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第二章
2.里帰り その④:俺は絶対に皆を守る。
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突如、耳をつんざくような悲鳴が背後で上がり、辺りの崖にわんわんと反響する。振り返ってその声の主を確かめる前から、私は無意識的にとある人物の名を口走っていた。
「――ヨナちゃん!?」
私の一番の友だちであるヨナちゃんが、崖の下で頭を抱えて蹲っていた。この場所は私たちの遊び場でもあったから、ヨナちゃんが居ること自体はおかしくない。
だが……なぜ、今なんだ!
がらがらと音を立てて幾つもの小さな石が崖を転がり落ちてゆく。ヨナちゃんはそれに驚いて悲鳴を上げたのだろう。しかし、遠くで見ている私には分かった。そんなものはただの前兆に過ぎないと。
「やべえぞ、リン! 崖が崩れる!」
先程、狙いを大きく外れた【炎の槍】は崖にぶち当たって霧散した。その衝撃の所為か、崖一部の脆くなっていたところが今にも崩れ落ちそうだった。
ヨナちゃんは、その場に頭を抱えて蹲っている。先の小さな落石が体のどこかに当たったのかもしれない。だが、これはもう怪我なんて小さなことを気にしている場合じゃなかった。本格的な崖崩れが来る前に助けないと命に関わる。
私はマネにアメ玉を補給しつつ全力で走った。だが、左足には先程【炎弾】を受けているために両足では走れず、加えてアメ玉の消化も追いつきそうにない。
間に合わない――視界が絶望で暗く染まる。
(まだ、挨拶もしていないのに……!)
遂に崖から剥がれ落ちた巨大な落石が、ヨナちゃんの上にこれまた巨大な影を落とす。
これで、終わりなのか?
あまりにも突然すぎる。こんな取るに足らない私闘の余波で、本当にヨナちゃんが死んでしまうというのか? そんなことは到底受け入れ難いことの筈なのに、どうしてだろう……私の聡明な頭脳は全ての計算を終えて既にその現実を受け入れ始めている。
無理だ。あらゆる手段を講じようと、私にヨナちゃんを助けることはできない。そう結論付けてしまっている。そして、それは恐らく正しい。
足が、止まる。
「リ、リン……ちゃん……!」
ごめん、ヨナちゃん……助けられなくて、ごめん……!
私が完全に諦めた、その時だった。
「――【大噴火】オオオオオオオォォォォォ!」
私のすぐ側を、一つの影が追い越してゆく。
今、追い越していった人影はムウニスだと遅れて理解した。その彼の後を、凄まじい魔力の奔流が追う。
彼は、惜しげなく魔力を注ぎ込んだ魔法を後方へ放つことで強烈な推進力とし、弾丸のような速度を出していた。さながら、私の解放のように。
(間に合った……!)
ムウニスは、ヨナちゃんと落石の間に割り込むと、今度は頭上へ杖を向ける。
「【大噴火】!」
再び、同じ魔法を放つムウニス。単なる落石ごときが魔法使いの死力を尽くした攻撃に耐えられる筈もなく、落石は一瞬で粉々に砕け散った。
「はあ、はあ……見たかい? リンちゃん。俺の覚悟を!」
ほぼ全ての魔力を使い果たしたムウニスは、もうそこらの一般人と相違ない。しかしそれでもなお、ヨナちゃんの上に覆い被さり、パラパラと舞い落ちてくる落石の破片からヨナちゃんを守り通した。
「昔の俺はクソ野郎だった。けど……君の家族も、友人も、絶対に守ってみせるから……! だから――!」
「ヨナちゃん、大丈夫?」
「う、うん……大丈夫……みたい……」
急いで駆け寄りヨナちゃんの顔を覗き込むと、彼女は顔面蒼白になりながらも頷いた。見ると、腕の骨が折れている。最初に小さな落石を食らった時のものだろう。腫れて痛々しいが、命があるだけ幸いだった。治癒魔法を使えば、完治までそう長くはかかるまい。
「でも、腕が折れて……イテッ」
「それぐらいで済んで良かったわ」
彼女の無事を確認して安心を得てから、私はムウニスへと向き直った。
「まずは――お礼を言わなきゃね。私の無二の親友を守ってくれて、ありがとう」
「それじゃあ……」
「関係も認めるわ。というか、最初からママとアンタの勝手だとは思ってるわよ」
その一方で、気に食わないと個人的に思っていただけ。その思いにも、今は決着が付いている。
「所詮は個人の自由。だけど、それでも、私の存在を軽んじることなく尊重してくれるというのなら……もう一度だけで良い、声に出して約束して」
私はすうっと息を吸い込んで、改めて形式的に尋ねかける。
「本当に皆を守ってくれる?」
