魔物使いの異世界大陸平定記(改訂版)

ボルトコボルト

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第一章 深淵の樹海

第19話 吸血鬼

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しかし全く樹海を抜ける気配がしない。

1日程度で人間の国に行くと勝手に考えていたけど、樹海を舐めてたよ。

もう夕方ぐらいになってきた。

なんか朝に異世界転移してから今日は濃い1日だったよ。

まあ、リザに乗っているので、歩いてる距離はそんなでもないんだけどね。

ライゾウはリザの頭の上でコックリしてるし。

野宿かぁ。はぁ~。
溜め息も出るよね。

(コボミ、どこかに野宿できそうなところはないかね。)
(はい、周囲を探索してきます!)

シュタッ!っと音が聞こえそうな勢いで、コボルト達は周囲の探索を始めた。

鳥の眷属もいた方がいいかもね。
もっと広範囲の探索が出来そうだ。

そんなことをつらつらと考えながら歩いていると、コボ4から念話で報告があった。
(ヒロト様!洞窟を見つけました。内部は広そうです。)

(でかした!早速みんなで行ってみよう。)

周辺探索中のコボルト達へ、コボ4の元へ集合するよう念話で指示を出して、洞窟へ向かった。

魔物使いのスキル最強だね。

眷属の位置が分かるし、その位置を他の眷属にも伝えることができる。

念話が便利。電話・・と1字違うだけだけど大違いだ。映像も共有出来るし。念じるだけでいいし。

洞窟に着いた。

おお、確かに洞窟だね。

なんだろう、ゲームのダンジョンを思わせる。『THE  洞窟』って感じ。

入り口は縦が180cmくらい。
人が一人立って通れる大きさ。
内部はもう少し広い。
二人並んで歩けるくらい。

リザは通れないよな?
と思ったら小さくなってた。

レベルアップで新スキルを取得してたみたい。
後で皆のスキルも確認しないとな。

すこし歩くと外の光が入って来なくなり、暗くなってきた。

(これ、灯りが欲しいね。)

スラオから念話があり。
(ファイア、ある。)

スラオが身体の一部を棒のように伸ばして、その先端にファイアーで火を灯した。

(お!いいね。松明みたいだ。)
スラオは誉められてニコニコ。

前にコボ1、コボ2、後ろはコボ4、コボ5。
まん中に俺も含めたその他のメンバーが隊列になって奥へ進む。

コボ1から連絡。
(ヒロト様、前方にゴブリンの匂いがします。)

(コボ1有難う。
アイ、先行して鑑定よろしく。)
(はい。)

スイーっと音も無くアイが蝙蝠こうもりの羽を広げて奥に飛んで行く。

アイからゴブリンの鑑定情報が念話で送られてきた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:なし
種族:ゴブリン
性別:♂
レベル:10
HP:95/95
MP:10/10
スキル:
 なし
その他:
 ダンジョンに従属
ーーーーーーーーーーーーーーーー

ん?『ダンジョンに従属』って、ここはダンジョンだったんだ。

(ライゾウ、ゴブリンは雷撃で気絶させてくれ。)
(はいよー。)

雷獣のライゾウは消えたように見えるくらい速いスピードで奥に走っていった。

(任務完了!3匹気絶させたぜ。)
(仕事が速いね、有り難う。)

ライゾウより念話。
(今、一番奥にいるけど、他にゴブリンはいないようだぞ。)

(良し、皆一番奥まで行こう。)

ダンジョンは思っていたほど広くないようだ。

3匹しかいないダンジョンって。
思わず苦笑い。

3匹の気絶したゴブリンは異次元収納し、みんなで奥に進んだ。

先行したライゾウから念話。
(行き止まりだぞ。)

広めの部屋のようなスペースで行き止まりのようだ。

ダンジョンマスターがいたり、ダンジョンコアがあったりするはずだ。

(アイ、魔力検知でこの部屋の回りを調べてみて。)
(はい。)

アイがふよふよ飛び回り、暫くして念話で報告があった。
(この奥、何か、います。)

アイが見ている壁を調べると一ヶ所押せる石があった。

押してみる。

壁が上に動いて通路が出現。

通路を歩いて行くと扉があった。

扉を開ける。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
部屋の中にはベッド、ピンクのベットカバー。

白いタンス。
2Pのソファー。
白い壁紙。

日本のマンションかアパートの部屋だ。

女の子の部屋?

懐かしい匂い!

ソファーに座ってずるずるカップラーメンをたべてる女の子がいた。

長い黒髪。ポニーテール。
黒目。
ジーパン、長袖Tシャツ。
どこから見ても日本人。
年齢は高校生くらいか?
ビックリした顔。

「カップラーメン!」
俺が日本語で叫ぶと。

「日本語!日本人?良かった~。助けて。」
女の子が俺を見ながら話しかけてきた。

アイから彼女の鑑定情報が念話で送られてきた。

何も言わなくても、俺のして欲しい事を考えて動ける様になってきた。

良い傾向だな。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:スズキ ヒナ
種族:吸血鬼(五世代)
職業:ダンジョンマスター
性別:♀
レベル:1
HP:10/10
MP:10/10
スキル:
 ダンジョンマスター(LV10)
SP:100
DP:3
ーーーーーーーーーーーーーーーー

ダンジョンマスターで吸血鬼!
しかも五世代って。
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