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家族
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目を覚ますとテントの中だった。
「おっ、起きたか。」
後ろから声が聞こえ、振り返ると隊長と呼ばれていた男がこちらに歩いてきていた。
俺は昨日のお礼を言うために男の方に走って行こうとすると、
「危ないから、走るな。」
と、笑っている男に抱えられそのままテントの外に出る。
外では、騎士の人たちが各々の仕事をしていた。
気がつくと俺と隊長の周りにみんなが集まってきた。
「まだ、自己紹介がまだだったからな。俺の名前はコンラート アースフェルト。この隊の隊長で爵位で言うと公爵の地位だな。」
まて、確か公爵って言ったら王族の次に偉い貴族じゃないか。
「じゃあ、次は俺かな。」
と、昨日声をかけてきた男が前に出た。
「私の名前はリオンと言います。副隊長をしています。よろしくね。」
へ~、副隊長だったんだ。美人なのに強いのかな?あっ、男に美人は変か。
この後、他の騎士の紹介も終わり俺の番になった。
「えっと、翔です。(たぶん)5歳です。(分からないので適当)昨日は、本当にありがとうございました。」
俺が自己紹介とお礼をすると、騎士たちの顔がふにゃんと崩れていく。
はて、なぜだ?
「ショウだな。何個か質問があるのだがいいか?」
「うん」
「まずはショウはどこで盗賊どもに捕まったんだ?」
「森の中」
「家族はいなかったのか?」
この質問は難しい。ここは正直に答えよう。
「いないよ。」
答えると、みんなシーンとしてしまった。
「まさか、盗賊に殺されたのか?」
コンラートが心配そうな顔で聞いてきた。
「違うよ。もともと家族がいないんだ。」
俺が暗い雰囲気を和ませようと明るく言うともっとしんみりしてしまった。
俺が慌てていると、
「そうか、寂しかっただろう。」
とコンラートが俺の頭を撫でた。
「もう、大丈夫だ。」
「ええ、私達がついています。」
みんなが優しい声をかけてくれる。
俺はそれまで忘れていたはずの家族のことなどを思い出し、不覚にも泣いてしまった。
もう会えないと思うと少しさみしい気もするが、こっちの世界での人生が楽しみな気もしてきた。
俺が泣き止むと、コンラートが少し真面目な顔をしていた。
「ショウ、今後のことについて話がある。」
今後のこと?
「このままショウには一緒に王都に行き、孤児院で成人になるまで過ごすのだが、1つ提案がある。俺の家に来ないか?」
「コンラートの家?」
「ああ、そうだ。俺の息子にならないか?」
コンラートの息子!?
今後のことについては少しは考えていたが、まさかコンラートがこんなこと考えていたとは!
でも、今俺は中身がサラリーマンでも見た目は子ども、1番良い選択肢を選ぶか。
孤児院行きたくないし
「分かった。コンラートの家族になる。」
「本当か!良かった!」
コンラートが俺を抱き上げた。
みんなも喜んでいる。
「じゃあ、明日は早く出発するのでもう寝ますよ。」
1日中寝ていたのにまた、眠たくなってきた...
恐るべし子どもの体...
......。
「おっ、起きたか。」
後ろから声が聞こえ、振り返ると隊長と呼ばれていた男がこちらに歩いてきていた。
俺は昨日のお礼を言うために男の方に走って行こうとすると、
「危ないから、走るな。」
と、笑っている男に抱えられそのままテントの外に出る。
外では、騎士の人たちが各々の仕事をしていた。
気がつくと俺と隊長の周りにみんなが集まってきた。
「まだ、自己紹介がまだだったからな。俺の名前はコンラート アースフェルト。この隊の隊長で爵位で言うと公爵の地位だな。」
まて、確か公爵って言ったら王族の次に偉い貴族じゃないか。
「じゃあ、次は俺かな。」
と、昨日声をかけてきた男が前に出た。
「私の名前はリオンと言います。副隊長をしています。よろしくね。」
へ~、副隊長だったんだ。美人なのに強いのかな?あっ、男に美人は変か。
この後、他の騎士の紹介も終わり俺の番になった。
「えっと、翔です。(たぶん)5歳です。(分からないので適当)昨日は、本当にありがとうございました。」
俺が自己紹介とお礼をすると、騎士たちの顔がふにゃんと崩れていく。
はて、なぜだ?
「ショウだな。何個か質問があるのだがいいか?」
「うん」
「まずはショウはどこで盗賊どもに捕まったんだ?」
「森の中」
「家族はいなかったのか?」
この質問は難しい。ここは正直に答えよう。
「いないよ。」
答えると、みんなシーンとしてしまった。
「まさか、盗賊に殺されたのか?」
コンラートが心配そうな顔で聞いてきた。
「違うよ。もともと家族がいないんだ。」
俺が暗い雰囲気を和ませようと明るく言うともっとしんみりしてしまった。
俺が慌てていると、
「そうか、寂しかっただろう。」
とコンラートが俺の頭を撫でた。
「もう、大丈夫だ。」
「ええ、私達がついています。」
みんなが優しい声をかけてくれる。
俺はそれまで忘れていたはずの家族のことなどを思い出し、不覚にも泣いてしまった。
もう会えないと思うと少しさみしい気もするが、こっちの世界での人生が楽しみな気もしてきた。
俺が泣き止むと、コンラートが少し真面目な顔をしていた。
「ショウ、今後のことについて話がある。」
今後のこと?
「このままショウには一緒に王都に行き、孤児院で成人になるまで過ごすのだが、1つ提案がある。俺の家に来ないか?」
「コンラートの家?」
「ああ、そうだ。俺の息子にならないか?」
コンラートの息子!?
今後のことについては少しは考えていたが、まさかコンラートがこんなこと考えていたとは!
でも、今俺は中身がサラリーマンでも見た目は子ども、1番良い選択肢を選ぶか。
孤児院行きたくないし
「分かった。コンラートの家族になる。」
「本当か!良かった!」
コンラートが俺を抱き上げた。
みんなも喜んでいる。
「じゃあ、明日は早く出発するのでもう寝ますよ。」
1日中寝ていたのにまた、眠たくなってきた...
恐るべし子どもの体...
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