上 下
140 / 389
――18日目

132.『岬の自白(5)』

しおりを挟む

乃木坂 朔也
「……………………佐倉」

佐倉 小桃
「…………もう一人は、あたしよ」


全員
「…………!!」


小田切 冬司
「佐倉さんが…………」

佐倉 小桃
「ええ。
 夜の11時を過ぎると、乃木坂くんとは電話でやり取りができるようになってたの。
 全て、二人で決めて、実効していたわ」

乃木坂 朔也
「ほとんどは俺のお願いだった。
 でも…………俺は今晩、殺されるかもしれないから。
 だから、……佐倉には名乗り出てもらうことにしたんだ」

小田切 冬司
「じゃ、じゃあ、ちょっと待って。
 直斗と、朔也と、竜崎くんは元から村人と確定で、
 白百合さんが本物の占い師で確定して……、
 空太と、俺と、和歌野さんが村人確定。
 それで、共有者と確定してる朔也のカミングアウトがあって、佐倉さんが共有者として確定。
 …………ってことは、人狼は」

間宮 果帆
「…………あたしと、勝平と、七瀬って言いたいんだな」

七瀬 和華
「ち、違うわ! わたしは人狼じゃない!」

千景 勝平
「俺だって違ぇーよ!」

小田切 冬司
「…………でも、じゃないと、白百合さんを疑わなくちゃならないことになるんだ。
 …………でも、アキラか八木沼さんが占い師だった可能性は、8分の1なんだよ?
 俺は白百合さんを信用するね」

間宮 果帆
「ちょっと待てよ!
 確かに美海が嘘を吐いてるとは思わないよ!
 でもあたしは村人なんだよ!
 ……他に落とし穴はないのか?」

七瀬 和華
「ちょっと待ってちょっと待って。
 …………頭を整理させて」

竜崎 圭吾
「誰が人狼だろうと今日ばかりは関係ねえ!
 俺は和歌野に投票する! 絶対に!」

千景 勝平
「…………悪いけど俺もだ」

小田切 冬司
「待って。勝利しなきゃ死ぬんだよ。
 …………短絡的な考え方をしないで」

千景 勝平
「どう言われようと俺はこいつを許せねえ」

和歌野 岬
「…………無駄なことよ」

千景 勝平
「なんだと!?」

佐倉 小桃
「ちょっと待って。
 もう時間がないわ!」

本堂 空太
(…………時刻は8時半を回っていた…………)





【残り:11人】
しおりを挟む

処理中です...