6 / 59
葵祭に行ってきました!
しおりを挟む
昨日の5月15日は葵祭の路頭の儀が行われる日です。
昨年に引き続き、今年も行ってまいりました!
京都在住の鷲生が、インバウンドで観光客がごった返す京都でも「座って!最前列で!」見られる場所をこっそりお知らせ致しましょうw
それは北大路通りから上賀茂神社までの加茂街道です(※1)。
他に観光名所もないので馴染みがない場所だからか、京都市外からここに見物に来る方は比較的少ないかと思います。
特に交通の便も良くないですし。
ただ、地下鉄北大路駅や北山駅からだいたい徒歩10分くらいで、それぞれ北大路と北山通と賀茂街道が交差する地点に行けます。
そこから賀茂街道をひたすら最前列で座って見られる場所を探して北上すればOKですw
座ると言っても普通の歩道と川べりですから、お尻が汚れるのが気になるならシートかなんか持って行った方がいいですね。
しっかりした観覧席は有料でありますから、ちゃんとした場所で見たいとお思いでしたそちらをご利用なさるといいかと思います。
座って見られる……というより、他にも人がいるので最前列なら座っておくのがマナーというか。
実際鷲生の後ろに小学生くらいの子どもをつれたお母さんがいたので、鷲生はお尻が痛くなっても頑張って座ってましたw
賀茂街道は二車線の道路。
そこを行列が進むので、ものっすごく間近で見られるのも嬉しいポイントですw
今年の2024年のNHK大河ドラマが「光る君へ」。
毎週食い入るように平安装束を見ているので、今回の葵祭見物でも装束に対する解像度が上がってましたw
脇を縫っているかどうか、この色の袍はどんな位なのか着目して観察できました。
(ただ、平安装束を専門にしている人からすると、平安時代そのままではないとはおっしゃいますね※2)
葵祭の行列と言えば、十二単を着て輿に乗った「斎王代」か、華やかな牛車を思い浮かべる方も多いかと思いますが、一番位が高く、そして本来の中心は「勅使代」(※3)。
馬に乗った袍の男性は沢山登場しますが、この方の馬は馬にも華やかな装飾があります。
聞くところによると、勅使には近衛中将が任じられることが多かったとか。
鷲生の書いてる平安ファンタジー小説には近衛大将が登場しますので、興味ぶかく拝見しました。
牛車も「御所車」と言われるもののようで、平安時代に貴族が乗り回していた牛車よりずっと大きいです(※4)。
とはいえ、木造の車輪がきしむ音などそうそう聞けるものではありませんから、これも沿道で見られて良かったです。
「斎王代」の方の輿も良かったですよ~。
この女人列には女の子が少女の装束で参加しています。
鷲生の周囲からも「かいらしいわあ~」という声が上がっていました。
(「かわいらしい」を京都の人は「かいらしい」と発音する傾向があります)。
鷲生の現在書いている平安ファンタジー小説では、近衛大将が袍から畳紙を取り出すシーンがあります。
今回、装束を近くで見ていると、前見ごろ(?)の帯の上に何か入れている人が多かったです。中にはペットボトルも。そりゃ8時間近く京都市内を徒歩で移動するので水分補給は大切です。
あと、生で見学していて面白いのは、道中絶対に無言なわけではなく、参加者どうしてたまに雑談もされます。
「あれ、何で列が止まったんやろ?」「牛が動かへんのんか?」とかですね。
そこに生々しいというか臨場感というかを感じます。
そうそう。お祭の「中の人」と言えば。
大学の学生バイトでやってた人がいました。
鷲生が京都で大学生だったのはウン十年も前ですが、語学で同じクラスの男子大学生がバイトで参加してました。
その年は、馬が暴れて新聞ニュースになり、その馬の近くだったので怖かったのだと言ってましたね。
そういえば、万城目学さんの『鴨川ホルモー』の冒頭も、主人公が葵祭のバイトをしてたエピソードじゃなかったでしたっけ。
ちなみに。
鷲生が大学生の頃は、百万遍という交差点の南西に「学生相談所」という施設があり、そこで単発のアルバイトを募集していました。
鷲生もスーパーの試食販売とか、サントリーのウィスキー工場で「山崎」のボトルにシールを貼る仕事とか経験しましたよw
ところで、今年の葵祭。
鷲生は北大路より北の賀茂大橋で祭を見学し、そしてあちこち買い物などをした後で烏丸通りを歩いて移動していたところ。
突如、葵祭で使われていた牛車(藤や菜の花で豪華にデコレーションされています)が視界に現れたのです!
