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新しいトモダチ
名月のレイド戦に向けての話し合い
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その頃、ベテラン勢はレイド戦の話を話をしていた。
「……HPはそれほど高くないが、問題は防御力か。……というよりも、このレイド戦おかしくないか?」
白兎からレイド戦までの映像を見たディッチはふと思った。
「うん、おかしい」
スカーレットも感じたらしく、すぐに同意してきた。というよりも、ベテラン勢は全員以前のクエストを見て気がついたのだ。
「白兎、黒兎は団子とススキッスを取りに来るというので、間違いないんですね?」
ディッチはあえてカーティスに訊ねた。
「はい。パーティ全滅して戻ってくると、団子とススキッスはなくなってます」
公式HPにも、「ススキッスと団子を白兎が取りに来る。団子とススキッスを守ろう」とした書かれていない。
何故二回に分かれるのか。名月の月見は本来二度行われるから。
それだけが理由になるはずがない。そのあとの巨大一角兎に繋がらないのだ。
そもそも、名月クエスト以外の島の住民は「一角兎が団子とススキッスをもっていって当たり前」という感じが見受けられる。
本来であれば、成功すればレイド戦など起きない。巨大一角兎との戦いに理由が見当たらないということになる。
「僕たちもそれは考えていますが、結論は見つかっていません。アナウンスでも『クエスト失敗』というのは流れませんから」
マモルが言う。
「ひょっとすると、この先にもう一個クエストがあるのかもな」
これは数多のレイド戦をこなしてきたベテランプレイヤーディッチの勘だ。
「あなた方さえよければ、数年単位でこのクエストに関わらせてくれ」
「……よろしいの、ですか?」
「構わない。レイド戦の裏にある情報も欲しい」
「その分、値引きさせていただいてよろしいですか?」
カーティスがそろばんをもってきて、いきなり金額交渉に入った。
「正直な話、この人数では足りないから俺の知り合いを数人足したいんだが」
「ほほう。いかほどお値段を足せば……」
「俺たちは知的好奇心とカナリア君の物欲を満たせればそれでいい。だから、巨大一角兎を一羽倒すごとに千Pが妥当だ。他の連中も倒す数によって決めればいい」
「しかし……」
「他の連中は固定金一万Pに巨大一角兎一羽ごとに一万Pでどう? 巨大分が私たちが支払う」
「は!?」
スカーレットの言葉に、「神社仏閣を愛する会」のメンバーが驚いていた。
「だって、今までのレイド戦とかを見ていると、レイドボスの肉や血清は錬金アイテムだからね。あたしが欲しい。カナリアちゃんは角と毛皮が欲しい」
「……角と毛皮はそこまでやれませんが」
「何故に?」
「角は柱に使いますし、毛皮は毛を取って、権力者の天井に使うことがあるんです」
「毛皮はそこまで数要らないでしょ?」
「そうですね」
「不要物をこちらで有効利用すると考えてよ。角も資材のあまりで十分!」
「そう考えると、私たちも出費が少なくて助かります。今まで『深窓の宴』に指名依頼をしていたのですが、毎回十万Pほど飛んでいましたから」
レイド戦を見ればわかる。「深窓の宴」メンバーが出張っているが、手を抜きすぎているのだ。
それを伝えれば、カーティスたちは「やはり」と言ったきり、がっくりと肩を落としていた。
どこかでそれを感じていたのだろう。だが、どこに頼んでも一緒だろうから少しでも倒してくれる「深窓の宴」に高い金を出して依頼していたのかもしれない。
しかも一日十万Pなのだ。七日間であっという間に七十万Pも飛ぶ計算だ。ディッチたちからしてみればぼったくりもいいところだ。
「……HPはそれほど高くないが、問題は防御力か。……というよりも、このレイド戦おかしくないか?」
白兎からレイド戦までの映像を見たディッチはふと思った。
「うん、おかしい」
スカーレットも感じたらしく、すぐに同意してきた。というよりも、ベテラン勢は全員以前のクエストを見て気がついたのだ。
「白兎、黒兎は団子とススキッスを取りに来るというので、間違いないんですね?」
ディッチはあえてカーティスに訊ねた。
「はい。パーティ全滅して戻ってくると、団子とススキッスはなくなってます」
公式HPにも、「ススキッスと団子を白兎が取りに来る。団子とススキッスを守ろう」とした書かれていない。
何故二回に分かれるのか。名月の月見は本来二度行われるから。
それだけが理由になるはずがない。そのあとの巨大一角兎に繋がらないのだ。
そもそも、名月クエスト以外の島の住民は「一角兎が団子とススキッスをもっていって当たり前」という感じが見受けられる。
本来であれば、成功すればレイド戦など起きない。巨大一角兎との戦いに理由が見当たらないということになる。
「僕たちもそれは考えていますが、結論は見つかっていません。アナウンスでも『クエスト失敗』というのは流れませんから」
マモルが言う。
「ひょっとすると、この先にもう一個クエストがあるのかもな」
これは数多のレイド戦をこなしてきたベテランプレイヤーディッチの勘だ。
「あなた方さえよければ、数年単位でこのクエストに関わらせてくれ」
「……よろしいの、ですか?」
「構わない。レイド戦の裏にある情報も欲しい」
「その分、値引きさせていただいてよろしいですか?」
カーティスがそろばんをもってきて、いきなり金額交渉に入った。
「正直な話、この人数では足りないから俺の知り合いを数人足したいんだが」
「ほほう。いかほどお値段を足せば……」
「俺たちは知的好奇心とカナリア君の物欲を満たせればそれでいい。だから、巨大一角兎を一羽倒すごとに千Pが妥当だ。他の連中も倒す数によって決めればいい」
「しかし……」
「他の連中は固定金一万Pに巨大一角兎一羽ごとに一万Pでどう? 巨大分が私たちが支払う」
「は!?」
スカーレットの言葉に、「神社仏閣を愛する会」のメンバーが驚いていた。
「だって、今までのレイド戦とかを見ていると、レイドボスの肉や血清は錬金アイテムだからね。あたしが欲しい。カナリアちゃんは角と毛皮が欲しい」
「……角と毛皮はそこまでやれませんが」
「何故に?」
「角は柱に使いますし、毛皮は毛を取って、権力者の天井に使うことがあるんです」
「毛皮はそこまで数要らないでしょ?」
「そうですね」
「不要物をこちらで有効利用すると考えてよ。角も資材のあまりで十分!」
「そう考えると、私たちも出費が少なくて助かります。今まで『深窓の宴』に指名依頼をしていたのですが、毎回十万Pほど飛んでいましたから」
レイド戦を見ればわかる。「深窓の宴」メンバーが出張っているが、手を抜きすぎているのだ。
それを伝えれば、カーティスたちは「やはり」と言ったきり、がっくりと肩を落としていた。
どこかでそれを感じていたのだろう。だが、どこに頼んでも一緒だろうから少しでも倒してくれる「深窓の宴」に高い金を出して依頼していたのかもしれない。
しかも一日十万Pなのだ。七日間であっという間に七十万Pも飛ぶ計算だ。ディッチたちからしてみればぼったくりもいいところだ。
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