異世界生活の送り方を間違えている気がする?

香奈恵

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一章 魔王城へ

十五話 神の子

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「先生、ね…」

風呂から上がった2人と一緒に部屋へ戻り、少女からある程度の事情を聞いた。
「先生」に会って「この子は神の子だ」と言われてから急に両親の様子が変わったと。

「うん、街にいるはずなの」

「会いたいのか?」

「…うん、私の正体がわかった人だから」

「お前、本当に神の子だったのか?」

「正確に言えば『天使の子』なの。下界に生まれた天使族の」

それ当てずっぽうじゃないのか? 「先生」って奴はイカサマ師なんじゃないだろうか。

結局「先生」とやらに会いに行くことになった。
そいつは俺達が行く次の街にいるようなので、こっちとしても負担はあまりない。

【十五話】

「…それで、俺はもう風呂に入ってもいいんだよな」

入ろうとするとメグリに「この子について話しましょうよ」と言われて止められていた。

「はい、どうぞ」
「っと、そうだ名前を聞いてもいいですか?」

「…リン・メル」

「リンメル?」

「リン」

「リンちゃんですね、私はメグリ、そして後ろの人がツバキです」

「…うん、覚えた」

後ろでそんなやり取りを聞きながら風呂へと向かう。明日は「先生」とやらに会って、それからまた宿を見つけて出発。

魔王城までの遠い道のり、流石に全て徒歩で行く訳にはいかない。途中で何か移動手段を確保しないといけないな。


「ねえねえすごいですよこの子!」

風呂から上がるとメグリがリンと手を繋いで駆け寄ってくる。

「大量の魔力を持っています! きっといい魔術師ですよ!」

「こんな小さな子が?」

「いや、ちが…くて」

リンはトントンとメグリの腰を叩く。

「私は使えないよ…。魔力を提供する事はできるけど」

「そうなんですか?」

「うん…」

魔力を提供、か。それが出来たら普通の魔術師にとっては最高だろうな。普通の魔術師なら、だが。

魔力提供できてもメグリは三秒時を戻せるのみ。
俺は魔力を持っていれば少し剣の威力は上がるが、無くても勝てないことは無い。
 
「リンは先生と会った後どうするんだ?」

「えと…決めてない」

「じゃあ一緒にいましょうよ! 私達も今ならお金はありますし、いいですよね!」

「どうだろうな」

少し同情はするが、俺の目的は魔王城へ行く事。
リンがいたって大して役には立たないかもしれない。魔術師の仲間がいればいいのだが。

「…明日考える」

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