京都に住んで和風ファンタジー(時には中華風)の取材などする日記

washusatomi

文字の大きさ
16 / 59

梅雨の終わりの植物園

しおりを挟む
 京都の梅雨は祇園さんの山鉾巡行(7月17日)の頃に明けますが。
 そのちょっと前に府立植物園に行ってきました。

 今回は植物生態園でヤマモモの木を発見しました。
 植物生態園を東南から入って舗装された道を北に歩き、北西で三叉路に出る手前です。

 ヤマモモは『有職植物図鑑』の75頁にあります。
 平安時代でも実が食べられていたそうですが、残念ながら見られませんでした。 
 文献では地名として使われることが多いとか。
 平安京には楊梅(やまもも)小路があり、そこに邸宅を構える貴族が「楊梅大納言」などと呼ばれていたのだそうです。

 植物園で生えている場所は分かったので、これから花や実がなる季節に気を付けて観察したいと思います。(※1) 

 植物生態園では大きなヤマユリが咲いていました。これだけでなく、いろんなユリが咲く時期ですね(※2)。

 今回は、他の見学者様とちょっとお話しました。鷲生がスズカケソウを探していると、その方(鷲生と同じくらいの年代の女性です)が「レンゲショウマを見なかったですか?」と尋ねてこられたのです。

 そこにはなかったのですが、その方はその場で「フウラン」が咲いているのに気が付き、鷲生に「あれがフウランですよ」と教えてくださいました。

 その「フウラン」。
 ちょっと変わった植物で樹木の枝に生えます。wikiによれば「着生植物」というそうです。

 前から大きな木の枝にその木とは別の葉っぱが生えているのを見かけていて印象に残っていたのですが、ちょうど白い花が咲く時期なのだそうです。

 樹上に生える白く美しい花……ちょっとファンタジーに使って見たくなる存在ですねw(※3)

 フウランから地面に視線を戻すと、もともと鷲生が探していたスズカケソウが見つかりました。

 別名を「チョウケンカズラ」ともいい、紫色の球体の花をポツポツつける蔓状の植物でした(※4)。

『有職植物図鑑』にはノカンゾウが載っており、ついでにヤブカンゾウも紹介されています。古い時代には混同されていたそうです。

 萱草は古代中国・日本では、見れば悲しみを忘れる草として扱われていますね。

 前に来た時はノカンゾウが咲いていましたが、今回はヤブカンゾウがよく咲いていました。ノカンゾウが一重でヤブカンゾウが八重とされますが、同じ花が三重に重なっているように見えました(※5)。

 植物生態園の西北にでるあたりで、再び、先ほど「レンゲショウマ」を探していた人と会いました。

 そして、そこにその方が探していた「レンゲショウマ」が咲いていたのです。

 その方、すっごく大喜びで。
「この子に会いたかったんです~」ととっても嬉しそうにしておられました(少し平野レミさんみたいなテンション高めの方でしたw)。

 そんなに素敵なものならば、と鷲生も写真撮りましたよ(※6)
 帰宅してwikiを見て見ると「赤みを帯びた光沢のある薄紫の上品で気品あふれる花」とその美しさが讃えらえています。この方のおかげで鷲生も注意を向けることができてよかったですw

 その方は植物全般に詳しいようで、鷲生が「この辺にユキミバナというのがあるそうなんですが……」と言うと、「あ、それですよ」と小さな紫色の花を教えてくださいました。

 で、「グランドカバーなので、地面に小さな花が群れている場所がありましたよ」とのこと。確かにちょっと離れた場所で地面を覆うように群生していました。

 府立植物園の公式YouTubeで紹介されています(※7)。

 植物生態園の北西から半木神社の西の池の西の岸辺に行き、ハマボウを見つけました。フヨウの仲間で色は黄色く、明るい南国風の印象ですね(※8)。

 そこから西北には四季彩の丘があり、「きび」がありました。『有職植物図鑑』では175頁の「粟」の項目についでに写真が載っています。また、実りの季節に見に来たいです。

 そして。
 京都で祇園祭の頃に咲く花と言えば「ヒオウギ」!
 四季彩の丘と、植物生態園に咲いていました。

『有職植物図鑑』では149頁。この花の実が真っ黒で「烏羽玉」→「ぬばたま」という言葉になりました(※9)。

 府立植物園植物生態園の池の畔にエゾミソハギが咲いていました(※10)。
 近くにミソハギもありましたが、そちらは咲いてなかったです。

 府立植物園の菖蒲池の東の三叉路のあたりにヤマザクラがありました。
 先週の「光る君へ」でも桜の花びらが舞い散る中、一条天皇が定子のもとにやってくるシーンがありました。
 ただ、当時の桜は現代でポピュラーなソメイヨシノではなく、このヤマザクラだったはず。
 来年の桜の季節にはこの木をしっかり観察しに来ようと思います(※11)。

 さて。
 昨日の祇園祭山鉾巡行も晴天に恵まれましたし今日も快晴です。
 梅雨が明け、京の夏が始まります。

 *****
 ※1 ヤマモモ
 https://x.com/washu72802210/status/1813477048238936356
 ※2 ヤマユリ
 https://x.com/washu72802210/status/1813477483184025989
 ※3 フウラン
 https://x.com/washu72802210/status/1813478032969220426
 ※4 スズカケソウ https://x.com/washu72802210/status/1813534652801716314
 ※5 ヤブカンゾウ
 https://x.com/washu72802210/status/1813535576924283105
 ※6 レンゲショウマ
 https://x.com/washu72802210/status/1813536710384628010
 ※7 ユキミバナ(府立植物園公式YouTube)
 https://www.youtube.com/watch?v=389sJw2_wCA
 ※8 ハマボウ
 https://x.com/washu72802210/status/1813541087224771013
 ※9 ヒオウギ
 https://x.com/washu72802210/status/1813542364688097354
 https://x.com/washu72802210/status/1813542364688097354
 https://x.com/washu72802210/status/1813542940733853837
 ※10 エゾミソハギ
 https://x.com/washu72802210/status/1813562609125536185
 ※11 ヤマザクラ
 https://x.com/washu72802210/status/1813563572146032819
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく… なお、スピンオフもございます。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...