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「めんどくさがりのプリンセス」の末っ子エミリー
キャサリン姉さまと魔女のカンザス
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一週間後の日曜日、いつもの霧雨が降っていた。
イギリスの天気は曇り少し晴れ時々霧そして雨、なんていう天気が多い。
北部の方に行くと温度変化まで激しいので、一日の中に四季があると言う人もいる。
先週の子爵家のパーティーのような良い天気は稀なことなのだ。
秋になると霧雨の降る日は肌寒い。
エミリーはタンスから引っ張り出したカーディガンを着込み、ベッドの中に潜り込むと、図書室から持ってきた本を読み始めた。
よしよし、至福至福。
ぬくぬくと本に没頭していたら、バタバタと廊下を走ってくる音がして、デビッドの声がした。
「エーム、いるんだろ。母様が呼んでるぞー。キャスねぇが帰って来たってさ。」
「んーーー。わかった。切りのいいとこまでいったら降りるー。」
「ほんとか? ホントだろうな。」
切りのいいところまで読んでからと言っておいて、二時間ぐらい経つことはざらなので、家族は常にエミリーの返事に懐疑的だ。
はいはい、わかりました。
降りますよ。
降りればいいんでしょ。
せっかく今いいとこなのにー。
ぶつぶつ言いながら、一階の家族用の居間に行ってみると、母様とキャサリンがいた。
デビ兄ったら、呼んでおいて自分はいないじゃない。
「エム、キャスが醤油なんかを買ってきてくれたわよ。また皇太子さまにお弁当を作るんでしょ。」
何やら袋の中身を取り出していた母様が、すぐにエミリーを見つけて言った。
えっ、またぁ?
「まさか、おじいさまがキャスに頼んだのぅ?」
「そうよ。火曜ぐらいに電話があったわよ。」
キャスも当たり前のように言う。
もう作るものと決まっているようだ。
「がーん。またなのぅー。めんどくさいなぁー。」
「そんなことを言わないの。遠い異国で慣れない生活をしていらっしゃるのよ。ちょっとの手間で喜んでいただけるのならいいじゃない。」
母様は自分で作らないからそんなことを言うんだー。
キャスはそんなエミリーの様子をにやにやしてみていたのだが、ふいに我が身のことを思い出したのかため息をついた。
「エム、しょうがないよ。作ったげなよ。なんか皇太子様、楽しみにしてるみたいよ。エミリーじゃないけど、私もめんどくさい宿題が出てね。苦手なお裁縫なのよ。だからミズ・クレマーをあてにして帰って来たの。」
「あら、ミズ・クレマーは、昨日から三日間お休みよ。」
母様が言った途端、キャスの顔色が変わった。
「聞いてないわよ。それ!」
「ミズ・クレマーに用事があるなんてあなた言わなかったじゃない。てっきり、おじい様の用事で帰ってきたんだと思ってたわ。」
母様はさっぱりしたものだ。
「じゃあ、ブリーは?」とキャスは食い下がっている。
ブリーはミズ・クレマーがお休みなので、街の同窓生たちと一緒に小旅行に出かけている。
だからエミリーもゆっくり読書をしていたのだ。
「いったいなにをそんなに慌ててるの? お裁縫の宿題でしょ。…そんなに難しくないんじゃないの?」
「母様、この宿題、魔女のカンザスのやつなんだけど…。」
それを聞くと母様の顔色も変わった。
「…あら、あらら。それは…大変ね。でもこれはみんな通る道なのよ。じゃ、キャスがんばってね。」
母様は、急な用事でも思い出したかのように、そそくさと足早に部屋を出て行った。
「やっぱり、母様はあてにならないと思ってた。」
そうね。
でもお裁縫なら母様だけでなく、ブリーもあてにならないと思うけど…。
家の中でも一番不器用なのはキャサリンかもしれない。
キャスは頭が良くて運動神経もいいのだが、こと手先の器用さに関しては壊滅的だ。
性格に問題があるんだと思う。
手先の器用さと性格、一見何の関係もないように見えるかもしれない。
これが実は大ありだ。
エミリーはキャスがミシンをかけている時に、そのことを思い知った。
キャスは思い切りがいい。
まぁ、これはサマー家の女性陣に共通の性格かもしれないが…。
しかし、キャスのは「無謀に」という枕詞がつくかもしれない。
キャスが今のデビ兄と同じ、ジュニア・ハイの三年生だった時のことだ。
文化祭で、応援団の服を各自で用意することになった。
みんなでお揃いを注文すればいいのに、その時の応援団長が変わった人で、「自分たちで布を買ってきて既製品ではできない手作りの応援をしよう!」と言い出したらしい。
たぶん、その会議の場にキャスはいなかったのだろう。
キャスがいたら速攻反対している。
あまり褒められた話ではないが、ストランド伯爵の孫の意見は、うちの学校ではかなり重きを置かれる。
しかし、決まったことは仕方がない。
そこでぐずぐず言わないのもキャスだ。
当時はミズ・クレマーもまだ家に来ていなかったので、母様がなけなしの知識を振り絞って、ミシンの糸通しの仕方までは教えたのだが、如何せんその後が続かなかった。
まず布の裁断の仕方からして正解だったのかどうか、はなはだ怪しい。
裁縫室から聞こえてくるすったもんだの声に、デビ兄と一緒に何の騒ぎかと見に行ったので、二人が布を裁断するところは見ていない。
しかし出来上がったものを見た限り、最初からおかしなことになっていたのではないのか?と想像する。
とにかくキャスときたら、ミシンがけの途中で布が曲がろうがミシン目が落ちようが「ええっい、いっちゃえ!」とばかりに、思いっ切りよく突き進むのだ。
一度立ち止まって、間違えて縫ったところを直すなどという様子はまったく見られない。
出来上がったスカートの裾はよろよろと酷く斜めになっていたし、変なふうにひきつれてもいた。
その上、ミシンの目が波打つだけならまだしも、上糸と下糸の調子がとれていないのか、布の表と裏でおかしなシャーリングができている。
それを見た者がみんな、「とても人が着る服とは思えないね。」と頷き合った。
お手伝いさんが普段使っているゾウキンの方が、まだ上等だ。
結局、村から通いで来ているお手伝い頭のタナー夫人に、何とかしてっと泣きついたのだが…。
「もう少し早めに言ってくださいよ。この糸をほどくだけでひと仕事じゃないですかっ!」
とさんざんに怒られた。
◇◇◇
「あーー、どうしよう。またタナー夫人に頼むしかないのかなぁ。でも、またガミガミ言われるなぁ。」
「キャス、そこ心配しないでいいよ。タナー夫人は、娘さんのとこに赤ちゃんができたから、上のお兄ちゃんの子守に行ってるよ。」
「えええーーーーっ。なんで、みんないないのよっ! あー、もうだめだ。神は我を見放した。魔女の餌食だ。最悪ーーっ。」
だいぶ混乱しているようである。
傍で見ているのは面白いが、さっきから言ってる魔女ってなんだ?
「ところでさっきから魔女って言ってるけど、誰のこと? 先生?」
「エムは知らないよね。魔女っていうのは、うちの学校に百年前から住み着いてるミズ・カンザスのことよ。」
「百年って…生きてる人なの?」
「うん。あれは千年以上生きてるね。いやこの星の創成期から生きてたかもしれない。ブリーだって、母様だって教わってるし、怖いことに、この間クラスメートのおばあさんもミズ・カンザスに教わってたことが判明して、みんな騒然となったのよ。もしかして魔女だけでなく吸血鬼の血も入っているんじゃないか疑惑も出てきたわけ。」
ええっ、その人いったい何歳なの?
「それで、魔女のカンザスね。」
「歳だけじゃないよ。とにかく厳しい。小さいことも見逃してくれない。それに、いつでもどこでも背後に立ってるの。分身の術ね、あれは。何かやらかしてヤバいって思った時には、何故かそっと側に立ってるのよ。怖いでしょうー。」
…めんどくさい、いやなかなか個性的な先生のようである。
今は他人事だが、三年後にエミリーがハイ・スクールに行く時に、まだご健在でいらしたら…。
明日は我が身かもしれない。
「あっ、そうだ。なつみさんがいるじゃない。エム、なつみさんを呼び出してよ。課題のエプロン、作ってもらおう。」
「なつみさんのこと何で知ってるのよ。」
「ブリーがメールしてきた。」
はいはい。
またブリーね。
もうっ、誰にでも話すんだから。
「キャス、なつみさんは口で話すだけ、手は動かせないのよ。」
「えっ、でもエムはなつみさんになってお弁当を作ったんじゃないの? 便利がいい記憶チートとかいう神様からのギフトを授かったって、聞いたけど…。」
ブリー、話すなら情報は正確に伝えようね。
「お弁当は、ミズ・クレマーがいたから何とか作れたのよ。私が変身して急にお料理ができるようになるわけじゃないのよ。」
キャスはまたがっかりと落ち込んだ。
しかし思い直したのか、キッと顔を上げ、今度は真剣に頼んできた。
「エム、お願い。宿題を提出できなきゃ、魔女のカンザスに何を言われるやら。口だけでもいいからアドバイスしてっ。なにからやっていいのかさっぱりわからないのよぅー。」
やれやれ、またなつみさんを呼び出さなければならないらしい。
…本読みたい。
でもなつみさんってお裁縫できるのかしら?
