復讐の異世界転生者~異世界転生したけど魔法が使えず、貧乏で武器も買えないので気功で最強になって無双します。虐げた奴らに復讐だ!~

ボルトコボルト

文字の大きさ
45 / 50
猫の王国

第45話 リッチを倒した

しおりを挟む
迷宮『猫の穴』地下90階ボス部屋。

ボスのサイクロプスとトロルを倒した俺とペロは、サイクロプスとトロルの死骸をエリがアイテムバッグに収納していくのを見てた。

トロル2体はハルカが風刃で首を切り落としていた。
残りの3体のトロルを俺とペロが倒した。

ハルカは「僕は頑張ったぞ!」と言いたげな表情で、胸を張り腕を組んでいた。

エリは俺とペロが見ている事に気付いた。
「妾はトロルを1体も倒して無いのじゃ。トロルの素材を疵付けず倒す手段が無いからのぅ。」

「別にそんなことを非難するために見てた訳じゃ無いよ。」

「むむ。次は頑張るのじゃ。」

「91階から95階までは、多分サイクロプスとトロルが出るはずなので、色々試してみたら良いさ。」

エリは諦めた様子で、
「そうじゃのぅ、そうなるじゃろ。しかし、今の妾はサイクロプスやトロルを単独で倒せる気がしないのじゃ。」

「やってみないと分からないにゃ。」
「ええい、無理はしないのじゃ。」

「望まないのに、無理にやらせる気は無いよ。」

宝箱の中身は鑑定のゴーグル付き黒のロークラウンのシルクハット。

ドラゴンの皮でコーティングされており、脅えや魅了等の精神攻撃防止の帽子だ。

「これは俺が貰う!」

「どうぞ、どうぞ」
皆はそう言ってくれた。

帽子を被るだけで、ゴーグルを目元にセットしなくても鑑定が使えた。

俺が今付けてるゴーグルより、性能がよいし、形も溶接用のサイバーゴーグルで格好いい。

俺が今まで付けていた鑑定の魔道具であるパイロットゴーグルは、鑑定の魔法が使えないペロに渡した。

90階から95階までは予想通りサイクロプスとトロルが出現。

ボスのサイクロプスを倒し経験値を得てレベルアップした俺達は、さほど苦戦せず倒して、素材をゲットしレベルも更に上がっていった。

そして95階ボス部屋前来た。
ボスは・・・。

リッチ!

デュラハーン5体、リビングアーマーを10体を率いていた。

「り、リッチぃぃぃ?!」
皆ビックリ。目が飛び出る様だ。

「魔法を極めようとする者が目指す一つの最終形態。無限の知識を求める大魔法使いが永遠の命を目指した結果、到達した闇の王じゃぞ!物理攻撃も魔法も効かないと聞いているのじゃ!」

エリは一息ついて呟く。
「攻略させる気皆無じゃのぅ。」
「猫の勇者は攻略したんでしょ?」

「そうにゃ。攻略した時の素材を元手に王国を起こしたにゃ。」

「確かに今まで採取した素材を売れば物凄いお金にはなるのじゃ。」

「どこかの階で宝箱からゲットした結界の盾で、結界を張ってちょっとの間我慢してて。俺がリッチを殺すよ。その後はデュラハーンを俺とハルカとエリで倒す。ペロはリビングアーマーをお願い。」
結界の盾をハルカに渡す。

「本気なのじゃのぅ・・・。」
「僕は諦めたよ。主様について行くだけだよ。」
「リビングアーマーは任せるにゃ。」

俺は気配を消してボス部屋に入った。

リッチ。
黒いローブを着た骸骨。
禍々しい形の杖持つ。
多彩な魔法を使う。
霊体になり物理攻撃は無効化可能。
攻撃魔法も相殺する魔法を、無詠唱で放つ事が出来る。

リッチはいきなり無詠唱で闇魔法である『恐怖《ホラー》』を発した。

『恐怖《ホラー》』は敵を萎縮・硬直させて、脅えて行動不能にする。

ハルカはリッチの魔法を警戒し部屋に入ると直ぐ、結界の盾で結界を張ったので、事なきを得た。

ハルカの結界の範囲にいたペロとエリも同様であるが、エリはリッチの魔法を感知して顔が引き攣る。

デュラハーンとリビングアーマーがハルカ達に迫り来る。

俺には帽子の効果で『恐怖《ホラー》』が効かなかったので良かった。

俺はデュラハーンとリビングアーマーの死角からリッチに近付く。

俺が魔抜けで魔力が全く無いので気付かないのだろう。

気配を消した俺は簡単にリッチの背後を取った。

生命力吸収《ライフドレイン》を最大の力で発動。一瞬でリッチの息の根を止めた。

リッチは何か超魔法を発動しようとしてたらしく、強大で濃厚な禍々しい魔力の残骸が漂っていた。

俺は魔抜けなので全く感知出来ないけど、鑑定で一瞬見えた。

危なかったみたいだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

処理中です...