夢日記

シ酉(シトリ)

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At Night

第三夜 葬儀前夜

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実家の自室で寝ていると、電話が鳴る。
スマホの画面を見ると「ばっちゃん」と表示されている。
祖母からだ。

すぐに応答する。
「はい、もしも~し?」
「もしもし〇〇(シ酉の本名)ちゃん?」
いつもの祖母の田舎訛りの優しい声が聞こえてきた。
「ばっちゃん、どしたの~?」

ふと時計を見ると、午前二時だ。
外では小春こはる(祖母の飼い犬)が吠えている。
こんな時間にどうしたのだろう。
「〇〇(シ酉)ちゃん、今、外にいるの(?)」
「え?」
「今、外にいるの(?)」
「どうしたの?ばっちゃん?今どこにいるの!?」
「〇〇(シ酉)ちゃん・・・」
「ばっちゃん待って!」

 ・
 ・
 ・

 これは先日、実家の前に住んでいた祖母の葬儀の前夜に見た夢である。間違いなく夢、のはずである。しかし今思うと、この夢を見た時、祖母は確かに実家の外にいたのかもしれないと考えてしまう。
 祖母には訛りがあった。すると、「今、外にいるの?」と私に聞いているのではなく「今、外にいるの」だったとしたら。
 祖母の飼い犬だった小春もちょうど昨年の同月に亡くなっており、やっと再会できた祖母と小春が一緒に来たのだとしたら。
 私は霊感というものをこれっぽっちも持ち合わせていないから、祖母は最後に夢に出てきて自分の所在を伝えたかったのかもしれない。または、私がそう思いたいだけなのかもしれない。
 まあ、またいつか会えるはずなのだから、その時にでも聞いてみるとしよう。
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