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最終章 大黒腐編
第276話 シャゴール海岸の戦い
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海は既にオークの大船団で黒く覆われていた。
上空の観測機械蜂から、
俺の視界へと次々情報が送られてくる。
船のカウント数が、
もの凄い勢いで増えてゆく。
正直もう止まってくれと辟易するほどだ。
敵軍は推定10万。
船団の先頭集団は、
もう目と鼻の先まで迫っていた。
俺はすぐに機械蜂を船底に張り付かせた。
いよいよ開戦だ。
「ホノア、高度を下げてくれ」
「了解です」
俺と【王の左手】のソーンとリンギオは、
有翼人兵で結成された
【護国十二隊】九番隊の背中に乗り、
上空を旋回していた。
『各員へ次ぐ。
これより上陸阻止作戦を開始する』
海岸線の各地に陣を張る将軍級から、
返事が帰ってくるのを聞きながら、
俺は爆破の信号を送った。
百隻ほどに爆発の水柱が上がる。
船は一斉に傾き、ゆっくり沈んでいく。
左側では強烈な光を放ちながら、
ネネルのレーザーがオークの船を次々と破壊している。
俺は、ある一定ラインまで敵船が来れば、
ほとんどオートで機械蜂が向かい爆発するように設定し、
脳内通信で各将軍と作戦の確認をした。
上から戦場を見ながら作戦に細かく修正を加え、
戦況に応じながら、
さらには火球で攻撃もする。
上空から浜を見ると、
沈む船から投げ出されたオーク達が、
ぽつぽつ上陸してきていた。
前線の兵達が弓で仕留めている。
視界の隅に表示されている機械蜂の数が、
どんどん減ってゆく。
船一隻を沈めるには最低でも3匹は必要だ。
それでも沈まない船にはもう2匹追加したりもする。
このままいけばいずれ尽きるだろう。
……そろそろフェーズ2か。
俺は魔剣フラレウムを抜いた。
ボッ!と収斂された炎の刀身が現れる。
「頼むぞ、カカラル!」
フラレウムから飛び出たカカラルは、
クウカカヵヵヵッ!!と勇ましく鳴くと、
炎の身体を急降下させ、
船団のど真ん中に突っ込んでいった。
船をすり抜けるたびに炎が燃え移り、
あっという間に海の一角が真っ赤に染まる。
「オスカー様、ご覧ください……」
ホノアが前方を指差した。
水平線までどこもかしこも船だらけだ。
軽く1000隻は超えている。
「……果てしないな」
脳内チップ経由で送られてくる映像と、
自分の目で見るのとでは迫力が違う。
やはり持久戦……しかもミスは許されない。
今行っている攻撃は焼け石に水程度。
全体の一割ほどしか削っていない。
『オスカー様、
上陸してきたオークの数が増えてきました。
次の作戦に移りますか?』
バルバレスから通信が入る。
『ああ、そっちは頼む』
すでに海岸はオークの死体が山になりつつある。
更に、沈めきれなかった船が浜に到着し、
大量のオーク兵がなだれ込んでいる箇所もある。
合図と共に投石器、そして火矢が放たれる。
油壺も投げ入れられ、巨大な炎が上がった。
ネネルは海岸線に沿って飛びながら、
船に雷撃を落としまくっている。
俺も反対側から海岸線に沿って、
フラレウムから巨大な炎を出して焼き尽くす。
まだ今のところは何とか抑えられている。
……そう、今のところは。
【護国十二隊】、
