て来い!」
身体に力が漲る。
フウキがどこにいるのかはわからないけど、ここは結界。敵は心喰者一匹だ。それならフウキを探すのではなく、心喰者を誘い戦う、
さっきまでは出来なかったけれど、今の俺は完全なる理族だ。
この数日の訓練で知った。心喰者は理族を襲う傾向にあると。
心から溢れる魔力を力に戦う理族。感情を餌にする心喰者にとってはご馳走になるらしい。
今の俺なら囮になれる。
この限定された空間で心喰者を誘い込み、戦う。フウキを守るにはそれしかない。
……そして、結界が完全に消えるよりも先に、この手でフウキを——
「ふふふっ、ふふふふふっ」
それはフウキの声だった。
……だけど、本当にフウキなのか? 背筋がぞわりとするような、狂気を孕んだ声だった。
声の聞こえた方向に目を向けると、そこには浮遊するフウキの姿があった。
……え? なんで浮かんでるんだ?
そんな疑問を口にする間もなく、状況は一変した。
「あははははは! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ! 全部全部、私が悪いんです!」
スイちゃんの時とは違う。
流暢な人間の言葉だった。
「あははははは!」
壊れたかのように笑い続けるフウキ。
次の瞬間、彼女の全身から光が溢れ出した。
溢れ出した光は見る見るうちに形を得ると、フウキを取り込んでその身を完成させた。
「……なんだよそれ」
大地を力強く踏み締める四足の下半身に、鎧を纏ったかのような人間の上半身。似ている前例を言うなら、それはケンタウロスだった。
俺の何倍もある身体。その胸の中心に埋め込まれ、まるで十字架に捕らわれた囚人かのように上半身を外界に晒すフウキ。
スイちゃんは完全に全身を飲み込まれていた。だけど、フウキは上半身が露出している。
似ているけど違う状況。それでも、スイちゃんの時と同じなら、ケンタウロスを殺せばフウキは助かる。そういう事じゃないのか?
「フウキ! 起きろ!」
心喰者に飲み込まれたフウキは気を失っているみたいだ。
ケンタウロスが咆哮する。それを聞いた瞬間、全身が震えた。
(違う、こいつはあのスライムとはレベルが違うっ)
スライムとケンタウロス。イメージ的にもどちらが強いかと言われれば後者だ。
確かにスライムの格は昔と比べて上がったかもしれない。それでも、このケンタウロスはあのスライムよりも数段上に感じた。
(怯むな。後退するな。進め! 戦え! 戦え!)
相手はケンタウロス。その認知度からしておそらく心喰者として強力な個体だ。
だけどそれがなんだ。
そんな理由で俺を止める事は出来ない!
「フウキを返せ! このカスが!」
全身に力を漲らせ、大地を蹴る。
まずは挨拶だ。その顔面にと言いたいところだが、流石に位置が高い。
今攻撃出来るのは下半身。となれば、足だ。
「おりゃ!」
足に向かって跳び空中で回転。その勢いのまま蹴撃を入れる。何倍も体格差があるけれど手応えありだ。
どうやらこいつはあのスライムと違って衝撃耐性がないらしい。とはいえこの身体の大きさだ、それだけ耐久力も高いだろう。
こいつは足が四本あるけど、それでも上半身は人間。いや、巨人か?スケールはデカいけど、それでも弱点は頭部だと思って良いだろう。
頭部を狙うためには隙を作るしかない。五体、いや七体満足のまま高い位置にある頭部を狙うのは難しい。それならまずは足を、斬る!
手刀を作り、力と意志を込める。
そう、これで良い。感覚でわかる。
あの日と同じだ。赤い線が移動して重なり合い、俺の右腕を一振りの刀へと変えた。
「はあ!」
木よりも太い足、流石に一撃で斬り落とすのは無理か。それでも斬れた。それなら繰り返せば勝てる!
勝機を前にして僅かに生まれた歓喜と呼ばれる油断。その隙を狙ってケンタウロスは上半身を捻った。そしてその巨大な拳を振り下ろす。
(やっぱりデカい! 攻撃範囲が広い!)
巨大であるが故にモーションも大きい。攻撃範囲はえげつないけど、今の俺の機動力なら対応出来る!
どうにか回避は出来たけれど、地面に突き刺さった衝撃で暴風が巻き起こっていた。
(この威力! 当たったら一発でアウトだな!)
背筋が凍るような力だった。
目の前にしたその威力に俺は背筋が凍った。
その結果身体も凍り付く、だなんて事はない。
「それがどうした!」
相手は心喰者。相手は怪物なんだ。
しかも今回の相手は人間よりも遥かに巨大なケンタウロスだ。
身体の大きさはそのまま力に直結する。それならその力が凄まじいのは最初からわかっていた事だ。
怯むな。恐るな。進め! 戦え!
——敵を殺せ。
「はあああぁぁぁっ!」
熱い。
身体が熱い。
全身に現れた赤い線が高熱を発していた。
その熱で身体が焼け焦げてしまうほどに、熱い熱い熱い。
だが、その熱と比例して全身に力が漲った。
この熱は力の源だ。ならばもっと、もっと、もっと燃えろ!
「もっとだ、もっと力を寄越せ! カスを打ち倒し、フウキを守る力を寄越せ!」
赤い線が熱を発する。それはもはや燃えているのと同じだった。
身体から蒸気を発しながら進む。
痛みと共に溢れんばかりの力を叩き付ける。
「せあっ!」
一撃だ。ただの一撃でこの太い足を斬り落とす事が出来た。
明らかに腕の長さよりも間合いが広い。
(ああ、これが本来の力なんだ)
いつの間にか赤い線は身体から飛び出し、真紅に染まった刀身を作り出していた。
(身体が軽い。不思議だ。負ける気がしない)
斬る。斬る。斬る。斬る。
四本の足を斬り落とし、機動力を奪った。
よし、これで良い。次こそ頭だ。
どうしてだろう。理由はわからない。
ただ、このケンタウロスを見た瞬間に思ったんだ。この巨体を前にした瞬間、足を斬り落とし、その身を踏み台にして跳び上がり、首を落とす。それが最善の攻略法なのだと不思議とわかったんだ。
——脳裏に、知らない光景が過った。誰かが、同じ戦術で巨大な敵を——
足を失い立てなくなったケンタウロス。その身体を踏み台にし、跳び上がる。
「終わりだ」
ケンタウロスの胴体に捕らわれているフウキの姿が見えた。
(大丈夫。必ず、必ず俺が助ける。お前は俺の大切な…………義妹だから)
熱が溢れる。
それは赤い光となって刃となる。
「お前は人間の心から生まれたんだろ? 勝手で悪い、さよなら」
人によって生まれ、人によって消される。
同情をしているわけじゃない。こいつらは負の感情の塊であって、人格があるわけじゃない。言葉を発するのだって、その感情に込められた言葉を再生しているだけだって教わった。
心喰者は人を襲う。そしてその心を喰らう。その理由は己に足りない心を欲するからなのかもしれない。
負の塊である心喰者。正の心を力にする理族。俺たちが狙われるのもきっとそういう理由なんだと思う。
それなら、それなら——っ
「狙うなら俺にしろよ! 心喰者っ!」
閃光を放ち、刃を振るう。
どうして思い出せなかったのだろうか。
そうだ。この言葉、言霊だ。
俺の身体に発現する無数の赤い線。
力だ。全身を力が満たしていた。
(いける。今なら守れる。今度こそフウキを守るんだ!)
赤い線は強く脈動し、赤色の光を放つ。
不思議だ。前よりも出力が高い気がする。
理族の事を知ったからか? それとも魔力は感情の力。覚悟を決めたからこそ、より強い力が生まれているのかもしれないな。
「どこだカス! さっさと出て来い!」
身体に力が漲る。
フウキがどこにいるのかはわからないけど、ここは結界。敵は心喰者一匹だ。それならフウキを探すのではなく、心喰者を誘い戦う、
さっきまでは出来なかったけれど、今の俺は完全なる理族だ。
この数日の訓練で知った。心喰者は理族を襲う傾向にあると。
心から溢れる魔力を力に戦う理族。感情を餌にする心喰者にとってはご馳走になるらしい。
今の俺なら囮になれる。
この限定された空間で心喰者を誘い込み、戦う。フウキを守るにはそれしかない。
……そして、結界が完全に消えるよりも先に、この手でフウキを——
「ふふふっ、ふふふふふっ」
それはフウキの声だった。
……だけど、本当にフウキなのか? 背筋がぞわりとするような、狂気を孕んだ声だった。
声の聞こえた方向に目を向けると、そこには浮遊するフウキの姿があった。
……え? なんで浮かんでるんだ?
そんな疑問を口にする間もなく、状況は一変した。
「あははははは! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ! 全部全部、私が悪いんです!」
スイちゃんの時とは違う。
流暢な人間の言葉だった。
「あははははは!」
壊れたかのように笑い続けるフウキ。
次の瞬間、彼女の全身から光が溢れ出した。
溢れ出した光は見る見るうちに形を得ると、フウキを取り込んでその身を完成させた。
「……なんだよそれ」
大地を力強く踏み締める四足の下半身に、鎧を纏ったかのような人間の上半身。似ている前例を言うなら、それはケンタウロスだった。
俺の何倍もある身体。その胸の中心に埋め込まれ、まるで十字架に捕らわれた囚人かのように上半身を外界に晒すフウキ。
スイちゃんは完全に全身を飲み込まれていた。だけど、フウキは上半身が露出している。
似ているけど違う状況。それでも、スイちゃんの時と同じなら、ケンタウロスを殺せばフウキは助かる。そういう事じゃないのか?
「フウキ! 起きろ!」
心喰者に飲み込まれたフウキは気を失っているみたいだ。
ケンタウロスが咆哮する。それを聞いた瞬間、全身が震えた。
(違う、こいつはあのスライムとはレベルが違うっ)
スライムとケンタウロス。イメージ的にもどちらが強いかと言われれば後者だ。
確かにスライムの格は昔と比べて上がったかもしれない。それでも、このケンタウロスはあのスライムよりも数段上に感じた。
(怯むな。後退するな。進め! 戦え! 戦え!)
