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過去と治療
ジャッジの復帰ログイン
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久しぶりの「TabTapS!」の世界ヘいく。
本日は一時間だけ繋ぐだけと医師や関係者に言われている。つまり、ゲーム時間において四時間ほどだ。
「お、ジャッジ久しぶりだな」
「ディス……」
「レットから聞いていたから待っていた。久しぶりにクエスト行くか?」
「AI含めて四人でか?」
「間もなくレットも来る」
「リハビリも兼ねているから、あまり繋げないぞ」
「それも聞いてる」
にやりと笑って、ディスカスが銃と剣を渡してきた。
「復帰祝いだ。カナリアにも伝えておいてくれ。復帰する時に新しい杖を渡すってな。ジャスも新しい服を作ってるぞ」
「伝えておく。で、今日は何のクエストをするんだ?」
「カナリアのためのクエスト。『鉱脈を探し出せ』だ」
「場所は?」
「シュトルーム大陸にある、『大いなる洞窟』」
ディスカスの言葉にジャッジはため息をついた。
「お前、カナリアに新しいアクセサリーを頼む気だな」
「そうとも言う」
しれっと答えたディスカスの頭をジャッジが軽くはたいた頃、スカーレットがログインしてきた。
「さぁて、久しぶりのクエスト行こっか!」
スカーレットの言葉にジャッジたちは移動を始めた。
回復役はAIに任せることにして、三人は進んでいく。
「初めてじゃない? この三人ってのは」
「だな。大体ディッチかジャスが入ってるからな」
「最近はあたしたちログイン率が下がってたしね~~」
魔法の効かない相手の場合はジャッジとスカーレットが前線にたち、ディスカスが掘っていく。直接攻撃が効かない場合はディスカスがメインで戦いながら、魔法弾をジャッジが打ち込んでいく。勿論、その間掘るのはスカーレットの役目だ。
「ってかさぁ、この三人ってもの凄く相性が悪い」
「レット、それは俺も思った」
スカーレットとディスカスは話す余裕はあるが、ジャッジにはない。時折する眩暈と戦っているのだ。
こんな苦しみ、あいつにはさせられない。そのために、あいつが楽しくゲームできるよう、データを残しておくのが役目だ。
「……さすがに、きついな。リタイア扱いでいいか?」
おそらくボス前で一時間になってしまうだろう。
「……ジャッジ……」
驚いたようにディスカスが呟いた。
「悪ぃ。限界だ」
スカーレットがスマホをいじって、そのあとディスカスのスマホが鳴り響いた。そして納得した様子を見ると、現状をメールしていたのだろう。
「どうりで口挟まないわけだ。……大丈夫か?」
「あぁ。VR酔いも重なってるみたいだ」
「噂には聞いてたけど、酷いもんだね」
今まではVR内で語られる都市伝説のようなものだと、ジャッジも思っていたのだ。
「一時離脱。クエスト中断でいいか? 最後にはヒヒロヒカイネの鉱脈が出る可能性がある」
「……じゃあ、俺がログアウトしたあと二人でやってくれ」
「そうする。じゃあ、帰還アイテム使うぞ」
指定した場所は、スカーレットの拠点になっている家だった。
一番ここが「大いなる洞窟」に近い。
「ジャッジ、無理しないように」
「あぁ。ここのギルドに寄ってから帰る」
ふらりと、その家を出た。
ジャッジを見送った二人はため息をついた。
あそこまでふらふらにたったジャッジなど、今まで見たことはない。どんな酷いクエストでも平気でこなす、「鋼鉄の男」という二つ名が別のゲームでついたほどの男だ。
「ジャッジであの状況だと……」
「それ以上は、運営が黙ってないからここで言わない。あたしとしても予想がつかないってだけ言っておく」
ディスカスの言葉を遮ってスカーレットが答えた。
「復帰クエストにはならんかったか。またそのうちだな」
「そう……だね」
再度洞窟に戻る手はずを整えた。
そして二人は相性が悪いなりに何とかクエストをクリアし、二度と二人でクエストをやらないと決めたという。
翌日、翌々日とジャッジが繋ぐ時間が増えていく。
ジャッジが最初に掲げていた、クエストクリアという当初の目的を達成できたのは一週間後だった。
本日は一時間だけ繋ぐだけと医師や関係者に言われている。つまり、ゲーム時間において四時間ほどだ。
「お、ジャッジ久しぶりだな」
「ディス……」
「レットから聞いていたから待っていた。久しぶりにクエスト行くか?」
「AI含めて四人でか?」
「間もなくレットも来る」
「リハビリも兼ねているから、あまり繋げないぞ」
「それも聞いてる」
にやりと笑って、ディスカスが銃と剣を渡してきた。
「復帰祝いだ。カナリアにも伝えておいてくれ。復帰する時に新しい杖を渡すってな。ジャスも新しい服を作ってるぞ」
「伝えておく。で、今日は何のクエストをするんだ?」
「カナリアのためのクエスト。『鉱脈を探し出せ』だ」
「場所は?」
「シュトルーム大陸にある、『大いなる洞窟』」
ディスカスの言葉にジャッジはため息をついた。
「お前、カナリアに新しいアクセサリーを頼む気だな」
「そうとも言う」
しれっと答えたディスカスの頭をジャッジが軽くはたいた頃、スカーレットがログインしてきた。
「さぁて、久しぶりのクエスト行こっか!」
スカーレットの言葉にジャッジたちは移動を始めた。
回復役はAIに任せることにして、三人は進んでいく。
「初めてじゃない? この三人ってのは」
「だな。大体ディッチかジャスが入ってるからな」
「最近はあたしたちログイン率が下がってたしね~~」
魔法の効かない相手の場合はジャッジとスカーレットが前線にたち、ディスカスが掘っていく。直接攻撃が効かない場合はディスカスがメインで戦いながら、魔法弾をジャッジが打ち込んでいく。勿論、その間掘るのはスカーレットの役目だ。
「ってかさぁ、この三人ってもの凄く相性が悪い」
「レット、それは俺も思った」
スカーレットとディスカスは話す余裕はあるが、ジャッジにはない。時折する眩暈と戦っているのだ。
こんな苦しみ、あいつにはさせられない。そのために、あいつが楽しくゲームできるよう、データを残しておくのが役目だ。
「……さすがに、きついな。リタイア扱いでいいか?」
おそらくボス前で一時間になってしまうだろう。
「……ジャッジ……」
驚いたようにディスカスが呟いた。
「悪ぃ。限界だ」
スカーレットがスマホをいじって、そのあとディスカスのスマホが鳴り響いた。そして納得した様子を見ると、現状をメールしていたのだろう。
「どうりで口挟まないわけだ。……大丈夫か?」
「あぁ。VR酔いも重なってるみたいだ」
「噂には聞いてたけど、酷いもんだね」
今まではVR内で語られる都市伝説のようなものだと、ジャッジも思っていたのだ。
「一時離脱。クエスト中断でいいか? 最後にはヒヒロヒカイネの鉱脈が出る可能性がある」
「……じゃあ、俺がログアウトしたあと二人でやってくれ」
「そうする。じゃあ、帰還アイテム使うぞ」
指定した場所は、スカーレットの拠点になっている家だった。
一番ここが「大いなる洞窟」に近い。
「ジャッジ、無理しないように」
「あぁ。ここのギルドに寄ってから帰る」
ふらりと、その家を出た。
ジャッジを見送った二人はため息をついた。
あそこまでふらふらにたったジャッジなど、今まで見たことはない。どんな酷いクエストでも平気でこなす、「鋼鉄の男」という二つ名が別のゲームでついたほどの男だ。
「ジャッジであの状況だと……」
「それ以上は、運営が黙ってないからここで言わない。あたしとしても予想がつかないってだけ言っておく」
ディスカスの言葉を遮ってスカーレットが答えた。
「復帰クエストにはならんかったか。またそのうちだな」
「そう……だね」
再度洞窟に戻る手はずを整えた。
そして二人は相性が悪いなりに何とかクエストをクリアし、二度と二人でクエストをやらないと決めたという。
翌日、翌々日とジャッジが繋ぐ時間が増えていく。
ジャッジが最初に掲げていた、クエストクリアという当初の目的を達成できたのは一週間後だった。
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