【闇魔法戦士】とかいう最弱職の俺、今までずっと【追放】されてきたけど最弱職を極めて【ソロ最強】になったので幸せになってみようと思います!

jester

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第25話 奴隷達の叫び

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“万能鍵”・・・魔法及び物理的にかけられているロックを無条件に解錠できるマジックアイテム、魔法でも代用は可能だが今回は仕方がない・・・。

「“転移門”(ゲート)さぁ、こちらへ」

「お、お主・・・何者なんじゃ・・・空間を繋げるとは・・・! 竜ですら使える者は・・・!? ま、まぁよい・・・感謝するぞ若造よ」

・・・・・・・・・・・・・・・

「騎士様ッ! ご無事で何よりです! そ、それで男爵は・・・」

「ああ、始末しておいた安心してくれていい」

「ありがとうございます・・・本当になんとお礼を申し上げてよいか・・・」

「礼など不要だ、酷い扱いを受けている者が助かった・・・その事実だけで十分ではないか? 奴隷たちの様子はどうだ?」

「多少、混乱しているようです・・・ですが怪我人は騎士様のポーションで治り、行方不明者もおりません」

「現在は王への報告書を作成しております、もう少し私にお時間を頂けるなら騎士様が持っていらっしゃる取引の記録を複製して免罪符とすることも可能ですが・・・」

・・・いろいろ考えたが、やはり彼女にはここに残ってもらうのが良さそうだ・・・パーティーを組んでいる以上この村に付きっきりという訳にはいかないだろう。

まあ・・・あの子達なら喜んで村人達に奉仕しそうだが・・・。

「騎士様? 如何なされましたか?」

「い、いや何でもない、そういえば君に一つ言いたい事があるのだがよいか?」

「なんでしょうか? 騎士様」

「君はすごいな」

「えっ! そ、そんなこと・・・いつも無能だと言われてきましたし・・・」

「男爵からか?」

「はい・・・」

「ハハハッ、君も真面目だな? あの男がまともに優秀かどうかを見分けられる目を持ち合わせている訳が無かろう?」

「私の仲間たちもきっと君の事を尊敬するだろう・・・それほど君は素晴らしい人間という事だ」

「そこで君に提案がある」

「提案というのは他でもない、この村を管理してみる気はないか?」

 奴隷たちには行き場がない・・・この寂れた村で匿うしかないだろう、だが植物すらないこの村では自給自足が難しい。

 俺が物資を分けてもいいが、物資も無限ではないしこの村で長く暮らすなら自給自足しなくては話にならない。

「見ての通り老人や子供ばかりのこの村では設備や資源が足りてない」

「魔物の侵入を防ぐ柵すら無い状況だ、だからある程度素養のある者がいなければここの村人は近いうちに飢え死ぬか魔物に喰われるだろう」

「だから君にお願いしたいと思っている、行く当ても無いのだろう?」

「ちょ、ちょっと待ってください!! 私は今までの罪を償わなければなりません・・・なのでそれは・・・」

「もちろん強制するつもりは無い」

「だが・・・罪を償う方法は牢に入るだけではないだろう?」

「・・・!!」

「ここの村人や元奴隷たちに希望を与え生きる術を教えることも立派な償いだと私は思うが・・・如何かな?」

「そ、それは・・・」

「でも奴隷たちは私を許さないでしょう? 私は散々奴隷を虐げてきた男爵の手先ですから・・・」

「だが君は今まで奴隷たちを助けてきたんだろう? 君のことは元奴隷の村人たちが話しているだろう、“この人は私たちを守り続けてくれた英雄だ”とね」

ーーダッダッダッ

「あ、あの! 少しいいでしょうか! 貴女様ですよね・・・? 私たちを助けるための作戦を考えて下さったのは・・・!」

「えっ、わ、私ですか?」

「ああ、そうだとも “君たちが村長から聞いた通り”この女性が君たちの英雄だ」

「や、やっぱりそうなのですね! 私たちを救っていただいてありがとうございます!! この御恩は一生忘れません!」

「えっ? えっ? 私は何もッ!?」

「いらっしゃったぞ!! 我らを救って下さった英雄様だ!!」

 事前に村長と打ち合わせしていたのだが・・・上手く誘導できたようだな・・・俺には人を動かせるほどの話術はない、だから今回は村長に頼ることにした。

 元奴隷たちの信頼を得ている村長なら上手くできるだろうと思ったが予想通りに行ってよかった・・・年の功というのもあるんだろうか?

 ここまできたら・・・あともう一押し。

「男爵によって囚われていた者達!少しでいい私の話を聞いてくれないだろうか?」

「あ、あの騎士様は・・・私達を助けてくださった方ッ・・・!!」

「そうだ、私は彼女に付き従い君達の解放に協力した者!つまりは君達の味方ということになる、君達に現在の状況を説明するが・・・」

「彼女は今迷っている!奴隷達の輸送に手を貸した罪人として処刑されるか、この村に残り君達に生涯付き添いその罪を贖うか!」

「・・・ッ!!?」

「そんなッ!!?」

「罪だなんて!私たちを救ってくださったというのに・・・!」

「そこで君達に問う!この中に彼女の処刑を望む者はいるか!彼女の首が落とされる瞬間を見たいものは!!」

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

「ならば彼女にこの村に残って欲しい者は?いるならば声を上げろ!君達の英雄に敬意と称賛の声を!彼女にここまでの運命を押し付けた天に聞かせてやれ!!!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」」」」」

 少し彼らの背を押すとビリビリと空気が震えるような声をあげた。その声は彼女にひどい運命を押し付けた天への怒りと彼女の処刑を断じて認めないという奴隷達の心からの声だった。

 ・・・少し白々しかっただろうか?まあいいか、多少強引でも成功したみたいだし・・・。
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