「ああ……俺は絶対に皆を守る。守ってみせる!」
そうまで侠気を見せられては、応えない訳にはいかない。差し出されたムウニスの手をガッチリと握り返し、私たちは鉄よりも固い親娘の契りを交わした。
ムウニスとの私闘から一夜明け、私はヨナちゃんと二人で見晴らしの良い丘の上に座り、穏やかな一時を過ごしていた。マネも今は妹たちと遊ばせている。なので、本当の本当に二人きりだ。
ヨナちゃんの骨折した腕には添え木が当てられ、その上に真っ白な包帯が巻かれている。治癒魔法を継続的に使えば、一般人の回復力でも数日で治るとのこと。私がツォアルに向かった後も、ムウニスが経過を診ると約束してくれた。
「なんで、ヨナちゃんはあんなところに居たの?」
「オバサンにリンちゃんが来るって聞いてたのに、全然来ないから探しに行ったの。まさか、戦ってるとは思わないよ」
「あぁ……」
そういえば、ママに言ったような気がする。後で会いに行く予定だと。きっと、ママがヨナちゃんかその家族に話したのだろう。
「まぁ、命が助かってよかったわ。ほんとに」
「そうだね」
「ムウニスは私の知り合いだから、骨折が治っても何か困ったことがあったら頼ってやってよ」
「うん……」
そこで不意に会話が途切れ、吹き抜ける風の音だけが二人の時間を彩る。心地よい沈黙だった。懐かしい、昔の私はこのような落ち着いた時ばかりを生きていた。学院での激動の日々を思うと、考えられないことだ。
(私、『魔力持ち』じゃなかったら、どんな人生を歩んでたんだろう……)
この田舎村で土でもイジっていただろうか、それとも閉塞感に倦んでズラーラのように街へ出ていただろうか。
今と、どっちが幸せだろうか。
「リンちゃん、なんだか……変わったよね」
「そりゃあ二年振りだもの。成長と言ってよ」
そうかなあと言うヨナちゃんは、いまいち納得が行ってない感じだ。
「昔はリンちゃんの考えることは何でも分かった。でも、今は分かんないや……なんか、遠くに行っちゃったみたい。去年は帰って来なかったし、もう私たちのことは忘れちゃったのかと思った」
「そんな訳ないでしょ」
「でも、今年だって、明日には村を出ちゃうんでしょ?」
「忙しくってね。ツォアルの方に行かなくちゃならないのよ」
景色を眺めながら、ぼうっと答えた。すると、再び場に沈黙が訪れる。しかし、先程の心地よさとは違う不穏な雰囲気を感じ取り、ヨナちゃんの方を振り向くと、彼女はポツリと呟いた。
「……ズルイ、リンちゃんはズルイよ」
「どういうこと?」
「だって、将来は有望な魔女だし、自分だけ王都で楽しんじゃってさ」
この言葉には私もムッとした。人の苦労も知らずに……。
「なに甘ったれたこと言ってるのよ。街へ出たけりゃ出れば良いじゃない。ズラーラみたいに」
言ってから、少し卑怯なことを言ったかもしれないと思った。私はつい先日、村を飛び出たズラーラを阿呆と批判したばかりだ。田舎から出てきて、都会でやっていくことの難しさを私は身に沁みて分かっている筈なのに。
「そういうところだよ、変わったって。なんか冷たくなっちゃったね」
「……ヨナちゃん、街へ出たいなら出たいとハッキリ言いなさい。ズラーラみたく独りでやるんじゃ駄目よ。言ってくれさえすれば、私も他の皆も協力するんだから。惜しみなくね」
「冗談よしてよ、私はリンちゃんほど強くない」
そう言って、ヨナちゃんは腰を上げ、パンパンとお尻に付いた草やら土を払った。
(今まで気付かなかったけど、ヨナちゃんってこんなに大人っぽくなってたんだ)
背丈はそう変わっていないが、全身が女性的な丸みを帯びていることに気がついた。ヨナちゃんは私のことを「変わった変わった」と繰り返し言ったが、私から見れば彼女もまた以前とはてんで違って見えた。
「リン。もし、どこかでズラーラに会えたら言っといてよ、早く帰ってきなさいって。どうせ、アイツが上手くやれる筈ないんだから」
昔のヨナちゃんはもっと純朴だった。そんな風に僻み丸出しで他人を蔑むような真似はしなかった。
ヨナちゃんは逃げるように丘を駆け下りていった。何か声をかけようとしたが、その背中を見ていると実際の距離以上に遠く感じて、思わず閉口して眺め入ってしまった。
そして、それきりヨナちゃんとは顔を合わせぬまま、私は予定していた帰省の最終日を迎え、村を発った。
「――ヨナちゃん!?」
私の一番の友だちであるヨナちゃんが、崖の下で頭を抱えて蹲っていた。この場所は私たちの遊び場でもあったから、ヨナちゃんが居ること自体はおかしくない。
だが……なぜ、今なんだ!
