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第二章 家での生活 1
2/18 見えてる? 聞こえてる?
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今日は初めての訪問リハビリでした。
経管栄養のミルクを少し早めに注入して、万全の体制で先生を迎えました。
座敷に敷いた布団の上でリハビリをして頂きました。
やはり病院のベッドの上でするのとは違って、広い畳の上だと伸び伸びと体操ができます。
うつ伏せにもなりましたし、先生の胡坐の中にお座りして、手形の切り絵遊びもしました。
手を伸ばすリハの後だったので、しっかりと指が伸びていて、のりが塗ってある色紙を自分の指で伸ばして用紙に貼ることができました。
「手の可動はいいですが、足が固くなってきていますね」
と言われました。
足にバイタルのサーチのコードを付けているので、自分たちも恐々と触ってしまっていました。
先生が今日リノを動かしているところを見て、こんなに動かしてもいいんだなと驚きました。どうもNICUで何か月もつちかってきた用心の気持ちが大き過ぎて、抱っこの回数も少なかったようです。
明日からはもっとリノを動かしていこうと、ネムルーと話しました。
先生が帰られてから、家の体重計で体重を量ってみました。
すると退院してから500g近く増えていました。どうりで頬っぺたの辺りがぷにぷにしてきています。大きくなったね。^^
その後で、ネムルーはゴム手袋を付けて、リノの口腔マッサージをしました。
口を動かすことがないので、こういう刺激は必要ですね。
次は、ばあばの療育です。
★ 絵本「The Poky Little Puppy」 RANDAM HOUSE の Step1 のものです。
子犬の話です。塀の下をくぐり、橋を渡り、野原を走り冒険します。
リノはじっと聞いていましたよ。
★ 絵本「おにこむかし」
昔、娘たちに読んでいたものです。
これはドラマチックで鬼のセリフが怖いのです。リノは、目を見開いてビクビクッと震えていました。
この時は緊張がたまたま入ったのかな?と思っていました。
★ 日本の童謡「うたカード」1集
4日前にやった時よりも、よくカードを見ているような感じがしました。
★ 英語の歌
「Where is Thumbkin ?」・・・足の指で手遊びするように歌いました。
「Mery Had a Little Lamb」・・・日本語のメリーさんの羊と対比して歌いました。
「Under The Spreading Chestnut Tree」・・・日本語の大きな栗の木の下でと対比して歌いました。
こんなことをした後に、ラクーはふと長女のノンビリーが持ってきてくれていた「プレイジムのメリー」のことを思い出したのです。
これはリノの小学生になるふた従姉妹が最初に買ってもらったものなので、リノで五代目ブラザーズといったところです。
所々色あせていて、あちこちにある染みにも年代を感じます。
ネムルーと二人で組み立てて、リノを布団ごとプレイジムの下に移動させました。
ノンビリーは用意周到な人なので、すぐに使えるように電池の新しいものも付けてくれていました。
お姉ちゃん、(人´∀`)アリガトー♪
ネムルーが音楽のスイッチを入れた時です、リノが目を見開いて手足を震わせて興奮し出しました。
これは明らかに緊張の時の動きとは違っています。
ゆらゆら揺れている楽しそうな花や、歯がため、ガラガラなどをじっと見ています。
リノがこんな風に大きく目を開けてドングリ目になる時はオシッコやウンチをしているときなのです。それ以外の時はいつもすぐに眠そうにして寝てしまいます。
しかしこのメリーの音楽は本当に楽しかったんでしょう。頭を仰け反らして目を見開いて見ていましたし、音楽が止まると催促するような顔をするのです。そして時たま、手足を動かして興奮を身体中で表します。
「リノ、楽しいん? よかったねぇ」
「遊園地のメリーゴーランドに乗ってると思ってるんじゃない?」
これにはびっくりしました。
どこに本人のツボがあるのかわかりませんね。
結局、ムコーが帰って来るまで、一時間余りの間、ずっとプレイジムの音楽を聴いて、ゆらゆらする玩具を見ていました。
そうなんです。今まで家族は、リノは聞こえないし、見えないと思っていました。
外に出た時にピクリと反応したジェット機の音、電車の音、バイクの音も、家族の希望的推測くんが「反応した」と思いたいのではないか?と、疑念とひそやかな希望のもとにそう判断していたのです。
目もぼんやりと明暗を感じているぐらいかな?と思っていました。
ムコーは先週末、リノに風船を抱かせて、一緒にラベルを聞いたそうです。
このことからも、ムコーが聴覚障害がある人が「聞く」聞き方を模索しているのがよくわかります。
ラクーも歌を歌ってやる時には、リノの手を叩きながら歌っていました。
触覚からリズムや声の響きを感じてほしかったからです。
ところがところが…………です。
これ、聞こえてるし見えてるんじゃね?! ☆彡
ばあばとネムルーは、今日、それを確信したのでした。
※ この時は、目が見えて音が聞こえてるのではないかと思っていましたが、目の方は光と影を認識できるのではないかと思っています。音の方は、空気を通して身体への振動を感じているのかもしれません。
この見解も生後七か月時点での観察結果なので、また変わることもあるでしょう。
※ 生後8か月前に受けた本格的な聴覚検査では、耳の方は全く聞こえていないという診断がでました。
