【闇魔法戦士】とかいう最弱職の俺、今までずっと【追放】されてきたけど最弱職を極めて【ソロ最強】になったので幸せになってみようと思います!

jester

文字の大きさ
47 / 58

第33話 無礼とリゼの姉

しおりを挟む
「・・・(スッ)」

 その行動に打算はなかった、ただ【不快】それだけの理由・・・だがこの場で立たなければ俺は後悔する。

「!?貴様ッ!王の御前であるぞ!!」

「不遜だ!!衛兵ッ!!」

 俺はその貴族達の元へと歩みを進める。

「ヴァルディ殿ッ・・・!私達のことはいいですから・・・!!」

 今ばかりはリゼの静止も耳に入らない、衛兵達も俺を抑えようと10人以上で歩みを止めようとするが無視して貴族の元へと歩いていく。

「な、なんだこの男は!?止まらない!!」

「お前達なにをやっている!!相手はたった1人だぞ!!」

「こ、こっちに来させるなッ!!ひぃ!!」

 自分が絶対に安全だと思っていたのだろう貴族は、衛兵達の様を見て怯え必死に逃げようとするが足がもつれてなかなか動けない様子だ。

 俺はそんな貴族の胸ぐらを掴み上げ持ち上げる。

「私は仲間を愚弄する者には容赦しない・・・謝罪してもらおうか?」

「ぐ、ぐぇ!ご、ごべんなざい!!ゆるじて!!」

 手を離すとその貴族は床にへたり込み生温かい物を床に垂れ流していた。

「国王陛下、無礼を謝罪する」

「許す、そやつの処分は私がしておこう」

「以上だ」

 そうして国王への謁見は幕を閉じた、控えの間にてリゼ達に怒られたのは言うまでもない。

「ヴァルディ殿!私達のためにあそこまでされなくても・・・生きた心地がしませんでしたよ!?」

「本当に、胃が飛び出るかと思ったニャ!」

「でも、ボクは嬉しかったです!」

「それはそうですけど・・・」

「かっこ・・・よかった・・・」

 そうしてなんとか無事に終わったことを喜びつつ帰路に着こうとした時後ろから何者かに呼び止められた。

「待ちなさい、リゼ・・・私に挨拶の一つも無いなんて悲しいわ」

「君は近衛の・・・リゼ殿の知り合いか?」

「知り合いなんて軽い関係じゃないわよ?なんて言ったって姉妹ですものね?」

「「「「「なっ!!!!!!」」」」」

 近衛騎士がわざわざ声をかけて来ただけでも驚きなのにまさかリゼの身内とは・・・。

「お、お久しぶりです・・・姉上・・・」

「ええ、色々言いたいことはあるけどまあいいわ」

「それより、そこの騎士さん?さっきは随分と好き勝手にやってくれたわね?」

「自分の事ならまだ構わないが、仲間の事となるとどうにも我慢できないタチでね」

 リゼの姉は近衛騎士のプライドを傷つけられたのか納まりがつかない様子で、鎧の下を覗き込むように近づき挑発してきた。

「でも、あなたの仲間が貧相なのは全くの同意見だわ?出来損ないの妹と一緒にいるぐらいだもの」

「ッ・・・!」

 これは・・・そういう事か・・・。

「私達の事を教えてあげましょうか?私達の家系は代々、王の護衛を任せられてきたの」

「だけど、妹には才能がなくってね、幼い頃に家を追い出された・・・だから才能のある私とは違って冒険者なんてやっているというわけ」

「話が逸れたけど私は王に仕える者としてあなたの無礼を見過ごせない、だから私と決闘しなさい!」

「!!あ、姉上ごめんなさい・・・それだけはどうか・・・」

 リゼが怯えた様子で懇願するが姉は聞く耳を持たずに話を続ける。

「リゼ、貴女は黙っていなさい!・・・で?どうするのかしら騎士さん?」

 おそらくこの場で断れば即座に俺に襲いかかってくるだろう、そうなればリゼ達が危ない・・・相手もそれをわかって言っているのだろう。

「分かった、その決闘受けて立とう」

「ヴァルディ殿!!ダメです!姉上は私達の家系でも類を見ない程の天才・・・歴代の近衛騎士長でも姉に敵う者はいません!」

「それに姉上の持っている装備はどれも付呪がかけられています・・・ヴァルディ殿の“あの魔法”でもダメージは・・・」

「フフッ、よく知ってるじゃない?もう遅いわよ、さあ訓練場に案内するわ・・・ついて来なさい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「どう?この広さなら戦い易いでしょう?早速始めましょうか!」

「“攻撃力上昇”(グレイト・パワー)!」

「“防御力上昇“(プロテクション)!」

「“俊敏性上昇”(ハイ・サクル)!」

「“回避率上昇”(ステップ・アウト)!」

「いくわよ!フッ!!」

 リゼの姉は最低限の補助魔法のみを使用しとんでもない速度で接近してきた、おそらくこの世界にきて間違いなく最速であろう速度だ。

「なかなか素早いな・・・」

 だが俺とて世界一を取ったプレイヤーだ、この程度の速さは見慣れている。

「なっ!!避けた!?補助魔法無しで・・・!?」

 せっかくの強敵だこの世界で上位の剣技を見ておく必要があるか

「では私からも攻撃させてもらうぞ?フッ!」

「早ッ・・・ぐうッ!!片手なのになんて力してるのよッ!」

 今のをあの細い剣で受け止めるか、かなり加減したとはいえ見事な技術だ。

「一体なにが起こってるニャ!?リゼの姉ちゃんが突然消えたと思ったら今度はヴァルディさんの攻撃が当たってるニャ?」

 そうか、流石にこの速さじゃ目では追えないか。

「あの身体能力じゃ長期戦はしない方がよさそうね・・・補助魔法が切れたら勝ち目は無さそうだし!次で決めさせてもらうわ!」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。 そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。 しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。 そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。

【薬師向けスキルで世界最強!】追放された闘神の息子は、戦闘能力マイナスのゴミスキル《植物王》を究極進化させて史上最強の英雄に成り上がる!

こはるんるん
ファンタジー
「アッシュ、お前には完全に失望した。もう俺の跡目を継ぐ資格は無い。追放だ!」  主人公アッシュは、世界最強の冒険者ギルド【神喰らう蛇】のギルドマスターの息子として活躍していた。しかし、筋力のステータスが80%も低下する外れスキル【植物王(ドルイドキング)】に覚醒したことから、理不尽にも父親から追放を宣言される。  しかし、アッシュは襲われていたエルフの王女を助けたことから、史上最強の武器【世界樹の剣】を手に入れる。この剣は天界にある世界樹から作られた武器であり、『植物を支配する神スキル』【植物王】を持つアッシュにしか使いこなすことができなかった。 「エルフの王女コレットは、掟により、こ、これよりアッシュ様のつ、つつつ、妻として、お仕えさせていただきます。どうかエルフ王となり、王家にアッシュ様の血を取り入れる栄誉をお与えください!」  さらにエルフの王女から結婚して欲しい、エルフ王になって欲しいと追いかけまわされ、エルフ王国の内乱を治めることになる。さらには神獣フェンリルから忠誠を誓われる。  そんな彼の前には、父親やかつての仲間が敵として立ちはだかる。(だが【神喰らう蛇】はやがてアッシュに敗れて、あえなく没落する)  かくして、後に闘神と呼ばれることになる少年の戦いが幕を開けた……!

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

処理中です...