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第3章 校外学習で色々稼ごう
【幕間2】愚痴
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「鈴木浩二……今はセシリアと言ってたっけか。あいつ、自分がなぜ自分がゲームのときの魔法が使えるのか理解してないのにポンポン使って!! それを処理するこっちの身にもなって欲しいよね! 全く、冷静にいつも分析してる雰囲気出してるくせに全然分析できてないよね。まあ、いずれ自分と同じ神になってもらうけど、そのときに後悔してもらうよりかは少し注意して早く改善してもらわないと……」
そんな愚痴をテミスがもらす。彼女のそばには誰もいないので言葉は返ってこない。
今彼女は、配下も立入禁止の自分だけのプライベートルームにいるのだ。そういった部屋は他にもいくつかあるが、ここは中でもお気に入りの部屋の一つである。内装は、畳が敷かれていて真ん中にこたつと座椅子が一つと非常にシンプルだ。
「それにしてもこのみかんってのはいつ食べても美味しいな~。また配下に追加で持って来るよう頼もうっと」
この部屋やみかんなどと言ったものは、勇者の資格を持つものを混沌なる惑星に送ったときにその勇者の行動を見てたときに面白そうと思い体験したらそれを機にハマったそうだ。そして、みかんの農園などを自分の領地に作ったり、日本庭園、寿司と言いたものまで再現済みである。
「そういえば、あいつの料理も美味しかったな~。また料理長に頼もっかな?」
この言葉の意味はいずれ分かるだろう。
一頻りみかんを食べるとテミスはプライベートルームを去る。
すると、ちょうど部屋の前で、
「テミス様、お戻りになられたのですね。何かございましたか?」
メイド服を着た背中に3対の純白の翼が生えた、とてもスタイルのいいまさしく天使のような女性——実際に本物の天使族に声を掛けられる。
テミスは特に用事がないときは、ずっとプライベートルームにこもっている。今日は会合等はなかったはずだ。つまり、出てきたということは何かしら用事ができたのだろう。
「プライベートルームからだと外部に干渉するのが面倒だから出て来ただけだけど……あ、また農園から追加でみかんを採るように伝えることはできそう?」
みかんが無くなりそうということを思い出したようで、今できそうか訊く。できなかったら直接農園を管理するものに言うつもりだ。
「もちろん大丈夫です! 他にご要件はありますか?」
本来の出てきた目的はみかんでは無い様子ではあるが、さっきみたいに申し付かなくてはならぬことがあった可能性もあるので再び尋ねる。
「他には特に無いかな。じゃあ、私は行くね~」
「お気をつけて」
メイドの子をあとにして城の一室に転移する。
転移した先は【玉座の間】である。城の中で一番大きな塔をまるごと使ったので、もちろん高さは150メートルあり、床面積は300畳ほどある。そして、その部屋には一つの大きな、まさに玉座という名に恥じぬ椅子が一脚佇んでおり、それ以外は壁に所狭しと飾られた芸術品の数々に目が行くだろう。
用途はというと、大きな命令を下す際や配下のものが大きな功績を上げた際に式典を執り行う場として使うことが多いのだが、それに伴ってといえばいいだろうか。
ここには重臣が一斉に揃う故に外部から狙われることが当たり前のようにある。それに対応するために、ここは他の場所よりもテミスに適した環境となっているのだ。つまり、催し物がないのに来たということはきっといつもより大きなことをしようとしているからである。
「ここからあの惑星に干渉は面倒だから私がちょっと遊びに——じゃなくて少し注意しに行こうか! 私自らはまだやめとこうかな。それでも私があの惑星に行くことは決定事項だし、またあいつが調子に乗って魔法をバンバン使い出すと面倒だからそろそろ行くか」
——無限跳躍・改——
転移魔法阻害系の能力の大半を無視して、イメージさえあればその名の通りどこまでも転移できる能力だ。
これは世界に一つしか存在しないテミスだけの能力の一つである。
そんな愚痴をテミスがもらす。彼女のそばには誰もいないので言葉は返ってこない。
今彼女は、配下も立入禁止の自分だけのプライベートルームにいるのだ。そういった部屋は他にもいくつかあるが、ここは中でもお気に入りの部屋の一つである。内装は、畳が敷かれていて真ん中にこたつと座椅子が一つと非常にシンプルだ。
「それにしてもこのみかんってのはいつ食べても美味しいな~。また配下に追加で持って来るよう頼もうっと」
この部屋やみかんなどと言ったものは、勇者の資格を持つものを混沌なる惑星に送ったときにその勇者の行動を見てたときに面白そうと思い体験したらそれを機にハマったそうだ。そして、みかんの農園などを自分の領地に作ったり、日本庭園、寿司と言いたものまで再現済みである。
「そういえば、あいつの料理も美味しかったな~。また料理長に頼もっかな?」
この言葉の意味はいずれ分かるだろう。
一頻りみかんを食べるとテミスはプライベートルームを去る。
すると、ちょうど部屋の前で、
「テミス様、お戻りになられたのですね。何かございましたか?」
メイド服を着た背中に3対の純白の翼が生えた、とてもスタイルのいいまさしく天使のような女性——実際に本物の天使族に声を掛けられる。
テミスは特に用事がないときは、ずっとプライベートルームにこもっている。今日は会合等はなかったはずだ。つまり、出てきたということは何かしら用事ができたのだろう。
「プライベートルームからだと外部に干渉するのが面倒だから出て来ただけだけど……あ、また農園から追加でみかんを採るように伝えることはできそう?」
みかんが無くなりそうということを思い出したようで、今できそうか訊く。できなかったら直接農園を管理するものに言うつもりだ。
「もちろん大丈夫です! 他にご要件はありますか?」
本来の出てきた目的はみかんでは無い様子ではあるが、さっきみたいに申し付かなくてはならぬことがあった可能性もあるので再び尋ねる。
「他には特に無いかな。じゃあ、私は行くね~」
「お気をつけて」
メイドの子をあとにして城の一室に転移する。
転移した先は【玉座の間】である。城の中で一番大きな塔をまるごと使ったので、もちろん高さは150メートルあり、床面積は300畳ほどある。そして、その部屋には一つの大きな、まさに玉座という名に恥じぬ椅子が一脚佇んでおり、それ以外は壁に所狭しと飾られた芸術品の数々に目が行くだろう。
用途はというと、大きな命令を下す際や配下のものが大きな功績を上げた際に式典を執り行う場として使うことが多いのだが、それに伴ってといえばいいだろうか。
ここには重臣が一斉に揃う故に外部から狙われることが当たり前のようにある。それに対応するために、ここは他の場所よりもテミスに適した環境となっているのだ。つまり、催し物がないのに来たということはきっといつもより大きなことをしようとしているからである。
「ここからあの惑星に干渉は面倒だから私がちょっと遊びに——じゃなくて少し注意しに行こうか! 私自らはまだやめとこうかな。それでも私があの惑星に行くことは決定事項だし、またあいつが調子に乗って魔法をバンバン使い出すと面倒だからそろそろ行くか」
——無限跳躍・改——
転移魔法阻害系の能力の大半を無視して、イメージさえあればその名の通りどこまでも転移できる能力だ。
これは世界に一つしか存在しないテミスだけの能力の一つである。
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