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百物語 第三夜 『ドッペちゃん』
しおりを挟むとある小学校にはドッペちゃんという妖怪が現れるのだそう。
ドッペちゃんに取り憑かれた人はどうなってしまうのか。
ある少女がいた。
その少女が教室で友達と遊んでいた時、担任の教師が入ってきた。
教師は不思議そうに少女を見ている。
そして少女に対してこう言った。
「あなた、さっき体育館にいなかった?」
少女はずっと教室にいたので、それはありえない。
不思議そうにする教師の後ろから、休憩時間を終えた生徒が続々と入ってくる。
その生徒たちも口々に言う。
「さっきまで体育館にいたのに、どうして先に帰ってるの?」
少女はドッペちゃんに取り憑かれていたのだ。
ドッペちゃんは取り憑いた人間とそっくりの姿に化ける。
そして最後は、本物を殺して、自分が本物になるのだ。
「私はずっとここにいたよ」
果たしてその少女の言葉は誰の言葉だろうか。
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