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――17日目
112.『17回目の会議(3)』
しおりを挟む白百合 美海
「…………あたしは……サキちゃんを占ったわ。
理由は、占い師だと嘘を付いてるから。ひょっとしたら、人狼かもしれないって。
……………………。
……でも、サキちゃんは村人だった。
…………どういうこと? どうして嘘を付くの?」
和歌野 岬
「嘘を付いているのは美海でしょ?
私が本物の占い師だもの」
小田切 冬司
「……………………」
乃木坂 朔也
「……………………」
七瀬 和華
「……………………」
白百合 美海
「……ねえ、サキちゃん、本当のことを言ってほしいの。
あたし考えたんだけど、サキちゃん…………『裏切り者』じゃないの?」
小日向 花菜
「えっ!?」
間宮 果帆
「…………なるほど、村人なのにサキが嘘を吐いているとしたら、
裏切り者以外、考えられないんだな」
白百合 美海
「……あたしは詳しくないからわからないけど、
…………小田切くん、どう思う?」
小田切 冬司
「…………白百合さんが本物の占い師だとして、本当にそう言う結果が出たんだとしたら、
…………和歌野さんは裏切り者ってことになるね。
ただの村人がそんな嘘を吐く理由がない」
和歌野 岬
「ちょっと待って。嘘を吐いてるのは美海の方なのよ?
どうしてわたしが裏切り者ってことになってるのよ」
乃木坂 朔也
「…………可能性の話だ」
竜崎 圭吾
「…………でも、おかしいよな。
和歌野はさ、白百合が一方的に嘘を吐いてるって主張してるだけで、具体的な話がなにも出てないだろ?
なのに、…………信じろって方が」
和歌野 岬
「信じて。お願い」
小日向 花菜
「う、うちはサキを信じるよ!
……美海だって、昨日サキも言ってたけど、話が出来すぎてるって言うか」
竜崎 圭吾
「そーゆーのをさ、難癖ってゆーんだよな」
小日向 花菜
「そ、そんな言い方しなくても」
佐倉 小桃
「…………あの……」
七瀬 和華
「……どうしたの、小桃」
佐倉 小桃
「…………和歌野さんの占い結果、まだ聞いてないわ。
議論はそれからでもいいんじゃないかしら」
乃木坂 朔也
「……そうだったな」
小日向 花菜
「…………サキ。サキは昨晩、誰を占ったの?」
全員
「……………………」
和歌野 岬
「……………………わたしは……」
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