十一番隊の隊長ラウリンゼはダルク出身だ。
ダルク民は腐樹の森に住み、
魔物と共生していた稀有な種族だ。
魔物のエキスから抽出した香料を身体に吹き付け、
魔物に襲われない術を持っている。
無精ひげの屈強な体躯をしたラウリンゼは、
船から放たれた魔物が、
燃える矢を身体に纏いながら突進してくるのを、
素早く処理した。
彼にとっては慣れたものだった。
チグイと呼ばれるダンゴムシ型をしたその魔物は、
一般の兵なら仕留めるのに4,5人は必要だ。
オーク兵はさすがに無理だが、
魔物は十一番隊の隊員達を敵視しなかった。
端まで見えないほど長い戦線では、
所々で衝突が起き始めた。
波打ち際は、
既に大勢のオークで埋め尽くされている。
頭上を大量の火矢と有翼人兵達、
そしてカカラルが飛んで行く。
混戦の中、ラウリンゼたちは、
オークの剣と己の剣を激しくぶつけ合った。
「〝暴紛〟を用意しろ!!!」
オークを切り伏せながら、
部下たちに怒鳴ったラウリンゼは前方に剣先を向けた。
そこにはウデナガと呼ばれている魔物が複数いた。
部下たちの手によって投げられた〝暴紛〟は、
放物線を描き、そのウデナガ周辺に落ちる。
舞い上がった煙の中、
しばらく魔物たちは動きを止めた。
するとウデナガ達は痙攣しだし、
一斉に鳴き声を上げながら、
奇妙な行動をしだした。
「効きましたね……」
「ああ、距離を取った方がいいな」
やがて友軍の後方からどよめきが上がる。
ウデナガが周囲のオーク兵達を蹂躙し出したのだ。
その勢いはすさまじく、
浜から向かってくる多くのオーク兵が足止めされ、
補充兵が来ない前線のオーク兵達は、
みるみる数を減らしていった。
「あんたら凄いな……」
バルバレス兵や義勇兵たちが、
ラウリンゼら十一番隊を讃えた。
「おい、なんだあいつ」
誰かの声に視線を戻したラウリンゼは、
一際異彩を放つ黒いオークに、
一目見て禍々しい畏怖を感じた。
身体中から白い棘のようなものを生やし、
圧倒的な力で暴れるウデナガを、
ぐちゃぐちゃに潰している。
手に持っているものはなんだ?
あれは何かの骨か?
ラウリンゼは気がつけば痛いほど剣を握っていた。
全ての暴れるウデナガを処理した黒いオークは、
こちらに向かって来た。
信じられない速さで跳躍したそのオークは、
迷うことなくラウリンゼに斬りかかった。
剣で受けたが、
とんでもない重さに指が折れた。
「ぐぅぅぅっ!!!」
強烈な痛みに耐えていると、
部下の数人がオークに斬りかかった。
だが身体中から生えている白い棘が邪魔して、
剣先が刺さらない。
「我は〝骨の王〟ザンギ。
お前が一番強そうだ……名は?」
聞いたことのないざらついた声に、
周囲は息を呑む。
「喋りやがった……」
ザンギは身震いするように肩と腕を動かし、
周りの兵士を自らの棘で刺し殺した。
ラウリンゼは死を覚悟した。
ルガクトら有翼人兵は、
上空から連弩で矢の雨を降らしていた。
北ブリムス連合のどこかが連れてきたらしい、
巨大なミミズ型の魔獣が、
砂浜から飛び出て、
オークを何人も飲み込むのが見えた。
既に混戦。
上空にいるルガクトは、
徐々に黒く染まっていく浜辺を見て、
「これが〝大黒腐〟か……」
と呟いた。
「なにか来ます!」
部下の声に振り向くと、
前方から何かが飛んでくるのが見えた。
有翼人兵が次々落とされる。
オークにも飛べる奴がいたか!
「私がいきます!」
声を上げたのは近くを飛んでいた、
部隊長のミミナ・スタークスだ。
ルガクトが密かに自分の代わりが務まる人物として、
目をかけている優秀な部下だった。
彼女なら……
そう思ったルガクトだったが、甘かった。
翼の生えた黒いオークは、
もう一段スピードを上げると、
簡単にミミナの首を飛ばした。
「ミミナッ!!!」
ミミナの胴体と首が、
力なく回転しながら戦場へと落下していった。
「貴様!! 許さん!!」
ルガクトは斧手を振り上げ、
敵のオークと空中で激突、
自身のスピードに乗せた渾身の一撃を見舞った。
だが相手の腕力も相当なもので、
力で押し切るどころか、
何とか互角に刃を交えるに終わった。
「……我は〝翼の王〟ギュルト。
我の剣を受けた奴は初めてだ」
ギュルトは不気味な笑みを浮かべた。
上空の観測機械蜂から、
俺の視界へと次々情報が送られてくる。
船のカウント数が、
もの凄い勢いで増えてゆく。
正直もう止まってくれと辟易するほどだ。
敵軍は推定10万。
船団の先頭集団は、
もう目と鼻の先まで迫っていた。
俺はすぐに機械蜂を船底に張り付かせた。
いよいよ開戦だ。
「ホノア、高度を下げてくれ」
「了解です」
俺と【王の左手】のソーンとリンギオは、
有翼人兵で結成された
【護国十二隊】九番隊の背中に乗り、
上空を旋回していた。
『各員へ次ぐ。
これより上陸阻止作戦を開始する』
海岸線の各地に陣を張る将軍級から、
返事が帰ってくるのを聞きながら、
俺は爆破の信号を送った。
百隻ほどに爆発の水柱が上がる。
船は一斉に傾き、ゆっくり沈んでいく。
左側では強烈な光を放ちながら、
ネネルのレーザーがオークの船を次々と破壊している。
俺は、ある一定ラインまで敵船が来れば、
ほとんどオートで機械蜂が向かい爆発するように設定し、
脳内通信で各将軍と作戦の確認をした。
上から戦場を見ながら作戦に細かく修正を加え、
戦況に応じながら、
さらには火球で攻撃もする。
上空から浜を見ると、
沈む船から投げ出されたオーク達が、
ぽつぽつ上陸してきていた。
前線の兵達が弓で仕留めている。
視界の隅に表示されている機械蜂の数が、
どんどん減ってゆく。
船一隻を沈めるには最低でも3匹は必要だ。
それでも沈まない船にはもう2匹追加したりもする。
このままいけばいずれ尽きるだろう。
……そろそろフェーズ2か。
俺は魔剣フラレウムを抜いた。
ボッ!と収斂された炎の刀身が現れる。
「頼むぞ、カカラル!」
フラレウムから飛び出たカカラルは、
クウカカヵヵヵッ!!と勇ましく鳴くと、
炎の身体を急降下させ、
船団のど真ん中に突っ込んでいった。
船をすり抜けるたびに炎が燃え移り、
あっという間に海の一角が真っ赤に染まる。
「オスカー様、ご覧ください……」
ホノアが前方を指差した。
水平線までどこもかしこも船だらけだ。
軽く1000隻は超えている。
「……果てしないな」
脳内チップ経由で送られてくる映像と、
自分の目で見るのとでは迫力が違う。
やはり持久戦……しかもミスは許されない。
今行っている攻撃は焼け石に水程度。
全体の一割ほどしか削っていない。
『オスカー様、
上陸してきたオークの数が増えてきました。
次の作戦に移りますか?』
バルバレスから通信が入る。
『ああ、そっちは頼む』
すでに海岸はオークの死体が山になりつつある。
更に、沈めきれなかった船が浜に到着し、
大量のオーク兵がなだれ込んでいる箇所もある。
合図と共に投石器、そして火矢が放たれる。
油壺も投げ入れられ、巨大な炎が上がった。
ネネルは海岸線に沿って飛びながら、
船に雷撃を落としまくっている。
俺も反対側から海岸線に沿って、
フラレウムから巨大な炎を出して焼き尽くす。
まだ今のところは何とか抑えられている。
……そう、今のところは。
【護国十二隊】、
十一番隊の隊長ラウリンゼはダルク出身だ。
ダルク民は腐樹の森に住み、
魔物と共生していた稀有な種族だ。
魔物のエキスから抽出した香料を身体に吹き付け、
魔物に襲われない術を持っている。
無精ひげの屈強な体躯をしたラウリンゼは、
船から放たれた魔物が、
燃える矢を身体に纏いながら突進してくるのを、
素早く処理した。
彼にとっては慣れたものだった。
チグイと呼ばれるダンゴムシ型をしたその魔物は、