「へ⁈」とガン見すると……。
トラックのような台車に乗せられて普通に烏丸通りを南へ運搬されているところでした。
葵祭で牛にひかせてしずしずと動くためには道路に通行規制をかけなければなりません。お祭が終わった後は荷台に乗せてどこかへ撤収していくようです。
珍しい光景なのでもちろん写真撮りましたよ~(※5)。
*****
※1 京都観光オフィシャルサイト京都観光Navi 「 京都四大行事 葵祭『行ってみよう!』」にルートが紹介されています。
https://ja.kyoto.travel/event/major/aoi/letsgo.php
※2 一般財団法人京都宮廷文化研究所 葵祭を観るにあたって
https://kyoto-kyuteibunka.or.jp/column/1346/
「時代的な装束考証はかなり無理なところもあり」との表現もありますが、「葵祭に平安時代の装束への思いを巡らしてみてはどうでしょうか」という文言もあります。
※3 鷲生の撮影した「勅使代」「少女たち」「斎王代」「牛車」の写真をXにポストしております。
https://twitter.com/washu72802210/status/1790655018263286218
※4 『牛車で行こう! 平安貴族と乗り物文化』2017 京樂真帆子 吉川弘文館https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b10041298.html
※5 必見! 台車に乗せられて普通に撤収していく牛車ですw(Xのポストです)。
https://twitter.com/washu72802210/status/1790655620041015755
最後に。
鷲生の書いた平安ファンタジー小説はコチラです。
恋に政争に剣戟に。「光る君へ」がお好きな方にも楽しんでいただけるんじゃないかな~と思います。
「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/161111112/665799598
昨年に引き続き、今年も行ってまいりました!
京都在住の鷲生が、インバウンドで観光客がごった返す京都でも「座って!最前列で!」見られる場所をこっそりお知らせ致しましょうw
それは北大路通りから上賀茂神社までの加茂街道です(※1)。
他に観光名所もないので馴染みがない場所だからか、京都市外からここに見物に来る方は比較的少ないかと思います。
特に交通の便も良くないですし。
ただ、地下鉄北大路駅や北山駅からだいたい徒歩10分くらいで、それぞれ北大路と北山通と賀茂街道が交差する地点に行けます。
そこから賀茂街道をひたすら最前列で座って見られる場所を探して北上すればOKですw
座ると言っても普通の歩道と川べりですから、お尻が汚れるのが気になるならシートかなんか持って行った方がいいですね。
しっかりした観覧席は有料でありますから、ちゃんとした場所で見たいとお思いでしたそちらをご利用なさるといいかと思います。
座って見られる……というより、他にも人がいるので最前列なら座っておくのがマナーというか。
実際鷲生の後ろに小学生くらいの子どもをつれたお母さんがいたので、鷲生はお尻が痛くなっても頑張って座ってましたw
賀茂街道は二車線の道路。
そこを行列が進むので、ものっすごく間近で見られるのも嬉しいポイントですw
今年の2024年のNHK大河ドラマが「光る君へ」。
毎週食い入るように平安装束を見ているので、今回の葵祭見物でも装束に対する解像度が上がってましたw
脇を縫っているかどうか、この色の袍はどんな位なのか着目して観察できました。
(ただ、平安装束を専門にしている人からすると、平安時代そのままではないとはおっしゃいますね※2)
葵祭の行列と言えば、十二単を着て輿に乗った「斎王代」か、華やかな牛車を思い浮かべる方も多いかと思いますが、一番位が高く、そして本来の中心は「勅使代」(※3)。
馬に乗った袍の男性は沢山登場しますが、この方の馬は馬にも華やかな装飾があります。
聞くところによると、勅使には近衛中将が任じられることが多かったとか。
鷲生の書いてる平安ファンタジー小説には近衛大将が登場しますので、興味ぶかく拝見しました。