相手はケンタウロス。その認知度からしておそらく心喰者として強力な個体だ。
だけどそれがなんだ。
そんな理由で俺を止める事は出来ない!
「フウキを返せ! このカスが!」
全身に力を漲らせ、大地を蹴る。
まずは挨拶だ。その顔面にと言いたいところだが、流石に位置が高い。
今攻撃出来るのは下半身。となれば、足だ。
「おりゃ!」
足に向かって跳び空中で回転。その勢いのまま蹴撃を入れる。何倍も体格差があるけれど手応えありだ。
どうやらこいつはあのスライムと違って衝撃耐性がないらしい。とはいえこの身体の大きさだ、それだけ耐久力も高いだろう。
こいつは足が四本あるけど、それでも上半身は人間。いや、巨人か?スケールはデカいけど、それでも弱点は頭部だと思って良いだろう。
頭部を狙うためには隙を作るしかない。五体、いや七体満足のまま高い位置にある頭部を狙うのは難しい。それならまずは足を、斬る!
手刀を作り、力と意志を込める。
そう、これで良い。感覚でわかる。
あの日と同じだ。赤い線が移動して重なり合い、俺の右腕を一振りの刀へと変えた。
「はあ!」
木よりも太い足、流石に一撃で斬り落とすのは無理か。それでも斬れた。それなら繰り返せば勝てる!
勝機を前にして僅かに生まれた歓喜と呼ばれる油断。その隙を狙ってケンタウロスは上半身を捻った。そしてその巨大な拳を振り下ろす。
(やっぱりデカい! 攻撃範囲が広い!)
巨大であるが故にモーションも大きい。攻撃範囲はえげつないけど、今の俺の機動力なら対応出来る!
どうにか回避は出来たけれど、地面に突き刺さった衝撃で暴風が巻き起こっていた。
(この威力! 当たったら一発でアウトだな!)
背筋が凍るような力だった。
目の前にしたその威力に俺は背筋が凍った。
その結果身体も凍り付く、だなんて事はない。
「それがどうした!」
相手は心喰者。相手は怪物なんだ。
しかも今回の相手は人間よりも遥かに巨大なケンタウロスだ。
身体の大きさはそのまま力に直結する。それならその力が凄まじいのは最初からわかっていた事だ。
怯むな。恐るな。進め! 戦え!
——敵を殺せ。
「はあああぁぁぁっ!」
熱い。
身体が熱い。
全身に現れた赤い線が高熱を発していた。
その熱で身体が焼け焦げてしまうほどに、熱い熱い熱い。
だが、その熱と比例して全身に力が漲った。
この熱は力の源だ。ならばもっと、もっと、もっと燃えろ!
「もっとだ、もっと力を寄越せ! カスを打ち倒し、フウキを守る力を寄越せ!」
赤い線が熱を発する。それはもはや燃えているのと同じだった。
身体から蒸気を発しながら進む。
痛みと共に溢れんばかりの力を叩き付ける。
「せあっ!」
一撃だ。ただの一撃でこの太い足を斬り落とす事が出来た。
明らかに腕の長さよりも間合いが広い。
(ああ、これが本来の力なんだ)
いつの間にか赤い線は身体から飛び出し、真紅に染まった刀身を作り出していた。
(身体が軽い。不思議だ。負ける気がしない)
斬る。斬る。斬る。斬る。
四本の足を斬り落とし、機動力を奪った。
よし、これで良い。次こそ頭だ。
どうしてだろう。理由はわからない。
ただ、このケンタウロスを見た瞬間に思ったんだ。この巨体を前にした瞬間、足を斬り落とし、その身を踏み台にして跳び上がり、首を落とす。それが最善の攻略法なのだと不思議とわかったんだ。
——脳裏に、知らない光景が過った。誰かが、同じ戦術で巨大な敵を——
足を失い立てなくなったケンタウロス。その身体を踏み台にし、跳び上がる。
「終わりだ」
ケンタウロスの胴体に捕らわれているフウキの姿が見えた。
(大丈夫。必ず、必ず俺が助ける。お前は俺の大切な…………義妹だから)
熱が溢れる。
それは赤い光となって刃となる。
「お前は人間の心から生まれたんだろ? 勝手で悪い、さよなら」
人によって生まれ、人によって消される。
同情をしているわけじゃない。こいつらは負の感情の塊であって、人格があるわけじゃない。言葉を発するのだって、その感情に込められた言葉を再生しているだけだって教わった。
心喰者は人を襲う。そしてその心を喰らう。その理由は己に足りない心を欲するからなのかもしれない。
負の塊である心喰者。正の心を力にする理族。俺たちが狙われるのもきっとそういう理由なんだと思う。
それなら、それなら——っ
「狙うなら俺にしろよ! 心喰者っ!」
閃光を放ち、刃を振るう。
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