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第5話 勇者3
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ソウタの部屋で、ソウタの机の引き出しから小銭を盗んだユウキは、ソウタの大声を聞いて駆け付けたソウタの母親に問い詰められて、盗んだ事を白状して、俺の家から盗んだモノを渋々返した。
ユウキは全く悪びれた様子は無いく、「変なイベントを起こしちゃったなぁ」って感じだった。
しかし、現実では、勝手に他人の家に入って、勝手に引き出しを開けてアイテムやお金を貰ったら泥棒だ。
ユウキもそれくらいは分かる。だが、この『始まりの村』ヤコイケ村が出て来るRPGのゲームでは、普通の行為だったので疑問を持たずやっていたのだ。
「おっかしいなぁ? ゲームでは問題無かったのになぁ?」
ソウタの母親に耳を引っ張られて、自分の家に連れて行かれた時は、流石のユウキも大人しくしていた。
その後、ユウキが村の他の家にも無断で入って、色々盗んでた事が発覚した。
その上、村長の家にあった秘蔵の高価な剣もユウキの部屋から見つかり、村長は烈火の如く怒った。
子供に取られる様なところに、秘蔵の剣を置いていた村長にも問題はある。
そもそも秘蔵じゃないじゃんって言うツッコミもあると思いますが……。
ユウキの両親はユウキを連れて、村中に謝り回った。
これでユウキが反省すれば良いのだが、「何だかゲームの仕様が変わったみたいだなぁ」程度の理解である。
(こんな奴に、世界の命運を任せなきゃいけないと思うと、不安しかないなぁ。本当に魔王を倒せるのだろうか、もし倒したとしたら倒した後、この世界はどうなるのだろうか、俺TUEEE! ヒャッハー! で無茶苦茶する未来しかイメージ出来ない。出来るだけユウキとは関わらない様にしよう)
と秘かに決意するソウタであった。
ソウタはようやく傷が癒えて起き上がり、日常生活に戻る事が出来る様になった。しかし額には傷痕が残っていた。
数年が過ぎたある日、ソウタの母親が病に倒れた。ソウタは必死に看病し、錬金術師のおばばにも見て貰ったが、良くなる兆しは無い。
ソウタは食べていかなければいけないので、母親に替わり薬草を採取する毎日。
近所のナナミが頻繁について来るので、採取の仕方を教えながら、一緒に採取をする事も多い。
森に行くと、ユウキを良く見掛ける様になった。ユウキはスライムやゴブリンを倒してレベ上げをしている様だった。
ショートソードを持って、モンスター達を薙ぎ払う、ソウタが負けたスライムも、怖くて近付けないゴブリンが群れで現れても、悠然と立ち向かい一刀両断していく姿は、流石勇者だ。
(かなりレベルが上がってるんだろうなぁ。俺も戦闘のスキルがあれば、レベ上げしたかったなぁ)
と羨ましくユウキを見詰めるソウタだった。
ある日、ひとりで薬草の採取をしていると、後ろからユウキに声を掛けられた。
「ソウタ、森にオークが出たらしいぞ。討伐するからついてこい」
ユウキは全く悪びれた様子は無いく、「変なイベントを起こしちゃったなぁ」って感じだった。
しかし、現実では、勝手に他人の家に入って、勝手に引き出しを開けてアイテムやお金を貰ったら泥棒だ。
ユウキもそれくらいは分かる。だが、この『始まりの村』ヤコイケ村が出て来るRPGのゲームでは、普通の行為だったので疑問を持たずやっていたのだ。
「おっかしいなぁ? ゲームでは問題無かったのになぁ?」
ソウタの母親に耳を引っ張られて、自分の家に連れて行かれた時は、流石のユウキも大人しくしていた。
その後、ユウキが村の他の家にも無断で入って、色々盗んでた事が発覚した。
その上、村長の家にあった秘蔵の高価な剣もユウキの部屋から見つかり、村長は烈火の如く怒った。
子供に取られる様なところに、秘蔵の剣を置いていた村長にも問題はある。
そもそも秘蔵じゃないじゃんって言うツッコミもあると思いますが……。
ユウキの両親はユウキを連れて、村中に謝り回った。
これでユウキが反省すれば良いのだが、「何だかゲームの仕様が変わったみたいだなぁ」程度の理解である。
(こんな奴に、世界の命運を任せなきゃいけないと思うと、不安しかないなぁ。本当に魔王を倒せるのだろうか、もし倒したとしたら倒した後、この世界はどうなるのだろうか、俺TUEEE! ヒャッハー! で無茶苦茶する未来しかイメージ出来ない。出来るだけユウキとは関わらない様にしよう)
と秘かに決意するソウタであった。
ソウタはようやく傷が癒えて起き上がり、日常生活に戻る事が出来る様になった。しかし額には傷痕が残っていた。
数年が過ぎたある日、ソウタの母親が病に倒れた。ソウタは必死に看病し、錬金術師のおばばにも見て貰ったが、良くなる兆しは無い。
ソウタは食べていかなければいけないので、母親に替わり薬草を採取する毎日。
近所のナナミが頻繁について来るので、採取の仕方を教えながら、一緒に採取をする事も多い。
森に行くと、ユウキを良く見掛ける様になった。ユウキはスライムやゴブリンを倒してレベ上げをしている様だった。
ショートソードを持って、モンスター達を薙ぎ払う、ソウタが負けたスライムも、怖くて近付けないゴブリンが群れで現れても、悠然と立ち向かい一刀両断していく姿は、流石勇者だ。
(かなりレベルが上がってるんだろうなぁ。俺も戦闘のスキルがあれば、レベ上げしたかったなぁ)
と羨ましくユウキを見詰めるソウタだった。
ある日、ひとりで薬草の採取をしていると、後ろからユウキに声を掛けられた。
「ソウタ、森にオークが出たらしいぞ。討伐するからついてこい」
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