15 / 50
冒険の幕開け
第15話 魔弾を編み出した
しおりを挟む
ペロが住んでいる村。
名前はキャルータ。
ゴブリンの群れに滅ぼされた村。
猫の王国が救援せず見捨てられた村。
荒れ果てた村。
そこにペロは一人で住んでいた。
ペロから村が滅んだ話を聞いた後、俺も自分の今までの話をした。
転生の話もした。
初めは信じて貰えるか不安で躊躇ったが、気の力を説明するのに、転生者である事を話しないと説明出来なかったからだ。
ペロが話辛い過去を話してくれたので、嘘はつきたく無かった。
ペロは『魔抜け』のことも転生者のことも受け入れてくれた。
俺の話が一段落するとペロが俺に聞いてきた。
「ショータはそれで、レベルを上げて強くなる為に迷宮を目指しているん
だにゃ。」
「そうだよ。俺は強くなるんだ。」
「猫の王国にも迷宮があるにゃ。」
「え!本当。」
「本当にゃ。行ってみるにゃ?」
「行ってみたいな。」
「行こうにゃ。」
俺達は猫の王国の迷宮に行く事にした。
その後、大猪の解体を終え、食事をした後、猫の王国の王都に行くため準備をする。
準備と言っても、元々全ての物はアイテムバッグに入っているので、後片付けをする程度だけどね。
アイテムバッグに調理道具や食器、大猪の肉の残り、牙や皮の素材、魔石を収納している時、違和感があった。
アイテムバッグに出し入れする際、収納している物の一覧が表示される。
スライムの魔石:823
スライムの魔石:147(使用済)
ゴブリンの魔石:518
・・・・
使用済?
こんなに使用した覚えはないぞ。
何だろう?
魔道具に使った覚えもないし、俺持ってる魔道具で常に使ってるのは、鑑定のゴーグルと・・・。
アイテムバッグ!
アイテムバッグは常時使用している魔道具だ。
多分アイテムバッグの収納に魔石の魔力を使うんだな。
雑貨屋にあった売り物の魔石を大量に持って来たので、不足は無いと思うが、魔石は定期的に補充した方がいいな。
使用済のスライムの魔石を出して見る。
捨てるのは勿体ないな。
パチンコ玉の大きさ。
これって!
指弾の弾にちょうど良いな。
親指と人差し指に気を込める。
大木を狙い使用済のスライムの魔石を指弾で飛ばす。
鈍い炸裂音と共に大木が倒れた。
「何があったにゃ!」
ペロが慌てて走って来た。
「ごめんごめん。何でも無い。問題もないよ。新しい弾で指弾の練習してただけだ。」
「驚かすにゃ。襲撃があったとおもったにゃ。」
これは良いな。
ドングリより断然攻撃力が高い。
音が気になるし威力もあるから素材を傷付ける可能性があるので、狩りには使えないが、いい武器が手に入った。
魔石の指弾で『魔弾』と呼ぼう。
名前はキャルータ。
ゴブリンの群れに滅ぼされた村。
猫の王国が救援せず見捨てられた村。
荒れ果てた村。
そこにペロは一人で住んでいた。
ペロから村が滅んだ話を聞いた後、俺も自分の今までの話をした。
転生の話もした。
初めは信じて貰えるか不安で躊躇ったが、気の力を説明するのに、転生者である事を話しないと説明出来なかったからだ。
ペロが話辛い過去を話してくれたので、嘘はつきたく無かった。
ペロは『魔抜け』のことも転生者のことも受け入れてくれた。
俺の話が一段落するとペロが俺に聞いてきた。
「ショータはそれで、レベルを上げて強くなる為に迷宮を目指しているん
だにゃ。」
「そうだよ。俺は強くなるんだ。」
「猫の王国にも迷宮があるにゃ。」
「え!本当。」
「本当にゃ。行ってみるにゃ?」
「行ってみたいな。」
「行こうにゃ。」
俺達は猫の王国の迷宮に行く事にした。
その後、大猪の解体を終え、食事をした後、猫の王国の王都に行くため準備をする。
準備と言っても、元々全ての物はアイテムバッグに入っているので、後片付けをする程度だけどね。
アイテムバッグに調理道具や食器、大猪の肉の残り、牙や皮の素材、魔石を収納している時、違和感があった。
アイテムバッグに出し入れする際、収納している物の一覧が表示される。
スライムの魔石:823
スライムの魔石:147(使用済)
ゴブリンの魔石:518
・・・・
使用済?
こんなに使用した覚えはないぞ。
何だろう?
魔道具に使った覚えもないし、俺持ってる魔道具で常に使ってるのは、鑑定のゴーグルと・・・。
アイテムバッグ!
アイテムバッグは常時使用している魔道具だ。
多分アイテムバッグの収納に魔石の魔力を使うんだな。
雑貨屋にあった売り物の魔石を大量に持って来たので、不足は無いと思うが、魔石は定期的に補充した方がいいな。
使用済のスライムの魔石を出して見る。
捨てるのは勿体ないな。
パチンコ玉の大きさ。
これって!
指弾の弾にちょうど良いな。
親指と人差し指に気を込める。
大木を狙い使用済のスライムの魔石を指弾で飛ばす。
鈍い炸裂音と共に大木が倒れた。
「何があったにゃ!」
ペロが慌てて走って来た。
「ごめんごめん。何でも無い。問題もないよ。新しい弾で指弾の練習してただけだ。」
「驚かすにゃ。襲撃があったとおもったにゃ。」
これは良いな。
ドングリより断然攻撃力が高い。
音が気になるし威力もあるから素材を傷付ける可能性があるので、狩りには使えないが、いい武器が手に入った。
魔石の指弾で『魔弾』と呼ぼう。
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる