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最終章 大黒腐編
第290話 神との再会
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ポルデンシスから聞いた話はこうだ。
ゼニア大陸の中央部には深い腐樹の森がある。
その中心には山のように巨大な腐樹があり、
それが全ての腐樹と魔物の元凶だという。
映像を見せてもらったが、
あれは樹というよりも、
何か別の物だ。
今まで見たこともない造形をしていた。
現在ポルデンシスは、
地下都市中の戦士と機械兵を集め、
討伐軍を結成して進軍する予定らしい。
その将軍を私に担ってほしいと言われた。
理由は隣の大陸出身で、
黒髪碧眼と見た目が大きく違う事、
そして魔剣使いだという事。
この大陸に魔剣はない。
確かに求心力はかなりあるだろう。
さらにこの大陸に伝わる予言では、
ウルティア大陸から、
討伐軍がやって来るという記述がある。
予言は必ず当たるらしい。
オスカー達が来ると言うのか?
どうやって?
それとも別の軍隊か?
いや……まさか我々の事か?
どのくらい集めるのか?と聞くと、
「機械は5万、人は10万です」
とポルデンシスは答えた。
宿泊施設には湯場があった。
男湯と女湯に分かれている。
ポルデンシスの部屋を出た後、
一行は湯場へ向かった。
リリーナは湯場まで魔剣を持って来た。
ルピも短刀を持ってきている。
「裸に剣だけ持っても、
なんだか安心できませんね」
ルピは剣をどこに置こうか迷っていた。
イリアとべリアは既に湯に入っていた。
男たちのはしゃぐ声が隣から聞こえてくる。
「元気な奴らだ」
「リリーナ様、お体を洗います」
リリーナは少し考え、
「……いや、いい。自分で洗う」
と申し出を拒否した。
エイジス村では侍女がいないため、
その役目はルピが担っていた。
「……そうですか」
湯は乳白色でとろりとしており、
いい香りがした。
「……先ほどの話、受けますか?」
「どう思う?」
リリーナは眼帯を少し上げ、
その下を湯で拭った。
「私みたいな者には……分かりかねます」
「正直迷っている。もう充分戦った。
あれだけいた私の部下はいまや7人だ。
4000が7だ……。
お前たちまで失いたくはない」
「リリーナ様……」
こんなにやさしい人ではなかったはずだ、
とルピは困惑する。
「……我らの国は、
今どうなっているのだろうな」
「きっとキトゥルセンが守ってくれてますよ」
開いた天井からは、
街の喧騒が僅かに聞こえてくる。
「こうなると分かっていたら、
オスカーとの子でも産んどくべきだった」
「えっ!?」
ルピは面食らった。
「何を驚いている?
同盟国なのだから、
そうやって関係を強化するのだ。
庶民には分からんか?」
「あ……すみません。そうですよね」
リリーナは一時の間をおいて、
目をつむり細く息を吐いた。
「すまん、言い過ぎた。
忘れてくれ」
一行は夕食を食べる為、
外の夜市まで出ることにした。
「外交視察しているようなもんだな」
「確かに。少し楽しいです」
ピーク時間を過ぎていたので、
人はまばらだった。
ただでさえリリーナ達は、
髪と瞳の色が違って目立つので、
都合よかった。
壁を背にした机に座り、
部下たちが手分けして買ってきた料理を並べる。
「この緑の麺はルガと言って、
葉物の野菜が練り込んであるそうです。
白いソースはミルクとチーズですね」
「この揚げ物は芋と肉が入ってるやつです。
少し辛いらしいです」
「これは肉の串焼きで、こっちは揚げたパン、
で、これは魚のすり身です」
どれも異国の香りがして食欲をそそる。
「食材が豊富だ。
こんな地下で……どうやって栽培してるのか」
「空を作ってしまうくらいだからな……
我々の理解を超えている」
どれも美味だった。
食べ終わるとリリーナは、
聞いてくれと言って語り出した。
「私は今までお前たちの事など、
細かく考えたことが無かった。
顔も護衛の数名しか覚えていなかった。
……なんとも薄情な女王だな。
だがこの大陸に来てから、
私はお前たち一人一人を見るようになった。
お前たちのおかげで、
ようやく一人前の人間になれた気がする。
……感謝する。
そして今まで傍若無人な態度を取って、
