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第一部 V.S.クルセイダーズ篇
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【KARUMA】
――カツン、とともすれば聞き逃してしまうような儚く鳴る音が発端だった。
振り向きざま、一人は上段から、もう一方は身を沈めて下段から殺気を白刃に乗せて打ち込んだ。
鋼の噛み合う音が響く。
公共の往来で斬り合いが始まったとなれば、周囲から悲鳴があがるのも必定。刃を交わらせたまま、往来には蝶ネクタイをきちりと締めた洋装の男と和服の青年を避ける輪ができた。
「この廃刀令のご時世に、まさか外国の往来で鞘当てに合うとは……貴君の名を訊こう」
上段からステッキに仕込んだ刀で、目下の青年に口髭の紳士は問いかけた。
「仕込み杖を携帯しておきながら、どの口がそれを問うのやら……。まあいい。私は笠木刹那。御大臣の御尊名も頂戴できますか」
「……柳生半次郎」
「おや、内閣府の方でしたか。それは失礼を」
柳生の名前を訊いて、青年は刀を引いた。
洗いすぎて白くなった蒼い絣に紺の道場袴、髪は伸び放題で前髪が目を覆ってその心中が窺えない。口元だけで不敵に笑う刹那を一瞥すると、柳生は鼻を鳴らして踵を返した。
「刹那!! 勝手な行動すんなよ!! そんなに俺の胃に穴を開けたいか!!」
柳生の背中を見送っていた刹那に、一人の青年が息を切らしながら近寄ってくる。街の雑踏は通常を取り戻しかけていた。
「とりあえず警察が来る前に逃げるぞ。……ったく、万国博覧会が眼の前だってのに騒ぎを起こすな。後でアーヤに三枚おろしにされても知らねえからな!!」
ずるずると刹那を引きずって歩く青年は簡素ながらもシャツと黒いズボンの洋装だった。
「左文字」
「なんだよ」
「さっきの男はテロリストだぞ? それも過激派。討ち合った時に刃の重さが体格に比例していなかった。ゆえに小型ながら爆弾を所持している。剣は確かに柳生新陰流だったが、名前は偽造だな。――ほれ」
刹那を裏路地に引き込んだ左文字は刹那が差し出した先刻の男のパスポートを見て唖然とする。そこには「松下夏珪」とあった。
「……おい、まさか解っていて鞘当てしたのかよ……」
ニッと笑う相棒に、左文字はこうしては居られないとまた刹那を引きずった。
「あのおっさんの犯行を止めねえと。一旦、アーヤのところに」
「おう、その必要はない」
「はあ?」
「パスポートを掏ると同時に、爆弾は停止させておいた。自分が鉄砲玉になるつもりであったのだろうが、それもできまい」
左文字は思わず刹那を引きずっていた手を離した。引力のまま「お」と声を上げて、刹那は身体を地面に強かに打った。
「……今の話はどこまで本当だ。おめえの手癖の悪さは知っているが、鞘当て、爆弾の停止、パスポートの掏摸をいっぺんにやらかしたとは思えねえ」
「いたた」と身体を上げた刹那は、着物の汚れを払いながら「すべてまことよ」と言ってのけた。
「すれ違いざまにパスポートを掏り、手ごたえが怪しかったので鞘を当て、敢えて下段から剣を受けて爆弾の所持を知り、向こうが名乗っている間に爆弾を壊した。以上だ」
芝居がかった口調で話す刹那に、左文字は言葉も無い。相棒の神業がかった手腕に舌を巻く。偽りではないことは百も承知、この男ならばやるだろう。
険しい顔で黙り込む左文字を尻目に、刹那は「さて」と相棒を振り返る。
「一旦アーヤのところに戻る、というのは賛成だ。如何に私とて、あの爆弾魔の仲間の有無まではわからん。それを探るはアーヤの専売特許だろう。宿に帰るとしよう」
