社畜が転生したら子どもになってて、イケメンたちがつきまとってくるんだが

琳華

文字の大きさ
3 / 35

家族

しおりを挟む
目を覚ますとテントの中だった。

「おっ、起きたか。」

後ろから声が聞こえ、振り返ると隊長と呼ばれていた男がこちらに歩いてきていた。
俺は昨日のお礼を言うために男の方に走って行こうとすると、

「危ないから、走るな。」

と、笑っている男に抱えられそのままテントの外に出る。

外では、騎士の人たちが各々の仕事をしていた。
気がつくと俺と隊長の周りにみんなが集まってきた。

「まだ、自己紹介がまだだったからな。俺の名前はコンラート アースフェルト。この隊の隊長で爵位で言うと公爵の地位だな。」

まて、確か公爵って言ったら王族の次に偉い貴族じゃないか。

「じゃあ、次は俺かな。」

と、昨日声をかけてきた男が前に出た。

「私の名前はリオンと言います。副隊長をしています。よろしくね。」

へ~、副隊長だったんだ。美人なのに強いのかな?あっ、男に美人は変か。

この後、他の騎士の紹介も終わり俺の番になった。

「えっと、翔です。(たぶん)5歳です。(分からないので適当)昨日は、本当にありがとうございました。」

俺が自己紹介とお礼をすると、騎士たちの顔がふにゃんと崩れていく。

はて、なぜだ?

「ショウだな。何個か質問があるのだがいいか?」
「うん」
「まずはショウはどこで盗賊どもに捕まったんだ?」
「森の中」
「家族はいなかったのか?」

この質問は難しい。ここは正直に答えよう。

「いないよ。」 

答えると、みんなシーンとしてしまった。

「まさか、盗賊に殺されたのか?」

コンラートが心配そうな顔で聞いてきた。

「違うよ。もともと家族がいないんだ。」

俺が暗い雰囲気を和ませようと明るく言うともっとしんみりしてしまった。

俺が慌てていると、

「そうか、寂しかっただろう。」

とコンラートが俺の頭を撫でた。

「もう、大丈夫だ。」
「ええ、私達がついています。」

みんなが優しい声をかけてくれる。

俺はそれまで忘れていたはずの家族のことなどを思い出し、不覚にも泣いてしまった。
もう会えないと思うと少しさみしい気もするが、こっちの世界での人生が楽しみな気もしてきた。

俺が泣き止むと、コンラートが少し真面目な顔をしていた。

「ショウ、今後のことについて話がある。」

今後のこと?

「このままショウには一緒に王都に行き、孤児院で成人になるまで過ごすのだが、1つ提案がある。俺の家に来ないか?」
「コンラートの家?」
「ああ、そうだ。俺の息子にならないか?」

コンラートの息子!?

今後のことについては少しは考えていたが、まさかコンラートがこんなこと考えていたとは!
でも、今俺は中身がサラリーマンでも見た目は子ども、1番良い選択肢を選ぶか。
孤児院行きたくないし

「分かった。コンラートの家族になる。」
「本当か!良かった!」

コンラートが俺を抱き上げた。
みんなも喜んでいる。

「じゃあ、明日は早く出発するのでもう寝ますよ。」

1日中寝ていたのにまた、眠たくなってきた...
恐るべし子どもの体...
......。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

僕、天使に転生したようです!

神代天音
BL
 トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。  天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

泥酔している間に愛人契約されていたんだが

暮田呉子
BL
泥酔していた夜、目を覚ましたら――【愛人契約書】にサインしていた。 黒髪の青年公爵レナード・フォン・ディアセント。 かつて嫡外子として疎まれ、戦場に送られた彼は、己の命を救った傭兵グレイを「女避けの盾」として雇う。 だが、片腕を失ったその男こそ、レナードの心を動かした唯一の存在だった。 元部下の冷徹な公爵と、酒に溺れる片腕の傭兵。 交わした契約の中で、二人の距離は少しずつ近づいていくが――。

拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。

おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。 ✻✻✻ 2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。

事なかれ主義の回廊

由紀菜
BL
大学生の藤咲啓嗣は通学中に事故に遭い、知らない世界で転生する。大貴族の次男ランバート=アルフレイドとして初等部入学前から人生をやり直し、学園で出会う無愛想で大人顔負けの魔法の実力者であるヨアゼルン=フィアラルドと親友になるが、彼に隠された力に翻弄され次々と襲ってくる災難に巻き込まれる。終いには、国家の存続を揺るがす大事件にまで発展することに・・・

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした

和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。 そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。 * 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵 * 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

処理中です...