牛車も「御所車」と言われるもののようで、平安時代に貴族が乗り回していた牛車よりずっと大きいです(※4)。
とはいえ、木造の車輪がきしむ音などそうそう聞けるものではありませんから、これも沿道で見られて良かったです。
「斎王代」の方の輿も良かったですよ~。
この女人列には女の子が少女の装束で参加しています。
鷲生の周囲からも「かいらしいわあ~」という声が上がっていました。
(「かわいらしい」を京都の人は「かいらしい」と発音する傾向があります)。
鷲生の現在書いている平安ファンタジー小説では、近衛大将が袍から畳紙を取り出すシーンがあります。
今回、装束を近くで見ていると、前見ごろ(?)の帯の上に何か入れている人が多かったです。中にはペットボトルも。そりゃ8時間近く京都市内を徒歩で移動するので水分補給は大切です。
あと、生で見学していて面白いのは、道中絶対に無言なわけではなく、参加者どうしてたまに雑談もされます。
「あれ、何で列が止まったんやろ?」「牛が動かへんのんか?」とかですね。
そこに生々しいというか臨場感というかを感じます。
そうそう。お祭の「中の人」と言えば。
大学の学生バイトでやってた人がいました。
鷲生が京都で大学生だったのはウン十年も前ですが、語学で同じクラスの男子大学生がバイトで参加してました。
その年は、馬が暴れて新聞ニュースになり、その馬の近くだったので怖かったのだと言ってましたね。
そういえば、万城目学さんの『鴨川ホルモー』の冒頭も、主人公が葵祭のバイトをしてたエピソードじゃなかったでしたっけ。
ちなみに。
鷲生が大学生の頃は、百万遍という交差点の南西に「学生相談所」という施設があり、そこで単発のアルバイトを募集していました。
鷲生もスーパーの試食販売とか、サントリーのウィスキー工場で「山崎」のボトルにシールを貼る仕事とか経験しましたよw
ところで、今年の葵祭。
鷲生は北大路より北の賀茂大橋で祭を見学し、そしてあちこち買い物などをした後で烏丸通りを歩いて移動していたところ。
突如、葵祭で使われていた牛車(藤や菜の花で豪華にデコレーションされています)が視界に現れたのです!
「へ⁈」とガン見すると……。
トラックのような台車に乗せられて普通に烏丸通りを南へ運搬されているところでした。
葵祭で牛にひかせてしずしずと動くためには道路に通行規制をかけなければなりません。お祭が終わった後は荷台に乗せてどこかへ撤収していくようです。
珍しい光景なのでもちろん写真撮りましたよ~(※5)。
*****
※1 京都観光オフィシャルサイト京都観光Navi 「 京都四大行事 葵祭『行ってみよう!』」にルートが紹介されています。
https://ja.kyoto.travel/event/major/aoi/letsgo.php
※2 一般財団法人京都宮廷文化研究所 葵祭を観るにあたって
https://kyoto-kyuteibunka.or.jp/column/1346/
「時代的な装束考証はかなり無理なところもあり」との表現もありますが、「葵祭に平安時代の装束への思いを巡らしてみてはどうでしょうか」という文言もあります。
※3 鷲生の撮影した「勅使代」「少女たち」「斎王代」「牛車」の写真をXにポストしております。
https://twitter.com/washu72802210/status/1790655018263286218
※4 『牛車で行こう! 平安貴族と乗り物文化』2017 京樂真帆子 吉川弘文館https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b10041298.html
※5 必見! 台車に乗せられて普通に撤収していく牛車ですw(Xのポストです)。
https://twitter.com/washu72802210/status/1790655620041015755
最後に。
鷲生の書いた平安ファンタジー小説はコチラです。
恋に政争に剣戟に。「光る君へ」がお好きな方にも楽しんでいただけるんじゃないかな~と思います。
「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/161111112/665799598
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