そう言って、のらりくらりと歩き出した刹那は通行人のご婦人には冷たい目で見られるわ、犬には吠えられるわと散々だ。
「ちっ!!」
左文字はその暢気な歩みに焦れて、刹那の首根っこを掴み、また引きずるようにして花のパリの往来を行く。
――一八八九年 五月初頭のパリは白いマロニエと桐の花を緩やかな風が揺らす季節であった。
◇
サクレ・クール寺院を臨むモンマルトルの隠れ家に刹那と左文字が帰宅すると「おっそい!!」と甲高い怒号が飛んだ。
「……ごめん、アーヤ……刹那がテロリストとひと悶着起こしてさ……」
「テロリストですってえ……?」
アーヤと呼ばれたきついパーマがかかった黒髪を纏めようともしないエキゾチックな美女は、美しい顔を歪めたまま、左文字の胸倉を掴んだ。
「詳しく話しなさい」
アーヤの迫力に負けて、左文字は「なんで俺が」と思いながら隣に目をやると刹那の姿はそこにはなかった。
仕方なく、アーヤの詰問に、先刻の出来事をつぶさに話す。
「ふーん……それが単独犯か、組織ぐるみかを調べろってことね」
「アーヤは説明の手間が省けて楽だな」
汚れた絣の着物を着がえた刹那は、壁に追い詰められている左文字に合掌する。
「セツナ、単独犯だとは思っていないのでしょう?」
「おお、そんなところまで見抜かれていたか。私も修行が足りぬなあ」
灰色の長着に着替えた刹那は、照れたように後頭部を掻いた。未だに胸倉を掴まれている左文字は相棒の身体能力の高さに苛立ちが募るばかりだ。
「それで、貴方の見解は?」
「ふむ。小型とはいえ仮にも爆弾だ。加えて、狙いは万国博覧会の日程――ともなれば、近郊のマフィアとなろう」
「爆弾の大きさと仕組みは?」
「大きさは私の片手ほど。仕組みはスタンダードな時限式。主要なコードを抜いておいたから起動はしない。狙いはエッフェル塔であろう。親の仇の如く睨んでおった」
袖に手を入れて滔々と話す刹那に、左文字とアーヤはひくりと口の端が引き攣った。そこまで解っているのにこの男はアーヤにテロリストについて調べろという。
その気になれば、刹那一人で事は片付くはずだ。だが、このぼんくらはそれをしない。先に折れたのはアーヤだった。
「……解ったわよ。調べりゃいいんでしょ? で、海外マフィアではなく地元の連中が日本人を使う理由はなに?」
「街を歩いておったら、エッフェル塔はすこぶる評判が悪い。『街の景観を損なう』というのを行く先々で聞いた。そこへ密入国の日本人。柳生の剣を持ちながら、御一新で満足に刀を振るえなかった燻った火種だ。これほど使い勝手の良いものはあるまい」
アーヤはぱらぱらとタロットカードとトランプを並べながら、刹那の分析を聞く。
「お前、やっぱり俺もアーヤも必要ねえんじゃねえの?」
アーヤに掴まれていた首元を緩めながら左文字が近寄ってくる。それを聞いて刹那は左文字の肩を労うように笑って叩いた。
「何を言う。私は掏摸と剣術以外には能がないぞ」
「笑い事じゃないっての……さて、マフィアのアジトが割れたわよ。ご近所さんだったわ――それで、二人で乗り込むの? それとも全員帰ってくるのを待つ?」
「相手は何人だ?」
「二十人足らずってところね」
「微妙だな。二人で捌けないこともないが」
左文字が思案すると「十分後にアンリとデュークが帰ってくるけど」とアーヤが付け足す。
「なら、二人を待つか。俺一人でこいつの面倒を見るのは午前中で懲りた……」
「賢明ね」
左文字のげんなりとした言い方に、刹那は「世話をかけるなあ」と左文字の背を叩いて更に彼の怒りを買い、足蹴にされていた。そんな二人を横目に、アーヤははらりと赤いカーペットの上に落ちたカードを拾った。
「運命の輪の正位置、ね」
傍で喚く二人を見てアーヤは「……どちらのカードかしら」とカードにキスをした。
★続...
