23 / 50
猫の王国
第23話 欠損再生できた
しおりを挟む
奴隷商に紹介されたDランク以上の冒険者である奴隷5人は一度下がった。
ペロが俺の方を見た。
「どうするにゃ?」
「そうだな。決める前に試してみたい事がある。」
奴隷商をみてお願いする。
「エルフの女性をもう一度連れてきて貰えませんか?」
「承知しました。」
奴隷商は再度奥の部屋から、車イスを押してエルフの女性を連れてきた。
「これから見る事は他言無用でお願いします。」
シャルさんと奴隷商は頷《うなづ》く。
俺は初めにエルフの顔に触れて、気を火傷の跡と刀傷に込める。
エルフに優しく温かい気が流れる。
彼女は俺をじっと見つめていた。
顎の部分の火傷と刀傷が無くなり綺麗な肌に戻っていた。
うん。火傷と刀傷は治せるな。
シャルさんと奴隷商は驚愕の表情を浮かべるが、敢えて口に出さず無言で見守る。
ペロはお構いなしに声に出した。
「ショータ!どういう事にゃ?過去の傷は上級の回復魔法じゃにゃいと治らないにゃ。魔法を発動しにゃいのに傷が治るにゃんて!信じられにゃい。それに全部治さにゃいのは何故にゃ。」
「はは、スキルについてはここでは秘密だ。」
「あっ!ごめんにゃ。」
「一部だけ治した理由は顔だけ全て戻ると辛い事がまた始まる可能性があるからだよ。」
「そうだにゃ。また貴族の性奴隷にされるにゃ!」
ペロを向いて人差し指を口に当てる。
「エルフさんの前でそんなこと露骨に声に出しちゃダメだよ。」
耳元で小声でペロに注意した。
「あぁ。ごめんにゃ。」
ペロは申し訳無さそうにして下を向く。
次にエルフの左足首に巻かれた包帯を外し、足首に気を込める。
少しづつ足首の先が作られていく。
シャルさんと奴隷商、ペロ、エルフ、みんなが驚愕の表情。
「欠損再生にゃ。」
ペロがぼそっと声に出す。
左足の半分が出来上がったところで止める。
「え!」
エルフが悲しそうに懇願する目で俺を見つめ続ける。
「この場所で今出来るのはこれが限界なんだ。」
俺は優しくエルフに説明した。
これでエルフの両手両足とハーピーの翼が回復出来る事が分かった。
かなりの量の気の力が必要だ。
大自然の中で、出来れば魔物達の気を奪いながら回復した方がいいかもね。
欠損部位の再生はこの世界では聖女の神聖魔法でのみ可能と言われている。
こんな事が出来るとばれた日には、面倒な事になるだろう。
俺は奴隷商に振り向き、
「エルフとハーピーの彼女達を買います。」と言った。
「承知しました。エルフの名前はエリ、ハーピーの名前はハルカと言います。宜しくお願いします。」
奴隷商に俺とエリ、ハルカの奴隷契約魔法を掛けて貰い、二人は俺の奴隷となった。
二人に服と武器、防具を買い。
エリには精霊の腕輪を買って与えた。
そして迷宮の地図も買った。
迷宮の地図は50階までしか無いらしい。
迷宮に行く準備をしていたら、シャルさんからアドバイスを受けた。
「冒険者の間では常識にゃのですが、パーティー契約の魔法をした方が良いですにゃ。」
「パーティー契約?」
「魔物を倒した時、パーティー全員の経験になるにゃ。」
「え!森で俺とペロの2人で狩りをしてたけど、俺が魔物を倒しても、ペロのレベルが上がったよ。」
「恐らく自然にパーティー契約していたのでしょうにゃ。凄く仲間として信頼し合ってたのにゃ。」
ペロは頬を赤らめる。
「照れるにゃ。」
「良し、皆パーティーになろう。」
俺とペロ、エリ、ハルカは、ニャルマル商会の魔法使いにパーティー契約の魔法をかけて貰った。
ペロが俺の方を見た。
「どうするにゃ?」
「そうだな。決める前に試してみたい事がある。」
奴隷商をみてお願いする。
「エルフの女性をもう一度連れてきて貰えませんか?」
「承知しました。」
奴隷商は再度奥の部屋から、車イスを押してエルフの女性を連れてきた。
「これから見る事は他言無用でお願いします。」
シャルさんと奴隷商は頷《うなづ》く。
俺は初めにエルフの顔に触れて、気を火傷の跡と刀傷に込める。
エルフに優しく温かい気が流れる。
彼女は俺をじっと見つめていた。
顎の部分の火傷と刀傷が無くなり綺麗な肌に戻っていた。
うん。火傷と刀傷は治せるな。
シャルさんと奴隷商は驚愕の表情を浮かべるが、敢えて口に出さず無言で見守る。
ペロはお構いなしに声に出した。
「ショータ!どういう事にゃ?過去の傷は上級の回復魔法じゃにゃいと治らないにゃ。魔法を発動しにゃいのに傷が治るにゃんて!信じられにゃい。それに全部治さにゃいのは何故にゃ。」
「はは、スキルについてはここでは秘密だ。」
「あっ!ごめんにゃ。」
「一部だけ治した理由は顔だけ全て戻ると辛い事がまた始まる可能性があるからだよ。」
「そうだにゃ。また貴族の性奴隷にされるにゃ!」
ペロを向いて人差し指を口に当てる。
「エルフさんの前でそんなこと露骨に声に出しちゃダメだよ。」
耳元で小声でペロに注意した。
「あぁ。ごめんにゃ。」
ペロは申し訳無さそうにして下を向く。
次にエルフの左足首に巻かれた包帯を外し、足首に気を込める。
少しづつ足首の先が作られていく。
シャルさんと奴隷商、ペロ、エルフ、みんなが驚愕の表情。
「欠損再生にゃ。」
ペロがぼそっと声に出す。
左足の半分が出来上がったところで止める。
「え!」
エルフが悲しそうに懇願する目で俺を見つめ続ける。
「この場所で今出来るのはこれが限界なんだ。」
俺は優しくエルフに説明した。
これでエルフの両手両足とハーピーの翼が回復出来る事が分かった。
かなりの量の気の力が必要だ。
大自然の中で、出来れば魔物達の気を奪いながら回復した方がいいかもね。
欠損部位の再生はこの世界では聖女の神聖魔法でのみ可能と言われている。
こんな事が出来るとばれた日には、面倒な事になるだろう。
俺は奴隷商に振り向き、
「エルフとハーピーの彼女達を買います。」と言った。
「承知しました。エルフの名前はエリ、ハーピーの名前はハルカと言います。宜しくお願いします。」
奴隷商に俺とエリ、ハルカの奴隷契約魔法を掛けて貰い、二人は俺の奴隷となった。
二人に服と武器、防具を買い。
エリには精霊の腕輪を買って与えた。
そして迷宮の地図も買った。
迷宮の地図は50階までしか無いらしい。
迷宮に行く準備をしていたら、シャルさんからアドバイスを受けた。
「冒険者の間では常識にゃのですが、パーティー契約の魔法をした方が良いですにゃ。」
「パーティー契約?」
「魔物を倒した時、パーティー全員の経験になるにゃ。」
「え!森で俺とペロの2人で狩りをしてたけど、俺が魔物を倒しても、ペロのレベルが上がったよ。」
「恐らく自然にパーティー契約していたのでしょうにゃ。凄く仲間として信頼し合ってたのにゃ。」
ペロは頬を赤らめる。
「照れるにゃ。」
「良し、皆パーティーになろう。」
俺とペロ、エリ、ハルカは、ニャルマル商会の魔法使いにパーティー契約の魔法をかけて貰った。
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる