30 / 50
猫の王国
第30話 救国の七猫について聞いた
しおりを挟む
冒険者パーティー『闇の調べ』の探索者《シーカー》にペロの父さん『闇猫』が謀殺された話を聞いた。
初対面の男の話を信じるのは、問題がある事から裏を取る為、情報屋に依頼する事にしたが、エリもハルカもペロもこの国の情報屋に詳しくない。
従って、またまたニャルマル商会のシャルさんに相談する事にした。
シャルさんには、借りばかり作って頭が上がらなくなっちゃうな。
どこかでドカンと借りを返さないと。
迷宮を出て、ニャルマル商会に向かう。
折角迷宮に入ったのに魔物を倒さないで出て来ちゃったよ。
でも、ペロの父さんの方が優先なのでしょうが無い。
「ところでペロ、『闇猫』とか『土猫』、『水猫』、『炎猫』等の二つ名が出てたけど、猫の王国では有名なの?」
「え!救国の七猫《ななねこ》を知らにゃいの?」
「うん。知らない。何それ?」
「はぁ、遠い昔、魔王の脅威から猫の王国を救った、7人の大魔法使いの英雄達だにゃ。
その子孫が二つ名を継いでいるにゃ。
救国の七猫は次の通りにゃ。
光魔法を使う『光猫《ひかりねこ》』は、
現在猫の王国の国王で、白毛のペルシャのケット・シーにゃ。
土魔法の『土猫《つちねこ》』は、
騎士隊隊長で、茶毛のアビシニアンのケット・シーにゃ。
水魔法の『水猫《みずねこ》』は、
冒険者ギルドのギルド長で、青毛のシャルトリューのケット・シーにゃ。
火魔法の『炎猫《ほのおねこ》』は、
冒険者パーティー『極炎の宴』のリーダーで、赤毛のソマリのケット・シーにゃ。
闇魔法の『闇猫《やみねこ》』は、
父さんだったにゃ。
黒毛のボンベイのケット・シーで、アタシもボンベイにゃ。
風魔法の『風猫《かぜねこ》』は、
王国の宰相で、銀毛のコラットのケット・シーにゃ。
雷魔法の『雷猫《かみなりねこ》』は、
現在行方知れずで、シャムのケット・シーと聞いてるにゃ。」
「救国の七猫かぁ。ペロの父さんは凄い猫だったんだね。」
「そうにゃ。
自慢の父さんだったにゃ。」
「ペロは父さんの後を継いで『闇猫』になるのかい?」
「多分そうなるかにゃ。
今までは闇魔法のレベルが低くて、とても『闇猫』を名乗れる実力はにゃかったが、ショータと一緒にレベ上げしていたら大分『闇猫』のレベルに近付いたにゃ。
父さんにはアタシ以外に親戚もいにゃいので、いずれ『闇猫』は継ぎたいにゃ。」
「そうか、レベ上げ頑張ろうね。」
「これからも宜しく頼むにゃ。」
「それから、この世界には魔王がいるんだね。今でもいるの?」
「いると聞いた事がある気がするにゃ。詳しくはわからにゃいにゃ。」
エルフのエリが答える。
「魔王は現在もいるのじゃ。魔王が治める魔族の国が遥か北にあるのじゃ。そして人間の国と戦争しているのじゃ。」
「魔王と魔族って強いよね?
もしかして今も人間側に勇者っているの?」
「今も勇者はいるのじゃ。
勇者の力で魔族の国と均衡を保っている状態じゃな。」
「勇者って転生者?」
「いや、ちょっと違うのぅ、異世界からの転移者《・・・》と聞いているのじゃ。
転生者はごく稀にこの世界で生まれる異世界の記憶を持った者。転移者は異世界から来た者じゃ。
転移した際にギフトという大きな力を授かるらしいのじゃ。」
「なるほどね。」
俺は勇者では無い事が分かった。
しかし、魔王と勇者がいるのか?
ラノベの世界まっしぐらだ。
復讐するときに勇者とか魔王が絡むとちょっと面倒かな?
初対面の男の話を信じるのは、問題がある事から裏を取る為、情報屋に依頼する事にしたが、エリもハルカもペロもこの国の情報屋に詳しくない。
従って、またまたニャルマル商会のシャルさんに相談する事にした。
シャルさんには、借りばかり作って頭が上がらなくなっちゃうな。
どこかでドカンと借りを返さないと。
迷宮を出て、ニャルマル商会に向かう。
折角迷宮に入ったのに魔物を倒さないで出て来ちゃったよ。
でも、ペロの父さんの方が優先なのでしょうが無い。
「ところでペロ、『闇猫』とか『土猫』、『水猫』、『炎猫』等の二つ名が出てたけど、猫の王国では有名なの?」
「え!救国の七猫《ななねこ》を知らにゃいの?」
「うん。知らない。何それ?」
「はぁ、遠い昔、魔王の脅威から猫の王国を救った、7人の大魔法使いの英雄達だにゃ。
その子孫が二つ名を継いでいるにゃ。
救国の七猫は次の通りにゃ。
光魔法を使う『光猫《ひかりねこ》』は、
現在猫の王国の国王で、白毛のペルシャのケット・シーにゃ。
土魔法の『土猫《つちねこ》』は、
騎士隊隊長で、茶毛のアビシニアンのケット・シーにゃ。
水魔法の『水猫《みずねこ》』は、
冒険者ギルドのギルド長で、青毛のシャルトリューのケット・シーにゃ。
火魔法の『炎猫《ほのおねこ》』は、
冒険者パーティー『極炎の宴』のリーダーで、赤毛のソマリのケット・シーにゃ。
闇魔法の『闇猫《やみねこ》』は、
父さんだったにゃ。
黒毛のボンベイのケット・シーで、アタシもボンベイにゃ。
風魔法の『風猫《かぜねこ》』は、
王国の宰相で、銀毛のコラットのケット・シーにゃ。
雷魔法の『雷猫《かみなりねこ》』は、
現在行方知れずで、シャムのケット・シーと聞いてるにゃ。」
「救国の七猫かぁ。ペロの父さんは凄い猫だったんだね。」
「そうにゃ。
自慢の父さんだったにゃ。」
「ペロは父さんの後を継いで『闇猫』になるのかい?」
「多分そうなるかにゃ。
今までは闇魔法のレベルが低くて、とても『闇猫』を名乗れる実力はにゃかったが、ショータと一緒にレベ上げしていたら大分『闇猫』のレベルに近付いたにゃ。
父さんにはアタシ以外に親戚もいにゃいので、いずれ『闇猫』は継ぎたいにゃ。」
「そうか、レベ上げ頑張ろうね。」
「これからも宜しく頼むにゃ。」
「それから、この世界には魔王がいるんだね。今でもいるの?」
「いると聞いた事がある気がするにゃ。詳しくはわからにゃいにゃ。」
エルフのエリが答える。
「魔王は現在もいるのじゃ。魔王が治める魔族の国が遥か北にあるのじゃ。そして人間の国と戦争しているのじゃ。」
「魔王と魔族って強いよね?
もしかして今も人間側に勇者っているの?」
「今も勇者はいるのじゃ。
勇者の力で魔族の国と均衡を保っている状態じゃな。」
「勇者って転生者?」
「いや、ちょっと違うのぅ、異世界からの転移者《・・・》と聞いているのじゃ。
転生者はごく稀にこの世界で生まれる異世界の記憶を持った者。転移者は異世界から来た者じゃ。
転移した際にギフトという大きな力を授かるらしいのじゃ。」
「なるほどね。」
俺は勇者では無い事が分かった。
しかし、魔王と勇者がいるのか?
ラノベの世界まっしぐらだ。
復讐するときに勇者とか魔王が絡むとちょっと面倒かな?
1
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる