110 / 389
――16日目
102.『初めての処刑(4)』
しおりを挟む白百合 美海
「ま、待って、さっき、とりあえずって!
本当にするの!?」
間宮 果帆
「美海、もう、仕方ないんだ」
有栖川 直斗
「くそぉ…………できない、できねえよ」
佐倉 小桃
「もう本当に時間がないわっ、みんな!」
竜崎 圭吾
「…………くっそ!!」
本堂 空太
(始めに動いたのは竜崎だった。
…………竜崎は複数の処刑道具が揃った箱を開けた。
勝平がそれに続いた)
白百合 美海
「勝平くん!」
千景 勝平
「スタンバトンとロープを使おう!」
間宮 果帆
「美海!」
本堂 空太
(……止めに入ろうとした白百合を、果帆と小日向が腕を掴んで止めた。
身動きの取れない白百合の前方に、和歌野が立ちはだかった)
白百合 美海
「サキちゃん…………」
和歌野 岬
「美海は、わたしたちはここで大人しく見るのよ……」
目黒 結翔
「や、やめろよ! やめてくれ!!」
小田切 冬司
「目黒くん!」
乃木坂 朔也
「目黒!」
目黒 結翔
「は、離せ!! 離せえええええええええええ!!」
本堂 空太
(朔也と小田切が目黒を地面に押し付けた……。
俺と直斗は…………その光景をぼんやりと眺めることしか出来なかった。
…………なんで、なんでこんなことになってるんだ……。
ついこの間までは、カラオケ大会したり、たこ焼きパーティーしたり、あんなに平和だったのに……)
筒井 惣子郎
「女子は見るな!!」
白百合 美海
「い、いやああああああ!」
本堂 空太
(勝平がスタンバトンを片手に持ち出した。
…………竜崎は、ロープを……)
竜崎 圭吾
「お、押さえろよ! しっかり!」
目黒 結翔
「やめろおおおおおおおおおお!
やめてくれえええええええええええええ!
うわあああああああああああああああああ!!」
筒井 惣子郎
「目黒…………すまない、すまない……、
許してくれ……許してくれぇ…………」
目黒 結翔
「あああああああああああああああああ!!
なんで俺なんだよぉおおおおなんでえええええ!!
あああああああああああああああああぁぁあああ!!」
小田切 冬司
「勝平くん!!」
千景 勝平
「うわあああああああああああ!!」
本堂 空太
(…………勝平は、スタンバトンを思いきり振り上げた。
そして…………それは、目黒を直撃した)
目黒 結翔
「あがががががががががががががががががっ!
っ……ぅ………………。
………………………………」
本堂 空太
(目黒は…………気絶した…………)
【残り:14人】
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる