エリクザー・コネクト ~蘇生と治癒の勇者である俺がいつしか夜の魔王になってた件~

楠富 つかさ

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003♡ リュシアの蘇生 

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 リュシアが横たえられた豪奢なベッドの前に立ち尽くす。まるで眠っているように見える彼女は、実際はすでに死んでいる。肌は白く、冷たく、鼓動も感じられない。俺は震える手で彼女の額に触れた。冷たい。人間の温もりを失った、死者の肌。
 ……やるしかない。俺はエリクザーというスキルを授かった。女神が言うには、”俺の精液を通じて生命力を与えることができる。”それによって、傷を癒し、場合によっては死者をも蘇生できる——らしい。
 でも……正直、女性経験がない。そして、リュシアを救うためとはいえ、死んでいる彼女と行為に及ぶなんて、どう考えても倫理的にアウトな気がする。なによりもまず、勃起しない。だけどこのスキルを使わないと、リュシアは助からない。彼女の服を脱がせ、下着も外す。初めてみる女性器がまさか死んだ女の子のものだなんて……。

「そういえば……鑑定があったな」

 なかなか覚悟が決まらない俺は鑑定スキルのことを思い出して、目の前の彼女を対象に鑑定スキルを発動する。

名前:リュシア・ヴェルシオン
年齢:17歳
身長:160cm
スリーサイズ:85/60/87
HP:0/526
MP:0/713
状態:死亡
経験:0人(処女)
相性:―――

 状態は”死亡“、そして処女であることもわかる。彼女の死体がここにあるんだから当たり前だけど……。ということは、初めての相手も俺になるのか? 緊張と興奮で体が震える。今まで感じたことのない感覚だ。勃起こそしていないが、意識すれば下半身に血が集まっていくのがわかる。

「……よし」

 俺は意を決してリュシアの股を開かせた。綺麗な薄ピンク色をした陰唇が見えるが、やはり反応はない。愛液が滲むわけもなく、血の気がなくなっていて、肌に触れても冷たい。半勃ちになったモノをしごいて固くする。

「ごめんよ……」

 そう呟き、彼女の割れ目に自身のものをあてがう。お互いに初体験がこんな形でいいのか、後悔は残らないか。そんな迷いを振り払って、俺は意を決して腰を前に突き出した。

「うわ」

 思わず声が漏れた。気持ちよさというより、痛みに近い。亀頭がぞわぞわする。当然か、ローションをつけたわけでもないし、愛液が出ているわけでもない。挿入しても温かさがない。ぎこちなく腰を振る。

「い、痛い」

 当然だろう。先っぽを入れただけでこの痛みだ。だが、リュシアを生き返らせるにはやむを得ない。腰を前後させながら彼女の奥深くまで入れようとするが……ダメだ、これ以上は入らない。経験のない俺にはハードルが高いのかもしれない。

「ごめん、ごめんね……」

 そう言ってリュシアのおっぱいに触れる。ひんやりとはしているものの、柔らかさは確かに残っている。手から伝わる感触で、挿入している陰茎がぐっと硬度を増すのを感じた。

「大丈夫、大丈夫だ。いける、う、うぅっ!」

 自分に言い聞かせるようにそうつぶやきながら腰を振る。彼女を生き返らせるためにやってるんだ。恨んでくれるなよ。そう思いながらも、俺は自身の高ぶりを彼女の中に放出していた……。
 俺の射精に反応するように、彼女の身体が眩い光を放つ。子宮のあたりか、心臓のあたりか、あまりの眩しさに思わず目を閉じる。瞼を貫通するほどの光が収束し、ようやく目を開くと……。

「え? あ、あの……」

 リュシアと目が合った。かぁっと顔を赤く紅潮させている。つまり、血が流れている。
 形のいい胸が呼吸とともに上下し、全身が熱を帯びる。膣内も然り。一度精を放ったはずなのに、挿入したままの陰茎が再び固くなる。それも、さっきより強く。

「ん……!?」

 彼女が不意に漏らした声が艶っぽくて、思わず腰を引いて、強く打ち付ける。

「ひゃん! はぁん……な、なにが、どうして?」
「ごめん、ごめんよ」

 温かい。彼女のおっぱいを揉んでいると、乳首が硬く尖っている。それを指先で弄りながら、ピストンを続ける。彼女の切ない声を聴いていると、どうやら彼女も絶頂が近づいているようだ。膣がぎゅーっと俺のモノを搾り取るかのように収縮する。

「あ、やぁぁっ……なんか、きちゃう!」
「お、俺も……出る!」

 堪えきれずに彼女の膣内で果てる。二発目だと言うのにさっきよりも多く、濃く、出ているような感覚に陥る。
 ようやく射精を終えて陰茎を抜くと……リュシアはぐったりと横たわりながら、荒い息を吐いていた。

「……なんだこの感覚」

 明確に、リュシアとのつながりが俺の中に生まれた。セックスをしたからという意味ではなく、魔法なのか? なんだか力がみなぎっているような感覚だ。
 取り敢えず現状についてリュシアに説明をしないとならないな。彼女の呼吸が整うまで、もう少し待つとしよう。
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