がらがらと音を立てて幾つもの小さな石が崖を転がり落ちてゆく。ヨナちゃんはそれに驚いて悲鳴を上げたのだろう。しかし、遠くで見ている私には分かった。そんなものはただの前兆に過ぎないと。
「やべえぞ、リン! 崖が崩れる!」
先程、狙いを大きく外れた【炎の槍】は崖にぶち当たって霧散した。その衝撃の所為か、崖一部の脆くなっていたところが今にも崩れ落ちそうだった。
ヨナちゃんは、その場に頭を抱えて蹲っている。先の小さな落石が体のどこかに当たったのかもしれない。だが、これはもう怪我なんて小さなことを気にしている場合じゃなかった。本格的な崖崩れが来る前に助けないと命に関わる。
私はマネにアメ玉を補給しつつ全力で走った。だが、左足には先程【炎弾】を受けているために両足では走れず、加えてアメ玉の消化も追いつきそうにない。
間に合わない――視界が絶望で暗く染まる。
(まだ、挨拶もしていないのに……!)
遂に崖から剥がれ落ちた巨大な落石が、ヨナちゃんの上にこれまた巨大な影を落とす。
これで、終わりなのか?
あまりにも突然すぎる。こんな取るに足らない私闘の余波で、本当にヨナちゃんが死んでしまうというのか? そんなことは到底受け入れ難いことの筈なのに、どうしてだろう……私の聡明な頭脳は全ての計算を終えて既にその現実を受け入れ始めている。
無理だ。あらゆる手段を講じようと、私にヨナちゃんを助けることはできない。そう結論付けてしまっている。そして、それは恐らく正しい。
足が、止まる。
「リ、リン……ちゃん……!」
ごめん、ヨナちゃん……助けられなくて、ごめん……!
私が完全に諦めた、その時だった。
「――【大噴火】オオオオオオオォォォォォ!」
私のすぐ側を、一つの影が追い越してゆく。
今、追い越していった人影はムウニスだと遅れて理解した。その彼の後を、凄まじい魔力の奔流が追う。
彼は、惜しげなく魔力を注ぎ込んだ魔法を後方へ放つことで強烈な推進力とし、弾丸のような速度を出していた。さながら、私の解放のように。
(間に合った……!)
ムウニスは、ヨナちゃんと落石の間に割り込むと、今度は頭上へ杖を向ける。
「【大噴火】!」
再び、同じ魔法を放つムウニス。単なる落石ごときが魔法使いの死力を尽くした攻撃に耐えられる筈もなく、落石は一瞬で粉々に砕け散った。
「はあ、はあ……見たかい? リンちゃん。俺の覚悟を!」
ほぼ全ての魔力を使い果たしたムウニスは、もうそこらの一般人と相違ない。しかしそれでもなお、ヨナちゃんの上に覆い被さり、パラパラと舞い落ちてくる落石の破片からヨナちゃんを守り通した。
「昔の俺はクソ野郎だった。けど……君の家族も、友人も、絶対に守ってみせるから……! だから――!」
「ヨナちゃん、大丈夫?」
「う、うん……大丈夫……みたい……」
急いで駆け寄りヨナちゃんの顔を覗き込むと、彼女は顔面蒼白になりながらも頷いた。見ると、腕の骨が折れている。最初に小さな落石を食らった時のものだろう。腫れて痛々しいが、命があるだけ幸いだった。治癒魔法を使えば、完治までそう長くはかかるまい。
「でも、腕が折れて……イテッ」
「それぐらいで済んで良かったわ」
彼女の無事を確認して安心を得てから、私はムウニスへと向き直った。
「まずは――お礼を言わなきゃね。私の無二の親友を守ってくれて、ありがとう」
「それじゃあ……」
「関係も認めるわ。というか、最初からママとアンタの勝手だとは思ってるわよ」
その一方で、気に食わないと個人的に思っていただけ。その思いにも、今は決着が付いている。
「所詮は個人の自由。だけど、それでも、私の存在を軽んじることなく尊重してくれるというのなら……もう一度だけで良い、声に出して約束して」
私はすうっと息を吸い込んで、改めて形式的に尋ねかける。
「本当に皆を守ってくれる?」
「ああ……俺は絶対に皆を守る。守ってみせる!」
そうまで侠気を見せられては、応えない訳にはいかない。差し出されたムウニスの手をガッチリと握り返し、私たちは鉄よりも固い親娘の契りを交わした。
