社畜が転生したら子どもになってて、イケメンたちがつきまとってくるんだが

琳華

文字の大きさ
30 / 35

突然の訪問者

しおりを挟む
今日はたしかロバートが服を選んでくれるんだったな。
昨日昼寝をしてしまったせいか少し早い時間に起きてしまった。
兄様と本当の仲直り?ができた後は一緒に夕食を食べに行って....。
そういえばあの時兄様、ロバートとレオに向かってドヤ顔していたような?

そんなことを思い返していると

コンコン

「兄様。おはようございます。」

ドアの隙間からロバートが顔を覗かせた。

グハッ
朝からその可愛さは罪!!!

ロバートはまだ起きたばかりなのか目が半分しか空いていなかった。

「ロバート!?どうしたの!まだ起きる時間じゃないと思うけど。」

そういえば兄様もだけどふたりとも起きるの早くない?

「兄様とはやくお話がしたくて起きちゃって.....迷惑でしたか?」

ロバートが目に涙をためながらこちらを見上げてくる。

はぁ~~~かわいすぎる!!!

「そんなことないよ!こっちにおいで。」

そう言うとロバートはドアを閉め、走るように俺のそばに来て隣にちょこんと座る。

今日は俺の命日なのか!?
俺の弟のすべてが可愛すぎて死にそう.....。

俺が頭の中で苦しんでいるとはつゆ知らずロバートが俺の手を掴んできた。

「兄様、大丈夫?なんか震えているけど?」
「大丈夫だよ。(お前が可愛すぎるせいだから!)」

ロバートが心配そうな顔をしていたから頭を撫でると、かわいい笑顔を返してくれる。

「そういえばロバート、俺の今日の服を選んでくれるんだよね?」
「はい!もう決めているんです!持ってくるので待っててくださいね!」

そういうとロバートは走って部屋を出ていった。
するとそれと入れ替わるようにレオが入ってきた。

「おはようございます。」
「おはよう。」
「今、ロバート様が部屋から走って出ていっていましたがなにかあったのですか?」
「それはね。今日ロバートが服を選んでくれるって決めたでしょ。選んだ服を持ってきてくれるみたい。」
「そうなんですね。では俺は隣室に待機していますのでなにかあったら呼んでください。」
「うん。わかった。ありがとう。」

しばらくしてロバートが服を両手に抱え飛び込んできた。

「兄様!おまたせしました!これを着てもらいたくて」

ロバートが出した服は淡い水色のジャケットで金の刺繍が入っていた。

「うゎ~!きれいな色だね!」
「気にいってくれました?」
「うん!ものすごく気に入ったよ!ありがとう!」
「よかった!これね、僕とおそろいなんですよ!」

ロバートが出したもう一着は淡い青色のジャケットに金の刺繍が入っていた。

えっ!かわいい弟とペアルックってこと!?
はぁ~~~!嬉しすぎて胸が苦しい....。

「おそろい嬉しいな!はやく着替えよっか!」
「はい!」

ロバートに服を着させてあげると俺に着させたいとロバートにねだられ着させてもらった。

「うん!ロバート似合ってるよ!」
「兄様も似合ってる!やっぱりこの色のほうが兄様にあってます!」
「そうかな?ありがとう!」

それから俺達は母様たちに見せようとダイニングに急いだ。

「母様、父様見てください!」

ロバートはダイニングにつくと俺の手を握って母様たちに服を見せる。

「兄様とおそろいなんです!」
「まぁ~!かわいいわ!ふたりともよく似合ってますよ!」
「ああ!いいじゃないか!かっこいいぞ!」

ふたりに褒められて嬉しくなった俺は兄様にも見せようと兄様のそばに駆け寄ると、兄様はまるで嫌なものでも見るような目を俺に向けていた。
その目があまりにも怖くて体が震える。

「......兄様?」

俺が声をかけるとはっと驚いたように兄様は目線を上げ、俺の目を見る。

「あの....似合って...ません...か?」

俺が泣きそうな声で問いかけると

「そんなことないよ!ごめんね。ちょっとぼーっとしてただけだから。気にしないでね。」

俺の気のせい?
そうだよね。兄様があんな目するはずないもん。

朝食を食べた後は各自の授業を終わらせ、昼から兄様とロバートと一緒に遊ぶことになった。

「あ~!やっと終わったーー!」
「お疲れ様です。今日もよく頑張りましたね。」
「レオの教え方がうまいから楽しく勉強できているんだよ!」
「それは良かったです!」

コンコン

誰だろう?

「はい」
「失礼します。兄様勉強は終わりましたか?」

なんだ。ロバートか。

「うん。今ちょうど終わったよ。ロバートも終わったんだね。」
「はい。はやく遊びたくて授業が終わってすぐに来てしまいました!」
「そうだったんだ!じゃあ、兄様も呼びに行かないとね!」
「....はい。」

?どうしたんだろう。

「たしか今日兄様は剣術の稽古だったよね。外に迎えに行こうか!」
「...そうですね。行きましょうか。」

最近気づいたのだが、兄様もロバートも俺が他の人の話をするととても不機嫌になるのだ。
なんか嫉妬深い恋人みたいで、兄弟として将来が心配になってくる。

「ほら行くよ!」

動こうとしないロバートの手をとって引っ張るように玄関の方に連れて行く。
ドアを開け外に出るとどこまでも雲一つない青い空が広がっていた。

「今日はいい天気だからいっぱい遊べるね」
「そうですね。兄様はなにがしたいですか?」

と、ロバートと今日やりたいことについて話しながら兄様を探していると門の前に豪華な馬車が止まるのが見えた。

「あれ?今日って誰か来る予定だっけ?」
「いえ、そんな話は聞いていませんが。誰でしょう?」

俺達は気になって馬車の方を注視する。
すると豪華な扉が開きひとりのイケメンが出てきた。

「え!?セシル様!?」

なんと出てきたのは俺を助けてくれたイケメン侯爵であるセシル ローレンツだった。

「なんでここにいるんだろう?」

俺がセシル様の方に行こうとするとロバートが俺の腕を掴んで引き戻した。

「兄様!いっちゃダメです!」
「なんで?セシル様はいい人だよ?」
「あんな何考えているかわからないやつ、信用できません。」
「まぁ、無表情だから俺もわからないけど助けてくれたし、父様とも仲いい?から大丈夫だよ。」
「それでもだめです!」

ロバートは頑なに俺の腕を離そうとしない。

なんでそんなにセシル様のこと嫌っているんだろう?
やっぱり人離れした容姿のせい?

俺がそんなことを考えていると

「なにしているの?」
『兄様!』

花々の間から兄様がやってきた。
兄様は稽古を終えたばかりなのか薄っすらと汗をかいていて、ほんのり赤みを帯びている頬が妙な色気を発していた。

兄様...汗をかいているはずなのにいいにおいする。
やっぱり本当の王子様って兄様みたいな人なのかな?

俺がそんなことを考えていると、急に目の前に兄様の顔が現れた。

「ショウ 大丈夫?」
「ひっ!...あっ、ごめんなさい。ぼーっとしてました。」

びっくりして変な声を出してしまった。

「ふふっ!ショウはかわいいね!疲れたら言うんだよ?」
「...はい。」

きっと今俺の顔は恥ずかしさで真っ赤だろうな。

「そういえば、ここでなにしてたの?」
「そうでした!門のところにセシル様がきていて」

俺は門の方を指さす。

「....本当だ。なんでいるんだ?」

兄様がセシル様の方を見た瞬間、気温が一瞬で下がった気がした。

「....兄様?」

兄様とロバートがセシル様を睨みながら怖い顔をしている。

こう見るとすごい似ているんだよな~。
仲は良くないみたいだけど。

「僕が話をしてくるよ。ショウはここでロバートといてね。」

俺も行きたいと言おうとしたが兄様のオーラから有無を言わせない圧を感じたので素直に応じることにした。

大丈夫かな?
なんかセシル様、嫌われているみたいだから心配だな~。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

たとえば、俺が幸せになってもいいのなら

夜月るな
BL
全てを1人で抱え込む高校生の少年が、誰かに頼り甘えることを覚えていくまでの物語――― 父を目の前で亡くし、母に突き放され、たった一人寄り添ってくれた兄もいなくなっていまった。 弟を守り、罪悪感も自責の念もたった1人で抱える新谷 律の心が、少しずつほぐれていく。 助けてほしいと言葉にする権利すらないと笑う少年が、救われるまでのお話。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

僕、天使に転生したようです!

神代天音
BL
 トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。  天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。

使用人と家族たちが過大評価しすぎて神認定されていた。

ふわりんしず。
BL
ちょっと勘とタイミングがいい主人公と 主人公を崇拝する使用人(人外)達の物語り 狂いに狂ったダンスを踊ろう。 ▲▲▲ なんでも許せる方向けの物語り 人外(悪魔)たちが登場予定。モブ殺害あり、人間を悪魔に変える表現あり。

妖精です、囲われてます

うあゆ
BL
僕は妖精 森で気ままに暮らしていました。 ふと気づいたら人間に囲まれてました。 でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。 __________ 妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精 なんやかんやお互い幸せに暮らします。

拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。

おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。 ✻✻✻ 2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。

イケメンダブルセンターとアンチ>ファンな平凡な俺

スノウマン(ユッキー)
BL
アイドルグループ【オーバーウェルミング】は圧倒的な歌唱力の深山影月、圧倒的なパフォーマンス力の漣陽太、そして圧倒的な平凡力な俺間桐真緒の3人で結成されている。  大人気の二人と違いアンチしかいない俺だが、メンバーからもファンからも愛される日が果たしてくるのか!?

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

処理中です...