一般の兵なら仕留めるのに4,5人は必要だ。
オーク兵はさすがに無理だが、
魔物は十一番隊の隊員達を敵視しなかった。
端まで見えないほど長い戦線では、
所々で衝突が起き始めた。
波打ち際は、
既に大勢のオークで埋め尽くされている。
頭上を大量の火矢と有翼人兵達、
そしてカカラルが飛んで行く。
混戦の中、ラウリンゼたちは、
オークの剣と己の剣を激しくぶつけ合った。
「〝暴紛〟を用意しろ!!!」
オークを切り伏せながら、
部下たちに怒鳴ったラウリンゼは前方に剣先を向けた。
そこにはウデナガと呼ばれている魔物が複数いた。
部下たちの手によって投げられた〝暴紛〟は、
放物線を描き、そのウデナガ周辺に落ちる。
舞い上がった煙の中、
しばらく魔物たちは動きを止めた。
するとウデナガ達は痙攣しだし、
一斉に鳴き声を上げながら、
奇妙な行動をしだした。
「効きましたね……」
「ああ、距離を取った方がいいな」
やがて友軍の後方からどよめきが上がる。
ウデナガが周囲のオーク兵達を蹂躙し出したのだ。
その勢いはすさまじく、
浜から向かってくる多くのオーク兵が足止めされ、
補充兵が来ない前線のオーク兵達は、
みるみる数を減らしていった。
「あんたら凄いな……」
バルバレス兵や義勇兵たちが、
ラウリンゼら十一番隊を讃えた。
「おい、なんだあいつ」
誰かの声に視線を戻したラウリンゼは、
一際異彩を放つ黒いオークに、
一目見て禍々しい畏怖を感じた。
身体中から白い棘のようなものを生やし、
圧倒的な力で暴れるウデナガを、
ぐちゃぐちゃに潰している。
手に持っているものはなんだ?
あれは何かの骨か?
ラウリンゼは気がつけば痛いほど剣を握っていた。
全ての暴れるウデナガを処理した黒いオークは、
こちらに向かって来た。
信じられない速さで跳躍したそのオークは、
迷うことなくラウリンゼに斬りかかった。
剣で受けたが、
とんでもない重さに指が折れた。
「ぐぅぅぅっ!!!」
強烈な痛みに耐えていると、
部下の数人がオークに斬りかかった。
だが身体中から生えている白い棘が邪魔して、
剣先が刺さらない。
「我は〝骨の王〟ザンギ。
お前が一番強そうだ……名は?」
聞いたことのないざらついた声に、
周囲は息を呑む。
「喋りやがった……」
ザンギは身震いするように肩と腕を動かし、
周りの兵士を自らの棘で刺し殺した。
ラウリンゼは死を覚悟した。
ルガクトら有翼人兵は、
上空から連弩で矢の雨を降らしていた。
北ブリムス連合のどこかが連れてきたらしい、
巨大なミミズ型の魔獣が、
砂浜から飛び出て、
オークを何人も飲み込むのが見えた。
既に混戦。
上空にいるルガクトは、
徐々に黒く染まっていく浜辺を見て、
「これが〝大黒腐〟か……」
と呟いた。
「なにか来ます!」
部下の声に振り向くと、
前方から何かが飛んでくるのが見えた。
有翼人兵が次々落とされる。
オークにも飛べる奴がいたか!
「私がいきます!」
声を上げたのは近くを飛んでいた、
部隊長のミミナ・スタークスだ。
ルガクトが密かに自分の代わりが務まる人物として、
目をかけている優秀な部下だった。
彼女なら……
そう思ったルガクトだったが、甘かった。
翼の生えた黒いオークは、
もう一段スピードを上げると、
簡単にミミナの首を飛ばした。
「ミミナッ!!!」
ミミナの胴体と首が、
力なく回転しながら戦場へと落下していった。
「貴様!! 許さん!!」
ルガクトは斧手を振り上げ、
敵のオークと空中で激突、
自身のスピードに乗せた渾身の一撃を見舞った。
だが相手の腕力も相当なもので、
力で押し切るどころか、
何とか互角に刃を交えるに終わった。
「……我は〝翼の王〟ギュルト。
我の剣を受けた奴は初めてだ」
ギュルトは不気味な笑みを浮かべた。
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主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。
※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。
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