229 / 325
第五章 大陸戦争編
第217話 テアトラ合衆国編 最高戦力
しおりを挟む
ルガリアン城南門、軍の訓練場まで出た時、
強烈な魔素を感じた。
「おい、なんだこの魔素は!」
「……お、おれの……仲間……
これは、パムだな……」
ジオーは息も絶え絶えに呟いた。
どうやら魔素を使い果たす寸前らしい。
ずっと透明化の能力を強制させてたから無理もない。
しかし、困る。
なんとかバカでかい城の外に出れたが、
まだ広大な軍の施設と城下町がある。
訓練場だから兵もたくさんいるのが見て取れる。
その時、突然目の前の土の中からデカい蛇が出てきた。
いや蛇じゃないな、これは……龍?
次から次へ何匹も長い首だけを地面から出して、
こちらをにらんでいる。
しかしおかしいぞ? だって透明……
になってない!
「おい、ジオー! 許可なく能力を解くなって……」
ジオーは倒れ込んでいた。
くそ……ぐずぐずしてられないってのに。
軍の訓練場の広い敷地には、
馬術訓練場や塹壕などがあり、
俺に気が付いた兵士たちが、
隊列を組んで向かってきていた。
目の前にはヤマタノオロチ。
「こりゃヤバいな……」
俺は魔剣フラレウムを抜いた。
少し前。
キトゥルセン連邦、ケモズ領に設置された、
大陸縦断射出施設から3つの大型ポッドが撃ち出された。
長大な滑走レールは山肌に沿って上空へ伸びている。
強力なカタパルト装置で撃ち出されたポッドは、
成層圏まで上がった時点で亜高速エンジンを点火、
角度を微調整して、しばらく飛行した後、
今度は隕石のように落下をし始める。
雲を突き抜ける頃には、徐々に3つの距離が開く。
ポッドはそれぞれテアトラ合衆国の首都ガルガンチュア、
聖ジオン教国、そしてルガリアン城に落ちた。
しばらくの間の後、ポッドが開く。
中から出てきたのは10mある人型機械レグザス。
ケモズのダンジョン内で倒した第五世代レグザスを、
ユウリナが改造したものだった。
ゆっくりと立ち上がったレグザスは、
背中から大量の機械蜂を放出した。
その数、計1万。
機械蜂の放出が終わると、
各レグザスはあらかじめインプットされた指令通り、
テアトラ軍の基地をレールガンと火炎放射、
レーザー兵器などで攻撃し始めた。
襲い掛かる土のヤマタノオロチを、
火球で何とか防いでいると、
離れた所の一匹に女の子が乗っているのに気が付いた。
千里眼で拡大するとツインテールの女の子だった。
「あいつが操ってる魔人か」
その時、視界に
『千夜の…士団 ……パム……』
と出てきた。
「おっ!?」
思わず声を出したがすぐに消えてしまった。
なんだなんだ、一瞬だけ電波拾ったぞ!
どういうことか分からないが、
ポジティブな事は大歓迎だ。
そんなことを考えていたら、
目前まで土の龍が迫っていた。
まずい、と思ったその時、
向かってくるヤマタノオロチが氷の龍で相殺された。
氷……? いや、まさか。
『オスカー、お待たせ』
クロエ~~~~!!
そして脳内通信生き返ったー!
『クロエ! 助かったぞ!』
同時に視界に各表示が次々と復活する。
マップにはクロエ、ネネル、ベミー、
キャディッシュ、リンギオ、ソーン、
有翼人で結成された【護国十二隊】の九番隊、
そしてカカラルの表示が、
俺の現在位置と重なっていた。
上空を見上げると有翼人部隊の影が降下してくる。
『やっと見つけたぞ、オスカー!』
『ベミー、久しぶりだな! 助かったよ。
お前、身体は大丈夫なのか?』
俺の周りに次々と有翼人達が降りてくる。
「もう大丈夫だー!」
カカラルの背中から飛び降りたベミーは、
俺に勢いそのまま抱き着いてきた。
うぐぅ!……ベミー、今ので腰を痛めたぞ。
辺り一面の地面が瞬時に凍り、
敵の魔人との間にでかい氷の壁が出来た。
「あいつは私がやるよ」
クロエは既に壁に向かって臨戦態勢だ。
吹雪を纏いながらこちらを振り返ったその姿は、
圧倒的存在感を放つ頼れる戦士だった。
「……ああ、任せた」
クゥカカカッ!と鳴きながらカカラルが俺の傍に着地する。
「心配かけたな」
くちばしを撫でたら目を閉じて頭をすりすりしてきた。
可愛い奴め。
「オスカー、怪我はない?」
ふわりと舞い降りたネネルに一瞬目を奪われた。
天使かよ。あ、天使か。
「ネネル、来てくれてありがとう。
久しぶりに会えて嬉しいよ」
「さ、さっきアーキャリーの位置が出たから、
私が救出してくるわ」
ネネルは顔を赤くして、モジモジし出した。