ムウニスとの私闘から一夜明け、私はヨナちゃんと二人で見晴らしの良い丘の上に座り、穏やかな一時を過ごしていた。マネも今は妹たちと遊ばせている。なので、本当の本当に二人きりだ。
ヨナちゃんの骨折した腕には添え木が当てられ、その上に真っ白な包帯が巻かれている。治癒魔法を継続的に使えば、一般人の回復力でも数日で治るとのこと。私がツォアルに向かった後も、ムウニスが経過を診ると約束してくれた。
「なんで、ヨナちゃんはあんなところに居たの?」
「オバサンにリンちゃんが来るって聞いてたのに、全然来ないから探しに行ったの。まさか、戦ってるとは思わないよ」
「あぁ……」
そういえば、ママに言ったような気がする。後で会いに行く予定だと。きっと、ママがヨナちゃんかその家族に話したのだろう。
「まぁ、命が助かってよかったわ。ほんとに」
「そうだね」
「ムウニスは私の知り合いだから、骨折が治っても何か困ったことがあったら頼ってやってよ」
「うん……」
そこで不意に会話が途切れ、吹き抜ける風の音だけが二人の時間を彩る。心地よい沈黙だった。懐かしい、昔の私はこのような落ち着いた時ばかりを生きていた。学院での激動の日々を思うと、考えられないことだ。
(私、『魔力持ち』じゃなかったら、どんな人生を歩んでたんだろう……)
この田舎村で土でもイジっていただろうか、それとも閉塞感に倦んでズラーラのように街へ出ていただろうか。
今と、どっちが幸せだろうか。
「リンちゃん、なんだか……変わったよね」
「そりゃあ二年振りだもの。成長と言ってよ」
そうかなあと言うヨナちゃんは、いまいち納得が行ってない感じだ。
「昔はリンちゃんの考えることは何でも分かった。でも、今は分かんないや……なんか、遠くに行っちゃったみたい。去年は帰って来なかったし、もう私たちのことは忘れちゃったのかと思った」
「そんな訳ないでしょ」
「でも、今年だって、明日には村を出ちゃうんでしょ?」
「忙しくってね。ツォアルの方に行かなくちゃならないのよ」
景色を眺めながら、ぼうっと答えた。すると、再び場に沈黙が訪れる。しかし、先程の心地よさとは違う不穏な雰囲気を感じ取り、ヨナちゃんの方を振り向くと、彼女はポツリと呟いた。
「……ズルイ、リンちゃんはズルイよ」
「どういうこと?」
「だって、将来は有望な魔女だし、自分だけ王都で楽しんじゃってさ」
この言葉には私もムッとした。人の苦労も知らずに……。
「なに甘ったれたこと言ってるのよ。街へ出たけりゃ出れば良いじゃない。ズラーラみたいに」
言ってから、少し卑怯なことを言ったかもしれないと思った。私はつい先日、村を飛び出たズラーラを阿呆と批判したばかりだ。田舎から出てきて、都会でやっていくことの難しさを私は身に沁みて分かっている筈なのに。
「そういうところだよ、変わったって。なんか冷たくなっちゃったね」
「……ヨナちゃん、街へ出たいなら出たいとハッキリ言いなさい。ズラーラみたく独りでやるんじゃ駄目よ。言ってくれさえすれば、私も他の皆も協力するんだから。惜しみなくね」
「冗談よしてよ、私はリンちゃんほど強くない」
そう言って、ヨナちゃんは腰を上げ、パンパンとお尻に付いた草やら土を払った。
(今まで気付かなかったけど、ヨナちゃんってこんなに大人っぽくなってたんだ)
背丈はそう変わっていないが、全身が女性的な丸みを帯びていることに気がついた。ヨナちゃんは私のことを「変わった変わった」と繰り返し言ったが、私から見れば彼女もまた以前とはてんで違って見えた。
「リン。もし、どこかでズラーラに会えたら言っといてよ、早く帰ってきなさいって。どうせ、アイツが上手くやれる筈ないんだから」
昔のヨナちゃんはもっと純朴だった。そんな風に僻み丸出しで他人を蔑むような真似はしなかった。
ヨナちゃんは逃げるように丘を駆け下りていった。何か声をかけようとしたが、その背中を見ていると実際の距離以上に遠く感じて、思わず閉口して眺め入ってしまった。
そして、それきりヨナちゃんとは顔を合わせぬまま、私は予定していた帰省の最終日を迎え、村を発った。
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