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猫の王国
第20話 迷宮『猫の穴』に行ってみた
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超豪華高級ホテル『猫が安らぐ宿』に無料で泊まれた理由が分かった。
ニャルマル商会の副商会長でシャム猫のケット・シーであるシャルさんに訳を聞いた。
転生者だから。
そう言えば異世界転生の小説で生産チートとかあるからな。
どう見ても日本の文化真似てる物もあるし、先行投資と言うことは今すぐどうこうする事も無いので、出世払いと割り切りましょう。
と言うことで厚意に甘えました。
そして新商品、新作料理のアイデアがあれば相談する事にしました。
シャルさんは俺が『魔抜け』である事も鑑定で知っており、『魔抜け』でも沢山の魔物を倒したのは転生者だからと考えていた様だ。
そこで、俺は他言無用の約束のもとで、指弾を披露し、魔力が無くなった使用済みの魔石とドングリや小石に変わる鉄の玉を発注した。
俺とペロはニャルマル商会を出て、迷宮に向かう事にした。
迷宮『猫の穴』は地下100階まであると言われる洞窟。
過去に猫の勇者パーティーが100階まで到達したが、それ以来迷宮を走破した人はいない。
現在は65階まで行ける冒険者パーティーがいるそうだ。
迷宮は王都キャルベルの中にあった。
迷宮に続く道の両脇には冒険者の為の屋台が多数出店しており、さながら祭りの時に境内に続く道に似ている。
洞窟探索に必要な武器や防具と各種消耗品、弁当、非常食やファストフード等の店が並ぶ。
その道を真っ直ぐ進むと迷宮の門が
見えてきた。
周りを高い石壁で囲み魔獣大量発生暴走《スタンピート》に備えている。
鉄の大きな扉、体格の良いフル装備の門番が数名立っていた。
その門番達に頭を下げて迷宮に入ろうとしたら、門番に後ろから肩を掴まれた。
「おい!冒険者証を見せろ。」
振り向いて門番の顔を見て答える。
「冒険者では無いんです。」
門番は俺の肩から手を外す。
「じゃあ、領主の許可証はあるか?」
「無いです。」
「それでは、迷宮に入れる事は出来ん。Dランク以上の冒険者か領主の許可がないと迷宮には入れんのだ。」
「そうですか。」
そこに門番の後ろから文官っぽい男が値踏みをするような目つきで、しげしげと見ながら近付いて来た。
狐目。性格が悪そうな態度。
ニヤつく。
「くくく。お前魔抜けだろう。
魔抜けが迷宮に入れる訳無いだろう。ゴブリンも殺せんゴミがぁ。」
俺は狐目の男を睨む。
「何だ!その目は、クズはクズらしく、脅えて陰でコソコソしてろ!」
狐目は、いきなり腹を蹴ってきた。
俺は飛び退き蹴りを躱す。
「ほう、ゴミクズがいっちょ前にやる気か?
お前良い防具付けてるじゃねえか。
魔抜けに防具はいらないだろう。
勿体ない。
俺が有効利用してやる。
命が惜しければ置いてけ!」
狐目が凄む。
門番の兵士が間に入ってきた。
「おい、俺の目の前で問題起こすな。そういう事は俺が見ていないところでやれ。」
え!やること自体は止めないのかよ。
はぁ、しょうが無い此奴ら懲らしめるか。
その時、ペロが狐目の影から出て来て、狐目の首にナイフを当てていた。
「アタシのツレに文句あるのかにゃ。ここで殺してもいいにゃ。」
ペロも相当怒っていた。
門番は不機嫌そうに止める。
「おいおい、お前等いい加減にしろよ!詰め所に連行するぞ。」
狐目の男は両手を挙げて何もしないポーズ。
「分かったよ。今日は帰る。
魔抜け!覚えてろよ!」
ペロもムッとしてるが、ナイフを仕舞った。
「ペロ、帰ろう。」
ニャルマル商会の副商会長でシャム猫のケット・シーであるシャルさんに訳を聞いた。
転生者だから。
そう言えば異世界転生の小説で生産チートとかあるからな。
どう見ても日本の文化真似てる物もあるし、先行投資と言うことは今すぐどうこうする事も無いので、出世払いと割り切りましょう。
と言うことで厚意に甘えました。
そして新商品、新作料理のアイデアがあれば相談する事にしました。
シャルさんは俺が『魔抜け』である事も鑑定で知っており、『魔抜け』でも沢山の魔物を倒したのは転生者だからと考えていた様だ。
そこで、俺は他言無用の約束のもとで、指弾を披露し、魔力が無くなった使用済みの魔石とドングリや小石に変わる鉄の玉を発注した。
俺とペロはニャルマル商会を出て、迷宮に向かう事にした。
迷宮『猫の穴』は地下100階まであると言われる洞窟。
過去に猫の勇者パーティーが100階まで到達したが、それ以来迷宮を走破した人はいない。
現在は65階まで行ける冒険者パーティーがいるそうだ。
迷宮は王都キャルベルの中にあった。
迷宮に続く道の両脇には冒険者の為の屋台が多数出店しており、さながら祭りの時に境内に続く道に似ている。
洞窟探索に必要な武器や防具と各種消耗品、弁当、非常食やファストフード等の店が並ぶ。
その道を真っ直ぐ進むと迷宮の門が
見えてきた。
周りを高い石壁で囲み魔獣大量発生暴走《スタンピート》に備えている。
鉄の大きな扉、体格の良いフル装備の門番が数名立っていた。
その門番達に頭を下げて迷宮に入ろうとしたら、門番に後ろから肩を掴まれた。
「おい!冒険者証を見せろ。」
振り向いて門番の顔を見て答える。
「冒険者では無いんです。」
門番は俺の肩から手を外す。
「じゃあ、領主の許可証はあるか?」
「無いです。」
「それでは、迷宮に入れる事は出来ん。Dランク以上の冒険者か領主の許可がないと迷宮には入れんのだ。」
「そうですか。」
そこに門番の後ろから文官っぽい男が値踏みをするような目つきで、しげしげと見ながら近付いて来た。
狐目。性格が悪そうな態度。
ニヤつく。
「くくく。お前魔抜けだろう。
魔抜けが迷宮に入れる訳無いだろう。ゴブリンも殺せんゴミがぁ。」
俺は狐目の男を睨む。
「何だ!その目は、クズはクズらしく、脅えて陰でコソコソしてろ!」
狐目は、いきなり腹を蹴ってきた。
俺は飛び退き蹴りを躱す。
「ほう、ゴミクズがいっちょ前にやる気か?
お前良い防具付けてるじゃねえか。
魔抜けに防具はいらないだろう。
勿体ない。
俺が有効利用してやる。
命が惜しければ置いてけ!」
狐目が凄む。
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「おい、俺の目の前で問題起こすな。そういう事は俺が見ていないところでやれ。」
え!やること自体は止めないのかよ。
はぁ、しょうが無い此奴ら懲らしめるか。
その時、ペロが狐目の影から出て来て、狐目の首にナイフを当てていた。
「アタシのツレに文句あるのかにゃ。ここで殺してもいいにゃ。」
ペロも相当怒っていた。
門番は不機嫌そうに止める。
「おいおい、お前等いい加減にしろよ!詰め所に連行するぞ。」
狐目の男は両手を挙げて何もしないポーズ。
「分かったよ。今日は帰る。
魔抜け!覚えてろよ!」
ペロもムッとしてるが、ナイフを仕舞った。
「ペロ、帰ろう。」
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