なんか懐かしいなこの感じ。
「オスカー様、ご無事で何よりですぞ」
「王子、急いで脱出するぞ」
「オスカー様、僕らが来たからにはご安心下さい」
ソーン、リンギオ、キャディッシュら
【王の左手】が集まってきた。
すぐに脱出しようと促す。
「ありがとう。でもこいつを先に……」
あれ、ジオーどこ行った? さっきまでここに倒れて……
千里眼で探ったら結構遠くまで走って逃げていた。
その時、轟音と共に氷の壁が巨大な岩石で崩された。
同時にたくさんの土の龍が飛び出してきた。
しかしそれを氷の剣山が次々串刺しにし、
氷吹雪が襲い掛かる土石流を相殺する。
「私はもう行くわ」
ネネルは数人の有翼人兵を連れて上空へ飛び、
敵の魔人に向けて3回レーザーを撃ち、
クロエの援護をしてから南へ向かった。
ズンッと今度は別方向から爆発が上がった。
レグザスだ。
視界の情報には第八世代レグザスと表示されていた。
大きさが二倍になって火力が増している。
どーせユウリナが魔改造したのだろう。
いい陽動になってくれている。
と思ったら周囲の兵は俺たちの方にやってくる。
「我々が相手します」
長い黒髪を風に泳がせながら、
モデルのような顔と体型の
九番隊隊長ホノア・ベツレムは、
静かに剣を抜いて上空へ飛んだ。
前に一度、訓練を見たことがあるが、
ネネルとマリンカの推薦だけあって、
彼女はかなりの才能を持っている。
噂じゃキャディッシュの元カノだとか何とか……
「俺も行くよ!」
ベミーも迫りくる敵軍に一人で突入していった。
「さてオスカー様、今のうちに……」
ふと、リンギオが斜め上の空を見ていることに気が付いた。
視線の先には若い金髪の男が一人。
え? 浮いてんじゃん!
男はこちらを見ている。
魔人かと思ったが魔素は感じない。
なんだよ、どういう事だ?
その時視界に詳細が表示された。
『【千夜の騎士団】〝団長〟ウルバッハ』
強烈な魔素を感じた。
「おい、なんだこの魔素は!」
「……お、おれの……仲間……
これは、パムだな……」
ジオーは息も絶え絶えに呟いた。
どうやら魔素を使い果たす寸前らしい。
ずっと透明化の能力を強制させてたから無理もない。
しかし、困る。
なんとかバカでかい城の外に出れたが、
まだ広大な軍の施設と城下町がある。
訓練場だから兵もたくさんいるのが見て取れる。
その時、突然目の前の土の中からデカい蛇が出てきた。
いや蛇じゃないな、これは……龍?
次から次へ何匹も長い首だけを地面から出して、
こちらをにらんでいる。
しかしおかしいぞ? だって透明……
になってない!
「おい、ジオー! 許可なく能力を解くなって……」
ジオーは倒れ込んでいた。
くそ……ぐずぐずしてられないってのに。
軍の訓練場の広い敷地には、
馬術訓練場や塹壕などがあり、
俺に気が付いた兵士たちが、
隊列を組んで向かってきていた。
目の前にはヤマタノオロチ。
「こりゃヤバいな……」
俺は魔剣フラレウムを抜いた。
少し前。
キトゥルセン連邦、ケモズ領に設置された、
大陸縦断射出施設から3つの大型ポッドが撃ち出された。
長大な滑走レールは山肌に沿って上空へ伸びている。
強力なカタパルト装置で撃ち出されたポッドは、
成層圏まで上がった時点で亜高速エンジンを点火、
角度を微調整して、しばらく飛行した後、
今度は隕石のように落下をし始める。
雲を突き抜ける頃には、徐々に3つの距離が開く。
ポッドはそれぞれテアトラ合衆国の首都ガルガンチュア、
聖ジオン教国、そしてルガリアン城に落ちた。
しばらくの間の後、ポッドが開く。
中から出てきたのは10mある人型機械レグザス。
ケモズのダンジョン内で倒した第五世代レグザスを、
ユウリナが改造したものだった。
ゆっくりと立ち上がったレグザスは、
背中から大量の機械蜂を放出した。
その数、計1万。
機械蜂の放出が終わると、
各レグザスはあらかじめインプットされた指令通り、
テアトラ軍の基地をレールガンと火炎放射、
レーザー兵器などで攻撃し始めた。
襲い掛かる土のヤマタノオロチを、
火球で何とか防いでいると、
離れた所の一匹に女の子が乗っているのに気が付いた。
千里眼で拡大するとツインテールの女の子だった。
「あいつが操ってる魔人か」
その時、視界に
『千夜の…士団 ……パム……』
と出てきた。
「おっ!?」
思わず声を出したがすぐに消えてしまった。
なんだなんだ、一瞬だけ電波拾ったぞ!
