俺専用のメイド。〜小学最後はメイドと一緒に〜

シン(SIN)

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謎のメイドさん

3話 学校に行こう①

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 この日の俺の目覚めは痛みと共にであった。それは昨晩の出来事が夢ではなかった事を実感させる痛みである。


「ゔぉっ‼︎いってーーー………朝から何すんだよ⁉︎」

「いつまでも寝ているので、起こして差し上げたのです。これもメイドの仕事だと思いまして」

「それは有難いけど、もう少しやり方があるだろ⁉︎」

「では、早く支度をしましょう」

「はぁ?俺は行かないって昨日言っただろ‼︎」

「なるほど。でしたら・・・・」


 いきなり美咲はスカートをたくし上げた。そして、太ももに装備していたナイフを手にして俺の方に向けて言った。


「最終忠告です。学校に行きますか?死にますか?」

「えっ………」


 頭の中が真っ白になってしまった。朝から何が、自分に起きているのかの整理がまだ出来ていなかった。
 だが、目の前にはナイフを持った女がいる。開けた口からは、言葉が出ずに仁王立ちしていた。

 美咲はそんな俺を見て言った。


「なるほど。わかりました」


 美咲が目を閉じてゆっくり頷いた時だった。


 ピュッ。


「はっ………………」


 ナイフが俺の頬を掠めて後ろの壁に刺さっていた。頬からは多少の血が出ていたが、それには気づかなかった。
 俺は恐怖していた。本当に殺されるのかも知れないと………

 美咲はニコッと笑い俺の方に歩いてきて、壁に刺さったナイフを抜いて言った。


「次は外しませんからね。ご主人様、さよう…」


 美咲が全てを言い終える前に、体が反射的に動いていた。土下座をして俺は美咲に謝り、そして学校に行くと言った。

 すると美咲は持っていたナイフを、スカートの中へと仕舞ってニコッと笑った。
 その可愛い笑顔に俺は更なる恐怖を感じたのだ。


(こいつ本当に何者なんだ⁉︎)


 仕方なく着替えて準備をする事にした。久しぶりの学校で、何の授業があるかなど知らないから、ノートだけ数冊ランドセルに入れた。
 ランドセルの革の生地が凄い懐かしく感じた。

 いつもなら寝ている時間である。リビングに行くと、両親が驚いていた。朝食を作っていたお母さんは、手に持ったお玉を落とし俺の方を見て言った。


「陸…。あなたやっと行く気になってくれたの?……」

「まぁね。それよりご飯は?」


 お母さんは泣き崩れそうであったが、涙を流すのを我慢したといった顔をしていた。そして笑顔で言ったんだ。


「直ぐに用意するから、座って待っててね」


 椅子に座ると目の前にはスーツ姿のお父さんが、コーヒーを飲んでタブレットを見ていた。
 お父さんは1度、俺の方を見てまたタブレットに目線を向けて言った。


「昨日は楽しかったか?」

「お父さん、あの人何者なの?親戚の人?俺見た事ないよ」


 そこへ2階の俺の部屋から、美咲が降りて来て俺の横に座った。
 
 お母さんも朝食の準備が出来た様で、テーブルにご飯とお味噌汁とちょっとしたおかずを用意した。

 俺の隣に知らない人がいるのに、両親は何も不思議に思わず、当たり前の様に朝食が開始されていた。
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