本人に聞いてみないことには、わからないか。
本の続きは気になるが、これからキャサリンと裁縫のお勉強が始まるようである。
イギリスの天気は曇り少し晴れ時々霧そして雨、なんていう天気が多い。
北部の方に行くと温度変化まで激しいので、一日の中に四季があると言う人もいる。
先週の子爵家のパーティーのような良い天気は稀なことなのだ。
秋になると霧雨の降る日は肌寒い。
エミリーはタンスから引っ張り出したカーディガンを着込み、ベッドの中に潜り込むと、図書室から持ってきた本を読み始めた。
よしよし、至福至福。
ぬくぬくと本に没頭していたら、バタバタと廊下を走ってくる音がして、デビッドの声がした。
「エーム、いるんだろ。母様が呼んでるぞー。キャスねぇが帰って来たってさ。」
「んーーー。わかった。切りのいいとこまでいったら降りるー。」
「ほんとか? ホントだろうな。」
切りのいいところまで読んでからと言っておいて、二時間ぐらい経つことはざらなので、家族は常にエミリーの返事に懐疑的だ。
はいはい、わかりました。
降りますよ。
降りればいいんでしょ。
せっかく今いいとこなのにー。
ぶつぶつ言いながら、一階の家族用の居間に行ってみると、母様とキャサリンがいた。
デビ兄ったら、呼んでおいて自分はいないじゃない。
「エム、キャスが醤油なんかを買ってきてくれたわよ。また皇太子さまにお弁当を作るんでしょ。」
何やら袋の中身を取り出していた母様が、すぐにエミリーを見つけて言った。
えっ、またぁ?
「まさか、おじいさまがキャスに頼んだのぅ?」
「そうよ。火曜ぐらいに電話があったわよ。」
キャスも当たり前のように言う。
もう作るものと決まっているようだ。
「がーん。またなのぅー。めんどくさいなぁー。」
「そんなことを言わないの。遠い異国で慣れない生活をしていらっしゃるのよ。ちょっとの手間で喜んでいただけるのならいいじゃない。」
母様は自分で作らないからそんなことを言うんだー。
キャスはそんなエミリーの様子をにやにやしてみていたのだが、ふいに我が身のことを思い出したのかため息をついた。
「エム、しょうがないよ。作ったげなよ。なんか皇太子様、楽しみにしてるみたいよ。エミリーじゃないけど、私もめんどくさい宿題が出てね。苦手なお裁縫なのよ。だからミズ・クレマーをあてにして帰って来たの。」
「あら、ミズ・クレマーは、昨日から三日間お休みよ。」
母様が言った途端、キャスの顔色が変わった。
「聞いてないわよ。それ!」
「ミズ・クレマーに用事があるなんてあなた言わなかったじゃない。てっきり、おじい様の用事で帰ってきたんだと思ってたわ。」
母様はさっぱりしたものだ。
「じゃあ、ブリーは?」とキャスは食い下がっている。
ブリーはミズ・クレマーがお休みなので、街の同窓生たちと一緒に小旅行に出かけている。
だからエミリーもゆっくり読書をしていたのだ。
「いったいなにをそんなに慌ててるの? お裁縫の宿題でしょ。…そんなに難しくないんじゃないの?」
「母様、この宿題、魔女のカンザスのやつなんだけど…。」
それを聞くと母様の顔色も変わった。
「…あら、あらら。それは…大変ね。でもこれはみんな通る道なのよ。じゃ、キャスがんばってね。」
母様は、急な用事でも思い出したかのように、そそくさと足早に部屋を出て行った。
「やっぱり、母様はあてにならないと思ってた。」
そうね。
でもお裁縫なら母様だけでなく、ブリーもあてにならないと思うけど…。
家の中でも一番不器用なのはキャサリンかもしれない。
キャスは頭が良くて運動神経もいいのだが、こと手先の器用さに関しては壊滅的だ。
性格に問題があるんだと思う。
手先の器用さと性格、一見何の関係もないように見えるかもしれない。
これが実は大ありだ。
エミリーはキャスがミシンをかけている時に、そのことを思い知った。
キャスは思い切りがいい。
まぁ、これはサマー家の女性陣に共通の性格かもしれないが…。
しかし、キャスのは「無謀に」という枕詞がつくかもしれない。
キャスが今のデビ兄と同じ、ジュニア・ハイの三年生だった時のことだ。
文化祭で、応援団の服を各自で用意することになった。
みんなでお揃いを注文すればいいのに、その時の応援団長が変わった人で、「自分たちで布を買ってきて既製品ではできない手作りの応援をしよう!」と言い出したらしい。
たぶん、その会議の場にキャスはいなかったのだろう。
キャスがいたら速攻反対している。
あまり褒められた話ではないが、ストランド伯爵の孫の意見は、うちの学校ではかなり重きを置かれる。
しかし、決まったことは仕方がない。
そこでぐずぐず言わないのもキャスだ。
当時はミズ・クレマーもまだ家に来ていなかったので、母様がなけなしの知識を振り絞って、ミシンの糸通しの仕方までは教えたのだが、如何せんその後が続かなかった。
まず布の裁断の仕方からして正解だったのかどうか、はなはだ怪しい。
裁縫室から聞こえてくるすったもんだの声に、デビ兄と一緒に何の騒ぎかと見に行ったので、二人が布を裁断するところは見ていない。
しかし出来上がったものを見た限り、最初からおかしなことになっていたのではないのか?と想像する。
とにかくキャスときたら、ミシンがけの途中で布が曲がろうがミシン目が落ちようが「ええっい、いっちゃえ!」とばかりに、思いっ切りよく突き進むのだ。
一度立ち止まって、間違えて縫ったところを直すなどという様子はまったく見られない。
出来上がったスカートの裾はよろよろと酷く斜めになっていたし、変なふうにひきつれてもいた。
その上、ミシンの目が波打つだけならまだしも、上糸と下糸の調子がとれていないのか、布の表と裏でおかしなシャーリングができている。
それを見た者がみんな、「とても人が着る服とは思えないね。」と頷き合った。
お手伝いさんが普段使っているゾウキンの方が、まだ上等だ。
結局、村から通いで来ているお手伝い頭のタナー夫人に、何とかしてっと泣きついたのだが…。
「もう少し早めに言ってくださいよ。この糸をほどくだけでひと仕事じゃないですかっ!」
とさんざんに怒られた。
◇◇◇
「あーー、どうしよう。またタナー夫人に頼むしかないのかなぁ。でも、またガミガミ言われるなぁ。」
「キャス、そこ心配しないでいいよ。タナー夫人は、娘さんのとこに赤ちゃんができたから、上のお兄ちゃんの子守に行ってるよ。」
「えええーーーーっ。なんで、みんないないのよっ! あー、もうだめだ。神は我を見放した。魔女の餌食だ。最悪ーーっ。」
だいぶ混乱しているようである。
傍で見ているのは面白いが、さっきから言ってる魔女ってなんだ?
「ところでさっきから魔女って言ってるけど、誰のこと? 先生?」
「エムは知らないよね。魔女っていうのは、うちの学校に百年前から住み着いてるミズ・カンザスのことよ。」
「百年って…生きてる人なの?」
「うん。あれは千年以上生きてるね。いやこの星の創成期から生きてたかもしれない。ブリーだって、母様だって教わってるし、怖いことに、この間クラスメートのおばあさんもミズ・カンザスに教わってたことが判明して、みんな騒然となったのよ。もしかして魔女だけでなく吸血鬼の血も入っているんじゃないか疑惑も出てきたわけ。」
ええっ、その人いったい何歳なの?
「それで、魔女のカンザスね。」
「歳だけじゃないよ。とにかく厳しい。小さいことも見逃してくれない。それに、いつでもどこでも背後に立ってるの。分身の術ね、あれは。何かやらかしてヤバいって思った時には、何故かそっと側に立ってるのよ。怖いでしょうー。」
…めんどくさい、いやなかなか個性的な先生のようである。
今は他人事だが、三年後にエミリーがハイ・スクールに行く時に、まだご健在でいらしたら…。
明日は我が身かもしれない。
「あっ、そうだ。なつみさんがいるじゃない。エム、なつみさんを呼び出してよ。課題のエプロン、作ってもらおう。」
「なつみさんのこと何で知ってるのよ。」
「ブリーがメールしてきた。」
はいはい。
またブリーね。
もうっ、誰にでも話すんだから。
「キャス、なつみさんは口で話すだけ、手は動かせないのよ。」
「えっ、でもエムはなつみさんになってお弁当を作ったんじゃないの? 便利がいい記憶チートとかいう神様からのギフトを授かったって、聞いたけど…。」
ブリー、話すなら情報は正確に伝えようね。
「お弁当は、ミズ・クレマーがいたから何とか作れたのよ。私が変身して急にお料理ができるようになるわけじゃないのよ。」
キャスはまたがっかりと落ち込んだ。
しかし思い直したのか、キッと顔を上げ、今度は真剣に頼んできた。
「エム、お願い。宿題を提出できなきゃ、魔女のカンザスに何を言われるやら。口だけでもいいからアドバイスしてっ。なにからやっていいのかさっぱりわからないのよぅー。」
やれやれ、またなつみさんを呼び出さなければならないらしい。
…本読みたい。
でもなつみさんってお裁縫できるのかしら?
本人に聞いてみないことには、わからないか。
本の続きは気になるが、これからキャサリンと裁縫のお勉強が始まるようである。
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