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プロローグ
しおりを挟む闇魔法戦士……それはゲーム内で最弱と言われる職業 習得する者はごく少数いるものの制限ある魔法記憶スロットを無駄にするだけのスキルを使う者はいない。
だがあえて闇魔法戦士のスキルだけを使用し続ける稀有なプレイヤーが1人いた。
「お前ぶさけてんのか! 闇魔法戦士だがなんだかしらないが雑魚職のスキルばっか使ってんじゃねーよ!!」
「私たちのパーティーに迷惑かけてるって分からないわけ?」
「俺たちみたいな世界ランカーのパーティーにお情けで入れてやったんだから少しぐらいまともな働きしろよ!」
「待ってください! モンスターに与えたダメージは俺が一番多いはずです! それに今まで討伐出来なかったモンスターを倒せたってさっき3人で言ってたじゃないですか! それにサポートだって……ちゃんと……」
「はぁ~? アンタなに言ってんの? そんなの真斗くんと世界ランク27位の直樹がちゃんと戦ってたからじゃん! ね! 直樹♪」
「そうだよ! オマエなに勘違いしてんの? オマエみたいな雑魚がまともに戦ったってダメージなんて与えられる訳無いだろ(笑)」
「で、でも俺が戦ってる時3人でずっと喋ってたじゃないですか……」
「もういいわ お前追放な 二度と戻って来るなよ 雑魚が」
「そうだ ドロップしたアイテムは置いて行けよ? 雑魚」
「クスクス、直樹ヒッドーイ !」
「……ッ」
“パーティを追放されました”
「……今日でもう14回目か ちゃんと役目は果たしてるのにな……」
“お前なんかいらねぇよ!”
“パーティーを追放されました”
“悪いけど出ていってくれる?”
“パーティーを追放されました”
“二度と来んなよ雑魚”
“パーティを追放されました”
“初心者かよもう出て行け”
“パーティーを追放されました”
“二度とログインすんな!”
“パーティーを追放されました”
“おい見ろよ……アイツ噂の雑魚スキルばっかり使ってる奴だ”
“クスクス あのぼっちプレイヤーでしょ?だっさー”
“早く引退しろよ”
“いっつもパーティー組んでくれる人を探してるんでしょ?かわいそ~(笑)”
・・・・・・・・・・・・
「クソっ! ……」
その後 数年間 悔しさから俺はプレイヤースキルを磨きネタ職縛りのまま世界ランキング1位を取りある強大な隠しボスを世界初ソロで討伐する事となった。
その日の夜ゲーム中に凄まじい眠気に襲われて意識は途切れた。
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