耳自体の機能は損なわれていないのですが、聞こえたものを処理する脳の働きができないんですよね。残念ですが、仕方ありません。
経管栄養のミルクを少し早めに注入して、万全の体制で先生を迎えました。
座敷に敷いた布団の上でリハビリをして頂きました。
やはり病院のベッドの上でするのとは違って、広い畳の上だと伸び伸びと体操ができます。
うつ伏せにもなりましたし、先生の胡坐の中にお座りして、手形の切り絵遊びもしました。
手を伸ばすリハの後だったので、しっかりと指が伸びていて、のりが塗ってある色紙を自分の指で伸ばして用紙に貼ることができました。
「手の可動はいいですが、足が固くなってきていますね」
と言われました。
足にバイタルのサーチのコードを付けているので、自分たちも恐々と触ってしまっていました。
先生が今日リノを動かしているところを見て、こんなに動かしてもいいんだなと驚きました。どうもNICUで何か月もつちかってきた用心の気持ちが大き過ぎて、抱っこの回数も少なかったようです。
明日からはもっとリノを動かしていこうと、ネムルーと話しました。
先生が帰られてから、家の体重計で体重を量ってみました。
すると退院してから500g近く増えていました。どうりで頬っぺたの辺りがぷにぷにしてきています。大きくなったね。^^
その後で、ネムルーはゴム手袋を付けて、リノの口腔マッサージをしました。
口を動かすことがないので、こういう刺激は必要ですね。
次は、ばあばの療育です。
★ 絵本「The Poky Little Puppy」 RANDAM HOUSE の Step1 のものです。
子犬の話です。塀の下をくぐり、橋を渡り、野原を走り冒険します。
リノはじっと聞いていましたよ。
★ 絵本「おにこむかし」
昔、娘たちに読んでいたものです。
これはドラマチックで鬼のセリフが怖いのです。リノは、目を見開いてビクビクッと震えていました。
この時は緊張がたまたま入ったのかな?と思っていました。
★ 日本の童謡「うたカード」1集
4日前にやった時よりも、よくカードを見ているような感じがしました。
★ 英語の歌
「Where is Thumbkin ?」・・・足の指で手遊びするように歌いました。
「Mery Had a Little Lamb」・・・日本語のメリーさんの羊と対比して歌いました。
「Under The Spreading Chestnut Tree」・・・日本語の大きな栗の木の下でと対比して歌いました。
こんなことをした後に、ラクーはふと長女のノンビリーが持ってきてくれていた「プレイジムのメリー」のことを思い出したのです。
これはリノの小学生になるふた従姉妹が最初に買ってもらったものなので、リノで五代目ブラザーズといったところです。
所々色あせていて、あちこちにある染みにも年代を感じます。
ネムルーと二人で組み立てて、リノを布団ごとプレイジムの下に移動させました。
ノンビリーは用意周到な人なので、すぐに使えるように電池の新しいものも付けてくれていました。
お姉ちゃん、(人´∀`)アリガトー♪
ネムルーが音楽のスイッチを入れた時です、リノが目を見開いて手足を震わせて興奮し出しました。
これは明らかに緊張の時の動きとは違っています。
ゆらゆら揺れている楽しそうな花や、歯がため、ガラガラなどをじっと見ています。
リノがこんな風に大きく目を開けてドングリ目になる時はオシッコやウンチをしているときなのです。それ以外の時はいつもすぐに眠そうにして寝てしまいます。
しかしこのメリーの音楽は本当に楽しかったんでしょう。頭を仰け反らして目を見開いて見ていましたし、音楽が止まると催促するような顔をするのです。そして時たま、手足を動かして興奮を身体中で表します。
「リノ、楽しいん? よかったねぇ」
「遊園地のメリーゴーランドに乗ってると思ってるんじゃない?」
これにはびっくりしました。
どこに本人のツボがあるのかわかりませんね。
結局、ムコーが帰って来るまで、一時間余りの間、ずっとプレイジムの音楽を聴いて、ゆらゆらする玩具を見ていました。
そうなんです。今まで家族は、リノは聞こえないし、見えないと思っていました。
外に出た時にピクリと反応したジェット機の音、電車の音、バイクの音も、家族の希望的推測くんが「反応した」と思いたいのではないか?と、疑念とひそやかな希望のもとにそう判断していたのです。
目もぼんやりと明暗を感じているぐらいかな?と思っていました。
ムコーは先週末、リノに風船を抱かせて、一緒にラベルを聞いたそうです。
このことからも、ムコーが聴覚障害がある人が「聞く」聞き方を模索しているのがよくわかります。
ラクーも歌を歌ってやる時には、リノの手を叩きながら歌っていました。
触覚からリズムや声の響きを感じてほしかったからです。
ところがところが…………です。
これ、聞こえてるし見えてるんじゃね?! ☆彡
ばあばとネムルーは、今日、それを確信したのでした。
※ この時は、目が見えて音が聞こえてるのではないかと思っていましたが、目の方は光と影を認識できるのではないかと思っています。音の方は、空気を通して身体への振動を感じているのかもしれません。
この見解も生後七か月時点での観察結果なので、また変わることもあるでしょう。
※ 生後8か月前に受けた本格的な聴覚検査では、耳の方は全く聞こえていないという診断がでました。
耳自体の機能は損なわれていないのですが、聞こえたものを処理する脳の働きができないんですよね。残念ですが、仕方ありません。
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