どういうことか分からないが、
ポジティブな事は大歓迎だ。
そんなことを考えていたら、
目前まで土の龍が迫っていた。
まずい、と思ったその時、
向かってくるヤマタノオロチが氷の龍で相殺された。
氷……? いや、まさか。
『オスカー、お待たせ』
クロエ~~~~!!
そして脳内通信生き返ったー!
『クロエ! 助かったぞ!』
同時に視界に各表示が次々と復活する。
マップにはクロエ、ネネル、ベミー、
キャディッシュ、リンギオ、ソーン、
有翼人で結成された【護国十二隊】の九番隊、
そしてカカラルの表示が、
俺の現在位置と重なっていた。
上空を見上げると有翼人部隊の影が降下してくる。
『やっと見つけたぞ、オスカー!』
『ベミー、久しぶりだな! 助かったよ。
お前、身体は大丈夫なのか?』
俺の周りに次々と有翼人達が降りてくる。
「もう大丈夫だー!」
カカラルの背中から飛び降りたベミーは、
俺に勢いそのまま抱き着いてきた。
うぐぅ!……ベミー、今ので腰を痛めたぞ。
辺り一面の地面が瞬時に凍り、
敵の魔人との間にでかい氷の壁が出来た。
「あいつは私がやるよ」
クロエは既に壁に向かって臨戦態勢だ。
吹雪を纏いながらこちらを振り返ったその姿は、
圧倒的存在感を放つ頼れる戦士だった。
「……ああ、任せた」
クゥカカカッ!と鳴きながらカカラルが俺の傍に着地する。
「心配かけたな」
くちばしを撫でたら目を閉じて頭をすりすりしてきた。
可愛い奴め。
「オスカー、怪我はない?」
ふわりと舞い降りたネネルに一瞬目を奪われた。
天使かよ。あ、天使か。
「ネネル、来てくれてありがとう。
久しぶりに会えて嬉しいよ」
「さ、さっきアーキャリーの位置が出たから、
私が救出してくるわ」
ネネルは顔を赤くして、モジモジし出した。
なんか懐かしいなこの感じ。
「オスカー様、ご無事で何よりですぞ」
「王子、急いで脱出するぞ」
「オスカー様、僕らが来たからにはご安心下さい」
ソーン、リンギオ、キャディッシュら
【王の左手】が集まってきた。
すぐに脱出しようと促す。
「ありがとう。でもこいつを先に……」
あれ、ジオーどこ行った? さっきまでここに倒れて……
千里眼で探ったら結構遠くまで走って逃げていた。
その時、轟音と共に氷の壁が巨大な岩石で崩された。
同時にたくさんの土の龍が飛び出してきた。
しかしそれを氷の剣山が次々串刺しにし、
氷吹雪が襲い掛かる土石流を相殺する。
「私はもう行くわ」
ネネルは数人の有翼人兵を連れて上空へ飛び、
敵の魔人に向けて3回レーザーを撃ち、
クロエの援護をしてから南へ向かった。
ズンッと今度は別方向から爆発が上がった。
レグザスだ。
視界の情報には第八世代レグザスと表示されていた。
大きさが二倍になって火力が増している。
どーせユウリナが魔改造したのだろう。
いい陽動になってくれている。
と思ったら周囲の兵は俺たちの方にやってくる。
「我々が相手します」
長い黒髪を風に泳がせながら、
モデルのような顔と体型の
九番隊隊長ホノア・ベツレムは、
静かに剣を抜いて上空へ飛んだ。
前に一度、訓練を見たことがあるが、
ネネルとマリンカの推薦だけあって、
彼女はかなりの才能を持っている。
噂じゃキャディッシュの元カノだとか何とか……
「俺も行くよ!」
ベミーも迫りくる敵軍に一人で突入していった。
「さてオスカー様、今のうちに……」
ふと、リンギオが斜め上の空を見ていることに気が付いた。
視線の先には若い金髪の男が一人。
え? 浮いてんじゃん!
男はこちらを見ている。
魔人かと思ったが魔素は感じない。
なんだよ、どういう事だ?
その時視界に詳細が表示された。
『【千夜の騎士団】〝団長〟ウルバッハ』
0
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました
たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。
「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」
どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。
彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。
幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。
記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。
新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。
この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。
主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。
※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる