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クロマはまた驚く。
そしてその顔は怒りに変わる。
ルビーはクロマの顔を見た。
笑っていた顔が急に険しくなっていく顔に。
しかし、ルビーはクロマの怒りに恐れはなかった。
クロマは言った。
「また、名前を取られてしまったのか!」
ルビーは答えた。
「違う。ここに落ちた時に覚えている名前がルビー。それ以外何も覚えていない。」
クロマの青い目はルビーを射抜く様に見つめた。
ルビーもその青い目に吸い込まれない様にクロマに強い視線を向ける。
しばらく沈黙が続いた。
そんな時に、誰かがルビーの肩に手を置いた。
「ここにいたんですね。ルビー様。」
ルビーが振り向くと碧い服を来たネズミの中太郎であった。
「中太郎。どうしてここに。」
「零様に薬草を貰いに来ました。」
そう言って中太郎は家の中に入って行った。
そして、日が沈む頃にルビーはクロマに聞いた。
「クロマは帰る方法を知っているの?」
クロマは言った。
「主人のいるところが俺の帰るところだ。」
そしてその顔は怒りに変わる。
ルビーはクロマの顔を見た。
笑っていた顔が急に険しくなっていく顔に。
しかし、ルビーはクロマの怒りに恐れはなかった。
クロマは言った。
「また、名前を取られてしまったのか!」
ルビーは答えた。
「違う。ここに落ちた時に覚えている名前がルビー。それ以外何も覚えていない。」
クロマの青い目はルビーを射抜く様に見つめた。
ルビーもその青い目に吸い込まれない様にクロマに強い視線を向ける。
しばらく沈黙が続いた。
そんな時に、誰かがルビーの肩に手を置いた。
「ここにいたんですね。ルビー様。」
ルビーが振り向くと碧い服を来たネズミの中太郎であった。
「中太郎。どうしてここに。」
「零様に薬草を貰いに来ました。」
そう言って中太郎は家の中に入って行った。
そして、日が沈む頃にルビーはクロマに聞いた。
「クロマは帰る方法を知っているの?」
クロマは言った。
「主人のいるところが俺の帰るところだ。」
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