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――21日目
169.『夜の時間(3)』
しおりを挟む白百合 美海
「小田切くんっ」
小田切 冬司
「……一応聞いとこうかな。
…………なんで、俺?」
佐倉 小桃
「…………もし、千景くんと和華と間宮さんが人狼なら、
今、人狼1人と村人が4人だわ。
……もし、千景くんと白百合さんと小田切くんが人狼なら、
人狼が2人に、村人が3人。
…………あとが、ないの。
確実に人狼を処刑をしなければ、村人の敗北が確定してしまうの」
小田切 冬司
「…………間宮さんが人狼で、それで終わりとは考えられなかったんだ」
佐倉 小桃
「…………もう、わからないの。誰が嘘つきなのか。
…………でも、死ぬのは怖い。
もしも、間宮さんが人狼じゃなかったら」
間宮 果帆
「…………村人が、敗北する」
佐倉 小桃
「……気休めにしかならないかも知れない。
夜、襲撃されたら、……意味もない。
でも…………あたしには、間宮さんも白百合さんもどちらも同じくらい疑わしいわ。
……なら、昼間、小田切くんが言ったように、あなたに投票させてもらったの」
小田切 冬司
「いいよ。……お願いしたのは俺だから」
白百合 美海
「……これで、終わりだと思ったのに。
…………仕方ないのね」
小田切 冬司
「俺が望んだことだから」
本堂 空太
「……………………」
(小田切はそう言って、ロープを手に取った。
…………勝平のときと同じように、自分で、ロープを縛り付けた。
椅子を台にして、首をかけて)
小田切 冬司
「…………白百合さん」
白百合 美海
「…………はい」
小田切 冬司
「…………負けないでね。自分にも、みんなにも」
白百合 美海
「小田切くんっ!」
小田切 冬司
「さようなら」
本堂 空太
(小田切はそう言って…………椅子を、蹴った。
…………小田切は、小川のように穏やかで、優しくて落ち着いたやつだった。
ほとんどもがくこともなく、静かに、首を吊った。
……………………。
…………10分ほど、経っただろうか。
俺たちは宙吊りになり、揺れる小田切をじっと見詰めていた……)
【残り:4人】
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