【闇魔法戦士】とかいう最弱職の俺、今までずっと【追放】されてきたけど最弱職を極めて【ソロ最強】になったので幸せになってみようと思います!

jester

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第28話 希望の光

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「ヴァ、ヴァルディ様・・・貴方様のお力は十分に分かっております」

「ですが、そのようなことが本当に可能なのでしょうか・・・?」

「お主・・・気が触れている訳ではあるまいな?」

 これが正しい反応だよな・・・だが正直なところ俺も成功するか分からない。

 食糧問題はともかくその他の問題はなかなかに厳しいかもしれない・・・がこれが成功すればこの村は俺が居なくても自分達だけで生活可能な村へと変貌するだろう。

「まったく・・・もしかしたら村の食糧問題が一瞬で解決するかもしれないなどと・・・それにたった数日で村を元の状態に戻すとは」

「村長である私がいうのも何ですがこの村には作物を育てるための土壌がありません・・・私が幼い頃はまだ作物が育つほど栄養のある土があったのですが・・・」

 時間と共にといった感じか・・・とにかく明日までにいくつか実験をしないといけない。

「明日の朝それができるか確認し報告する」

「かしこまりました、シルヴィス様・・・部屋をご用意してありますので今日はそちらでお休みくださいませ」

「では私は早速実験に取り掛かる、村長殿夜分遅くに申し訳なかった」

「今日はゆっくり休んでくれ」

 “バタン”

「行ってしまったか・・・そそっかしい奴じゃ」

「村長よ・・・いいのか?もし明日上手くいかなければオマエも村長の地位を捨てねばならなくなるやもしれんぞ」

「竜人の味方になるとはそういうことじゃ、それに本来なら部屋を貸すことすら・・・」

「シルヴィス様、私は信じているのです」

「ヴァルディ様は男爵を殺害し奴隷達を救うと名乗りを上げそして見事に救って下さった・・・そんな彼を信じずして誰を信じましょう・・・」

「それに私は村長の地位を守るために貴女様を凍えさせるようなことは致しませんのでご安心を」

「お主も変わった人間じゃな・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、この辺りでいいだろう・・・成功すればいいが・・・。

「では、始めるか・・・」

 俺が今から行おうとしていることは至極簡単なこと・・・目の前に井戸を出現させるということだ。

 ゲーム内では自分のマイホームを作りカスタマイズする事ができる・・・ならばゲーム内と同じようにそのオブジェクトをここに置けないかと思ったのだ。

「“オブジェクト設置”!」

 ゲームと違ってメニュー画面が表示できないので頭の中に井戸の存在を強く思い浮かべ目の前に置くことを強く意識する。

 「・・・失敗か・・・」

「アイテムボックスから引っ張り出すとか?」

 ここに来てアイテムボックスのシステムは大体理解した・・・出したい物を軽くイメージしてから手を入れるとそのアイテムが一番上にくるようになっているみたいだ。

「・・・!何だこれ?井戸のミニチュア・・・」

「こんなアイテムあったか?見たことないが・・・おっと!」

「落としてしまった・・・ん!?」

「なるほど・・・そういう仕組みか」

 これは面白いことになりそうだ、偶然とはいえこの発見はでかいぞ・・・じゃあ次の実験は・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「もう朝か・・・だんだん実験するのが楽しくなってつい時間を忘れてしまったな」

 そろそろ実験は切り上げて村長の家に行くか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

“コンコン”

「村長殿、ヴァルディだが」

「これはヴァルディ様、おはようございます」

「ん・・・なんじゃ?こんな朝早くから・・・」

「おはよう村長殿、シルヴィス殿」

「なんだ、お前か・・・で馬鹿げた実験は上手くいったのか?」

「とりあえず村の広場まで来てくれ、実際に見てもらえば分かる筈だ」

「その前にシルヴィス殿、村長殿少し良いか?シルヴィス殿の事で話がある」

「ええ、もちろんです」

「昨日の話か?別に構わんが・・・」

「ではシルヴィス殿の今後についてだが・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「と、私は考えている・・・協力を頼みたいのだが」

「お主、本気か?何故儂の為にそこまでする?全てお主の手柄にした方が都合がいいじゃろう・・・」

「確かに正直に言ってしまうとそちらの方が私の得になるだろう、だが君はどうなる?」

「実のところ私にも色々あってね・・・孤独の辛さも仲間外れにされる辛さも知っている」

 だからこの子には・・・いや、他の誰にもそんな思いはさせたくない・・・それがここに来て俺が決めた事だ。

「安心したまえ、私も聖人という訳ではないのでな・・・私のエゴも入っている、だから騙されたと思って私に乗せられてみないか?」

「エゴだなんだと言っているがお主のような者をお人好しというのだ、少しは自覚しろ」

「ハハ、確かにヴァルディ様のような徳の高い者は滅多にいないでしょう」

「褒めてもらえるのなら素直に受け取っておこう、さあ早速広場へ行こうではないか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・!!!???ヴァ、ヴァルディ様ッ!!こ、これは一体!!?」
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