すまなかった」
頭を下げたリリーナに、
ルピやラズリーら全員が立ち上がる。
「頭をお上げください。
我々はそのように思ってなどいません」
慌ててラズリーは声を上げた。
イリアとべリア、
そしてルッツの3人は座ったまま、
成り行きを見守っている。
「リリーナ様は多少お厳しいですが、
他の貴族や他国の王族などの話を聞くと、
更にひどい扱いをする者もいます。
リリーナ様は身分に関係なく、
優秀な者は認め下さる。
それは我々仕える者にとって、
信頼になるんです」
ラズリーは諭すように丁寧に説明する。
「リリーナ様」
ルピが続ける。
「私は貧しい農家の娘で、
このままだったら、
他国に売られるかもしれないと思って、
子供の頃からひたすら弓の練習をしました。
そしたら軍に入れて、
それでも弓の練習を続けていたら、
いつの間にか部隊長まで昇進できました。
他の国では、
隊長から上は貴族の家系しかなれない、
と聞いた事があります。
いくつかの戦場を経験しましたが、
我々カサス軍は、
群を抜いて強かったではありませんか。
それはリリーナ様の厳しさが、
規律を生んだからです。
そして認めて下さるから、
みな士気が高いのです。
我々は理解しています。
決して傍若無人などと思っておりません」
ルピは同意を求めるように、
皆に視線を向ける。
リリーナはすとんと椅子に腰を下ろした。
一つしかない瞳からつぅと涙がこぼれる。
「……いい部下を持った」
リリーナと兵士たちの距離が、
過去一番近づいた瞬間だった。
「こんばんワ。
久しぶりね、リリーナ。
お取込み中みたいダけど、
私も仲間に入れてくれると嬉しいワ」
「……誰だ、お嬢ちゃん?」
いきなり近づいてきた黒髪ショートの少女に、
ラズリーは困惑した。
ただ一人、リリーナだけが驚いた顔だった。
「お前……
なんでここにいるんだ、ユウリナ」
ゼニア大陸の中央部には深い腐樹の森がある。
その中心には山のように巨大な腐樹があり、
それが全ての腐樹と魔物の元凶だという。
映像を見せてもらったが、
あれは樹というよりも、
何か別の物だ。
今まで見たこともない造形をしていた。
現在ポルデンシスは、
地下都市中の戦士と機械兵を集め、
討伐軍を結成して進軍する予定らしい。
その将軍を私に担ってほしいと言われた。
理由は隣の大陸出身で、
黒髪碧眼と見た目が大きく違う事、
そして魔剣使いだという事。
この大陸に魔剣はない。
確かに求心力はかなりあるだろう。
さらにこの大陸に伝わる予言では、
ウルティア大陸から、
討伐軍がやって来るという記述がある。
予言は必ず当たるらしい。
オスカー達が来ると言うのか?
どうやって?
それとも別の軍隊か?
いや……まさか我々の事か?
どのくらい集めるのか?と聞くと、
「機械は5万、人は10万です」
とポルデンシスは答えた。
宿泊施設には湯場があった。
男湯と女湯に分かれている。
ポルデンシスの部屋を出た後、
一行は湯場へ向かった。
リリーナは湯場まで魔剣を持って来た。
ルピも短刀を持ってきている。
「裸に剣だけ持っても、
なんだか安心できませんね」
ルピは剣をどこに置こうか迷っていた。
イリアとべリアは既に湯に入っていた。
男たちのはしゃぐ声が隣から聞こえてくる。
「元気な奴らだ」
「リリーナ様、お体を洗います」
リリーナは少し考え、
「……いや、いい。自分で洗う」
と申し出を拒否した。
エイジス村では侍女がいないため、
その役目はルピが担っていた。
「……そうですか」
湯は乳白色でとろりとしており、
いい香りがした。
「……先ほどの話、受けますか?」
「どう思う?」
リリーナは眼帯を少し上げ、
その下を湯で拭った。
「私みたいな者には……分かりかねます」
「正直迷っている。もう充分戦った。
あれだけいた私の部下はいまや7人だ。
4000が7だ……。
お前たちまで失いたくはない」
「リリーナ様……」
こんなにやさしい人ではなかったはずだ、
とルピは困惑する。
「……我らの国は、
今どうなっているのだろうな」
「きっとキトゥルセンが守ってくれてますよ」
開いた天井からは、
街の喧騒が僅かに聞こえてくる。
「こうなると分かっていたら、
オスカーとの子でも産んどくべきだった」
「えっ!?」
ルピは面食らった。
「何を驚いている?
同盟国なのだから、
そうやって関係を強化するのだ。
庶民には分からんか?」
「あ……すみません。そうですよね」
リリーナは一時の間をおいて、
目をつむり細く息を吐いた。
「すまん、言い過ぎた。
忘れてくれ」
一行は夕食を食べる為、
外の夜市まで出ることにした。
「外交視察しているようなもんだな」
「確かに。少し楽しいです」
ピーク時間を過ぎていたので、
人はまばらだった。
ただでさえリリーナ達は、
髪と瞳の色が違って目立つので、
都合よかった。
壁を背にした机に座り、
部下たちが手分けして買ってきた料理を並べる。
「この緑の麺はルガと言って、
葉物の野菜が練り込んであるそうです。
白いソースはミルクとチーズですね」
「この揚げ物は芋と肉が入ってるやつです。
少し辛いらしいです」
「これは肉の串焼きで、こっちは揚げたパン、
で、これは魚のすり身です」
どれも異国の香りがして食欲をそそる。
「食材が豊富だ。
こんな地下で……どうやって栽培してるのか」
「空を作ってしまうくらいだからな……
我々の理解を超えている」
どれも美味だった。
食べ終わるとリリーナは、
聞いてくれと言って語り出した。
「私は今までお前たちの事など、
細かく考えたことが無かった。
顔も護衛の数名しか覚えていなかった。
……なんとも薄情な女王だな。
だがこの大陸に来てから、
私はお前たち一人一人を見るようになった。
お前たちのおかげで、
ようやく一人前の人間になれた気がする。
……感謝する。
そして今まで傍若無人な態度を取って、
すまなかった」
頭を下げたリリーナに、
ルピやラズリーら全員が立ち上がる。
「頭をお上げください。
我々はそのように思ってなどいません」
慌ててラズリーは声を上げた。
イリアとべリア、
そしてルッツの3人は座ったまま、
成り行きを見守っている。
「リリーナ様は多少お厳しいですが、
他の貴族や他国の王族などの話を聞くと、
更にひどい扱いをする者もいます。
リリーナ様は身分に関係なく、
優秀な者は認め下さる。
それは我々仕える者にとって、
信頼になるんです」
ラズリーは諭すように丁寧に説明する。
「リリーナ様」
ルピが続ける。
「私は貧しい農家の娘で、
このままだったら、
他国に売られるかもしれないと思って、
子供の頃からひたすら弓の練習をしました。
そしたら軍に入れて、
それでも弓の練習を続けていたら、
いつの間にか部隊長まで昇進できました。
他の国では、
隊長から上は貴族の家系しかなれない、
と聞いた事があります。
いくつかの戦場を経験しましたが、
我々カサス軍は、
群を抜いて強かったではありませんか。
それはリリーナ様の厳しさが、
規律を生んだからです。
そして認めて下さるから、
みな士気が高いのです。
我々は理解しています。
決して傍若無人などと思っておりません」
ルピは同意を求めるように、
皆に視線を向ける。
リリーナはすとんと椅子に腰を下ろした。
一つしかない瞳からつぅと涙がこぼれる。
「……いい部下を持った」
リリーナと兵士たちの距離が、
過去一番近づいた瞬間だった。
「こんばんワ。
久しぶりね、リリーナ。
お取込み中みたいダけど、
私も仲間に入れてくれると嬉しいワ」
「……誰だ、お嬢ちゃん?」
いきなり近づいてきた黒髪ショートの少女に、
ラズリーは困惑した。
ただ一人、リリーナだけが驚いた顔だった。
「お前……
なんでここにいるんだ、ユウリナ」
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なんの謝罪だっけ?
そして、最後に言われた言葉
どうか、幸せになって(くれ)
んん?
弩級最強チート公爵令嬢が爆誕致します。
※同タイトルの掲載不可との事で、1.2.番外編をまとめる作業をします
完了後、更新開始致しますのでよろしくお願いします
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