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――15日目
087.『投票と夜の時間(5)』
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――――PM22:35、ダイニングルーム
本堂 空太
(ひとりダイニングに来た俺は、そこで、佐倉と出くわした)
「あ、…………佐倉」
佐倉 小桃
「…………本堂くん」
本堂 空太
「どうしたの? こんな時間に」
佐倉 小桃
「……たぶん、本堂くんと一緒」
本堂 空太
「え?」
佐倉 小桃
「ふふ…………さっきまで、お風呂に入っていたんだけど、
夕飯食べれなかったから、お腹、空いちゃって」
本堂 空太
「……それは完全に俺と一緒だ」
佐倉 小桃
「ふふふ…………。
……ごめんなさい。笑ってる場合じゃないわね」
本堂 空太
「うん、…………でも、腹が空くってのは笑えるよ。
アキラが…………死んだのに」
佐倉 小桃
「………………。
秋尾くん、弥重、それに道明寺くん。
ついこの間まで普通に話すことができたみんなが…………もう、いないのね」
本堂 空太
「…………うん」
(この二週間は長かったけど、ついこの間までは、普通の…………高校生だったんだ。
平和な、なにもない普通の日常だったのに…………)
佐倉 小桃
「…………誰なのかしらね、犯人は」
本堂 空太
(そう言えばこの間、アキラと朔也と、泉沢千恵梨の話をしたんだ。
…………佐倉は泉沢とは因縁があるし、ちょっと聞いてみようかな……)
「…………あの、さ」
佐倉 小桃
「ええ」
本堂 空太
「この間、アキラと朔也と話したんだけど……、
その…………泉沢が怪しいんじゃないなって」
佐倉 小桃
「…………千恵梨?」
本堂 空太
「うん。…………犯人、と言うか、その……、
……リークしたんじゃないかって、俺たちのことを。
怨恨が理由で」
佐倉 小桃
「…………まさか。
いくら千恵梨でも、そこまでしないわ」
本堂 空太
「でも…………泉沢が犯人に俺たちのことを教えたとすると、動機が見えてくるらしいんだ。
…………朔也への異常な執着と、アキラへの憎悪。
白百合と筒井への嫉妬。…………それに、佐倉も」
佐倉 小桃
「……………………」
本堂 空太
「それにアキラは…………なんか、七瀬もその対象なんじゃないかって」
佐倉 小桃
「ああ。…………和華にはね、千恵梨は敵わないから。
…………あたしたちのグループがまとまってた理由、本堂くんはわかる?
一見、千恵梨の統率力が優れてたように見えるけど…………本質は、和華が調節していたからよ。
和華は気が回る子だから…………だから、千恵梨は敵わないの、彼女には。
…………嫉妬はあったと思うわ」
本堂 空太
「…………そっか」
佐倉 小桃
「…………でも、千恵梨は手段を選らばないところはあるけど、
けど…………考えられないわ。そう、思いたい」
本堂 空太
「そうだよね、…………ごめん」
佐倉 小桃
「平気よ。あたしこそ、ごめんね」
本堂 空太
「どうして佐倉が謝るの……?」
佐倉 小桃
「…………うつっちゃったかな」
本堂 空太
「え?」
佐倉 小桃
「ううん、こっちの話よ。
…………それじゃあ、戻るわね。
…………おやすみなさい、本堂くん」
本堂 空太
「あ、ああ! おやすみ……佐倉……」
本堂 空太
(佐倉と別れてから、俺もすぐに部屋に戻った。
…………アキラ。
…………なんだろうな。
本当に、根拠もなく、アキラは殺しても死なないんじゃないかって、思ってた。
図太くて、賢くて、飄々としてて…………そのアキラは、もう、いないんだ。
少し涙が出た。…………ここへ来て、初めて出る涙だった……)
――――15日目、終了
【残り:14人】
本堂 空太
(ひとりダイニングに来た俺は、そこで、佐倉と出くわした)
「あ、…………佐倉」
佐倉 小桃
「…………本堂くん」
本堂 空太
「どうしたの? こんな時間に」
佐倉 小桃
「……たぶん、本堂くんと一緒」
本堂 空太
「え?」
佐倉 小桃
「ふふ…………さっきまで、お風呂に入っていたんだけど、
夕飯食べれなかったから、お腹、空いちゃって」
本堂 空太
「……それは完全に俺と一緒だ」
佐倉 小桃
「ふふふ…………。
……ごめんなさい。笑ってる場合じゃないわね」
本堂 空太
「うん、…………でも、腹が空くってのは笑えるよ。
アキラが…………死んだのに」
佐倉 小桃
「………………。
秋尾くん、弥重、それに道明寺くん。
ついこの間まで普通に話すことができたみんなが…………もう、いないのね」
本堂 空太
「…………うん」
(この二週間は長かったけど、ついこの間までは、普通の…………高校生だったんだ。
平和な、なにもない普通の日常だったのに…………)
佐倉 小桃
「…………誰なのかしらね、犯人は」
本堂 空太
(そう言えばこの間、アキラと朔也と、泉沢千恵梨の話をしたんだ。
…………佐倉は泉沢とは因縁があるし、ちょっと聞いてみようかな……)
「…………あの、さ」
佐倉 小桃
「ええ」
本堂 空太
「この間、アキラと朔也と話したんだけど……、
その…………泉沢が怪しいんじゃないなって」
佐倉 小桃
「…………千恵梨?」
本堂 空太
「うん。…………犯人、と言うか、その……、
……リークしたんじゃないかって、俺たちのことを。
怨恨が理由で」
佐倉 小桃
「…………まさか。
いくら千恵梨でも、そこまでしないわ」
本堂 空太
「でも…………泉沢が犯人に俺たちのことを教えたとすると、動機が見えてくるらしいんだ。
…………朔也への異常な執着と、アキラへの憎悪。
白百合と筒井への嫉妬。…………それに、佐倉も」
佐倉 小桃
「……………………」
本堂 空太
「それにアキラは…………なんか、七瀬もその対象なんじゃないかって」
佐倉 小桃
「ああ。…………和華にはね、千恵梨は敵わないから。
…………あたしたちのグループがまとまってた理由、本堂くんはわかる?
一見、千恵梨の統率力が優れてたように見えるけど…………本質は、和華が調節していたからよ。
和華は気が回る子だから…………だから、千恵梨は敵わないの、彼女には。
…………嫉妬はあったと思うわ」
本堂 空太
「…………そっか」
佐倉 小桃
「…………でも、千恵梨は手段を選らばないところはあるけど、
けど…………考えられないわ。そう、思いたい」
本堂 空太
「そうだよね、…………ごめん」
佐倉 小桃
「平気よ。あたしこそ、ごめんね」
本堂 空太
「どうして佐倉が謝るの……?」
佐倉 小桃
「…………うつっちゃったかな」
本堂 空太
「え?」
佐倉 小桃
「ううん、こっちの話よ。
…………それじゃあ、戻るわね。
…………おやすみなさい、本堂くん」
本堂 空太
「あ、ああ! おやすみ……佐倉……」
本堂 空太
(佐倉と別れてから、俺もすぐに部屋に戻った。
…………アキラ。
…………なんだろうな。
本当に、根拠もなく、アキラは殺しても死なないんじゃないかって、思ってた。
図太くて、賢くて、飄々としてて…………そのアキラは、もう、いないんだ。
少し涙が出た。…………ここへ来て、初めて出る涙だった……)
――――15日目、終了
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