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弱きもの。汝の名は…。
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僕の名はモジャオ。
本当は魔法ペットに性別はないんだけど。
僕は僕という一人称が気に入っている。
僕を作った魔法少女はみほりちゃんだ。
みほりちゃんが好きなものはお金だ。
この前お酒を飲みながら悩んでいた。
どうも友人にこんな質問をされたらしい。
結婚するなら一万円札がいいか、五千円札がいいか、二千円札がいいか、千円札がいいか。
僕は過去の傾向から一万円札を選ぶと思っていた。
でも、みほりちゃんは答えを出せなかった。
みほりちゃんは一万円札とも、千円札とも、五百円玉とも、一円玉とも同じように親しく付き合いたいそうだ。
「これって浮気になるのかな…」
みほりちゃんは真剣に悩んでいた。
みほりちゃんは正義とか口にしない。ほかの魔法少女よりお金が好きで、ちょっと文句が多い。
けどとても生真面目で公平でいようとする。
僕の自慢の魔法少女だ。
今はみほりちゃんは仕事に出かけて僕は家でお留守番。
そんな僕のところに通信が入った。
同じ魔法ペットのザクロちゃんだ。
ザクロちゃんはミルキーローズの魔法ペット。
来週にタッグを組むからその打ち合わせだ。
魔法ペットはお留守番が多い。
魔法少女についていくことはできるけど、一般人には見えないのでついて行っても魔法少女たちは話しかけることができない。
たまに常に連れている魔法少女もいるみたいだけど、そういう子たちはアプリを通して会話しているらしい。
やっぱり発生よりもタイムラグあるし不便だって聞いている。
こういう情報はもちろん通信で直接魔法ペットどうしで情報交換することもあるけど、僕たちには無意識を共有しているからそこから知識を得ている部分もある。
僕たちが魔法少女と話したり日常のどこかで得た知識はバラバラに分解されて無意識領域にたまるのだ。
もちろん魔法少女のプライベートは大切だから、無意識に落ちていくうちに個人情報などは削り取られて純粋な知識だけになるらしい。
無意識の話なので僕も近くできないからあくまで「らしい」ってだけ。
でも、おかげでいろいろな知識を知っている。
知識にはもちろん怪人のものも多いから、魔法少女が困難に立ち向かったときにサポートできるのだ。
それが僕たち魔法ペットの誇りみたいなものだ。
ザクロちゃんと打ち合わせ中に不意に僕たちは言葉を止めた。
チクリと痛みが走る。
データベースにイグニスという魔法ペットが消滅したと記録される。
僕たちは無意識でつながっている。
だから消滅したのもわかるのだ。
戦うことのできない僕たちは魔法少女を全力でサポートする。
魔法少女が万が一負けることがあれば、魔法少女の代わりに僕たちが消滅する。
僕たちは人じゃない。
だから消滅したら天国や地獄に行くわけじゃない。
魔法ペットは消滅すると魔法ペットの無意識の海に沈んでいく。
すべての知識をその場所に放出するのだ。
イグニスと彼の魔法少女の失敗は解体され、共有される。
教訓となり、知識となり、僕たちは進化する。
僕たちは日々変化している。
普通の人や魔法少女が変化するよりも早く。
そして目標がある。
それはいつか魔法少女と一緒に戦えるように目指しているんだ。
本当は魔法ペットに性別はないんだけど。
僕は僕という一人称が気に入っている。
僕を作った魔法少女はみほりちゃんだ。
みほりちゃんが好きなものはお金だ。
この前お酒を飲みながら悩んでいた。
どうも友人にこんな質問をされたらしい。
結婚するなら一万円札がいいか、五千円札がいいか、二千円札がいいか、千円札がいいか。
僕は過去の傾向から一万円札を選ぶと思っていた。
でも、みほりちゃんは答えを出せなかった。
みほりちゃんは一万円札とも、千円札とも、五百円玉とも、一円玉とも同じように親しく付き合いたいそうだ。
「これって浮気になるのかな…」
みほりちゃんは真剣に悩んでいた。
みほりちゃんは正義とか口にしない。ほかの魔法少女よりお金が好きで、ちょっと文句が多い。
けどとても生真面目で公平でいようとする。
僕の自慢の魔法少女だ。
今はみほりちゃんは仕事に出かけて僕は家でお留守番。
そんな僕のところに通信が入った。
同じ魔法ペットのザクロちゃんだ。
ザクロちゃんはミルキーローズの魔法ペット。
来週にタッグを組むからその打ち合わせだ。
魔法ペットはお留守番が多い。
魔法少女についていくことはできるけど、一般人には見えないのでついて行っても魔法少女たちは話しかけることができない。
たまに常に連れている魔法少女もいるみたいだけど、そういう子たちはアプリを通して会話しているらしい。
やっぱり発生よりもタイムラグあるし不便だって聞いている。
こういう情報はもちろん通信で直接魔法ペットどうしで情報交換することもあるけど、僕たちには無意識を共有しているからそこから知識を得ている部分もある。
僕たちが魔法少女と話したり日常のどこかで得た知識はバラバラに分解されて無意識領域にたまるのだ。
もちろん魔法少女のプライベートは大切だから、無意識に落ちていくうちに個人情報などは削り取られて純粋な知識だけになるらしい。
無意識の話なので僕も近くできないからあくまで「らしい」ってだけ。
でも、おかげでいろいろな知識を知っている。
知識にはもちろん怪人のものも多いから、魔法少女が困難に立ち向かったときにサポートできるのだ。
それが僕たち魔法ペットの誇りみたいなものだ。
ザクロちゃんと打ち合わせ中に不意に僕たちは言葉を止めた。
チクリと痛みが走る。
データベースにイグニスという魔法ペットが消滅したと記録される。
僕たちは無意識でつながっている。
だから消滅したのもわかるのだ。
戦うことのできない僕たちは魔法少女を全力でサポートする。
魔法少女が万が一負けることがあれば、魔法少女の代わりに僕たちが消滅する。
僕たちは人じゃない。
だから消滅したら天国や地獄に行くわけじゃない。
魔法ペットは消滅すると魔法ペットの無意識の海に沈んでいく。
すべての知識をその場所に放出するのだ。
イグニスと彼の魔法少女の失敗は解体され、共有される。
教訓となり、知識となり、僕たちは進化する。
僕たちは日々変化している。
普通の人や魔法少女が変化するよりも早く。
そして目標がある。
それはいつか魔法少女と一緒に戦えるように目指しているんだ。
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