――カツン、とともすれば聞き逃してしまうような儚く鳴る音が発端だった。
振り向きざま、一人は上段から、もう一方は身を沈めて下段から殺気を白刃に乗せて打ち込んだ。
鋼の噛み合う音が響く。
公共の往来で斬り合いが始まったとなれば、周囲から悲鳴があがるのも必定。刃を交わらせたまま、往来には蝶ネクタイをきちりと締めた洋装の男と和服の青年を避ける輪ができた。
「この廃刀令のご時世に、まさか外国の往来で鞘当てに合うとは……貴君の名を訊こう」
上段からステッキに仕込んだ刀で、目下の青年に口髭の紳士は問いかけた。
「仕込み杖を携帯しておきながら、どの口がそれを問うのやら……。まあいい。私は笠木刹那。御大臣の御尊名も頂戴できますか」
「……柳生半次郎」
「おや、内閣府の方でしたか。それは失礼を」
柳生の名前を訊いて、青年は刀を引いた。
洗いすぎて白くなった蒼い絣に紺の道場袴、髪は伸び放題で前髪が目を覆ってその心中が窺えない。口元だけで不敵に笑う刹那を一瞥すると、柳生は鼻を鳴らして踵を返した。
「刹那!! 勝手な行動すんなよ!! そんなに俺の胃に穴を開けたいか!!」
柳生の背中を見送っていた刹那に、一人の青年が息を切らしながら近寄ってくる。街の雑踏は通常を取り戻しかけていた。
「とりあえず警察が来る前に逃げるぞ。……ったく、万国博覧会が眼の前だってのに騒ぎを起こすな。後でアーヤに三枚おろしにされても知らねえからな!!」
ずるずると刹那を引きずって歩く青年は簡素ながらもシャツと黒いズボンの洋装だった。
「左文字」
「なんだよ」
「さっきの男はテロリストだぞ? それも過激派。討ち合った時に刃の重さが体格に比例していなかった。ゆえに小型ながら爆弾を所持している。剣は確かに柳生新陰流だったが、名前は偽造だな。――ほれ」
刹那を裏路地に引き込んだ左文字は刹那が差し出した先刻の男のパスポートを見て唖然とする。そこには「松下夏珪」とあった。
「……おい、まさか解っていて鞘当てしたのかよ……」
ニッと笑う相棒に、左文字はこうしては居られないとまた刹那を引きずった。
「あのおっさんの犯行を止めねえと。一旦、アーヤのところに」
「おう、その必要はない」
「はあ?」
「パスポートを掏ると同時に、爆弾は停止させておいた。自分が鉄砲玉になるつもりであったのだろうが、それもできまい」
左文字は思わず刹那を引きずっていた手を離した。引力のまま「お」と声を上げて、刹那は身体を地面に強かに打った。
「……今の話はどこまで本当だ。おめえの手癖の悪さは知っているが、鞘当て、爆弾の停止、パスポートの掏摸をいっぺんにやらかしたとは思えねえ」
「いたた」と身体を上げた刹那は、着物の汚れを払いながら「すべてまことよ」と言ってのけた。
「すれ違いざまにパスポートを掏り、手ごたえが怪しかったので鞘を当て、敢えて下段から剣を受けて爆弾の所持を知り、向こうが名乗っている間に爆弾を壊した。以上だ」
芝居がかった口調で話す刹那に、左文字は言葉も無い。相棒の神業がかった手腕に舌を巻く。偽りではないことは百も承知、この男ならばやるだろう。
険しい顔で黙り込む左文字を尻目に、刹那は「さて」と相棒を振り返る。
「一旦アーヤのところに戻る、というのは賛成だ。如何に私とて、あの爆弾魔の仲間の有無まではわからん。それを探るはアーヤの専売特許だろう。宿に帰るとしよう」
そう言って、のらりくらりと歩き出した刹那は通行人のご婦人には冷たい目で見られるわ、犬には吠えられるわと散々だ。
「ちっ!!」
左文字はその暢気な歩みに焦れて、刹那の首根っこを掴み、また引きずるようにして花のパリの往来を行く。
――一八八九年 五月初頭のパリは白いマロニエと桐の花を緩やかな風が揺らす季節であった。
◇
サクレ・クール寺院を臨むモンマルトルの隠れ家に刹那と左文字が帰宅すると「おっそい!!」と甲高い怒号が飛んだ。
「……ごめん、アーヤ……刹那がテロリストとひと悶着起こしてさ……」
「テロリストですってえ……?」
アーヤと呼ばれたきついパーマがかかった黒髪を纏めようともしないエキゾチックな美女は、美しい顔を歪めたまま、左文字の胸倉を掴んだ。
「詳しく話しなさい」
アーヤの迫力に負けて、左文字は「なんで俺が」と思いながら隣に目をやると刹那の姿はそこにはなかった。
仕方なく、アーヤの詰問に、先刻の出来事をつぶさに話す。
「ふーん……それが単独犯か、組織ぐるみかを調べろってことね」
「アーヤは説明の手間が省けて楽だな」
汚れた絣の着物を着がえた刹那は、壁に追い詰められている左文字に合掌する。
「セツナ、単独犯だとは思っていないのでしょう?」
「おお、そんなところまで見抜かれていたか。私も修行が足りぬなあ」
灰色の長着に着替えた刹那は、照れたように後頭部を掻いた。未だに胸倉を掴まれている左文字は相棒の身体能力の高さに苛立ちが募るばかりだ。
「それで、貴方の見解は?」
「ふむ。小型とはいえ仮にも爆弾だ。加えて、狙いは万国博覧会の日程――ともなれば、近郊のマフィアとなろう」
「爆弾の大きさと仕組みは?」
「大きさは私の片手ほど。仕組みはスタンダードな時限式。主要なコードを抜いておいたから起動はしない。狙いはエッフェル塔であろう。親の仇の如く睨んでおった」
袖に手を入れて滔々と話す刹那に、左文字とアーヤはひくりと口の端が引き攣った。そこまで解っているのにこの男はアーヤにテロリストについて調べろという。
その気になれば、刹那一人で事は片付くはずだ。だが、このぼんくらはそれをしない。先に折れたのはアーヤだった。
「……解ったわよ。調べりゃいいんでしょ? で、海外マフィアではなく地元の連中が日本人を使う理由はなに?」
「街を歩いておったら、エッフェル塔はすこぶる評判が悪い。『街の景観を損なう』というのを行く先々で聞いた。そこへ密入国の日本人。柳生の剣を持ちながら、御一新で満足に刀を振るえなかった燻った火種だ。これほど使い勝手の良いものはあるまい」
アーヤはぱらぱらとタロットカードとトランプを並べながら、刹那の分析を聞く。
「お前、やっぱり俺もアーヤも必要ねえんじゃねえの?」
アーヤに掴まれていた首元を緩めながら左文字が近寄ってくる。それを聞いて刹那は左文字の肩を労うように笑って叩いた。
「何を言う。私は掏摸と剣術以外には能がないぞ」
「笑い事じゃないっての……さて、マフィアのアジトが割れたわよ。ご近所さんだったわ――それで、二人で乗り込むの? それとも全員帰ってくるのを待つ?」
「相手は何人だ?」
「二十人足らずってところね」
「微妙だな。二人で捌けないこともないが」
左文字が思案すると「十分後にアンリとデュークが帰ってくるけど」とアーヤが付け足す。
「なら、二人を待つか。俺一人でこいつの面倒を見るのは午前中で懲りた……」
「賢明ね」
左文字のげんなりとした言い方に、刹那は「世話をかけるなあ」と左文字の背を叩いて更に彼の怒りを買い、足蹴にされていた。そんな二人を横目に、アーヤははらりと赤いカーペットの上に落ちたカードを拾った。
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