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『腸』――1日目
036.『今後の方針(4)』
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本堂 空太
「…………確かに、少し疲れたよ。
休んでいいかな?」
間宮 果帆
「…………空太」
筒井 惣子郎
「…………そうしよう」
道明寺 晶
「ああ……。
その前に、最後にひとついいか?」
本堂 空太
「う、うん」
間宮 果帆
「……なんだよ?」
道明寺 晶
「……放課後、これだけの学生が行方不明になってるんだ。
親も、学校も、間違いなく大事になってるはずだ。
テレビやラジオのニュースで世間に知られるのも、時間の問題だろう。
…………日本の警察は、バカじゃない。
ここで大人しく助けを待つってのも、選択のひとつだと思うぜ?」
**(いよいよ危なくなったら全員殺されるかも知れないが……、
それは言わないでおこう)**
………………。
八木沼 由絵
「そう、だね…………、そうだよね!」
小日向 花菜
「うん……、まだ、諦めるには早いね」
白百合 美海
「……アキラ…………」
有栖川 直斗
「アキラ…………」
本堂 空太
「うん…………」
間宮 果帆
「…………そうだな」
筒井 惣子郎
「…………アキラの言う通りかも知れないな。
とにかく、いったん休もう。
みんな、ゆっくり休んで…………でも、なるべく一人にはならないでくれ。
……6時に、またここに集合しよう」
小田切 冬司
「わかった」
道明寺 晶
「よし。そうと決まれば。
……俺は例の物置部屋に行くが、誰か一緒に来れるやつはいるか?
もちろん男で」
乃木坂 朔也
「俺、行くよ」
道明寺 晶
「休まなくていいのか?」
乃木坂 朔也
「それはアキラも同じだろ?」
道明寺 晶
「……さんきゅ」
筒井 惣子郎
「俺も行こう」
竜崎 圭吾
「んじゃ、俺も」
有栖川 直斗
「…………俺も行くよ」
乃木坂 朔也
「お前はいいよ」
有栖川 直斗
「いや…………さっきは役に立てなくてすまなかった。
手伝わせてくれ」
道明寺 晶
「……わかった」
本堂 空太
「………………。
俺は、休んでもいいかな?」
有栖川 直斗
「ああ。……空太は休めよ」
本堂 空太
「……ありがとう」
目黒 結翔
「お、お、俺も行くぜ!」
小田切 冬司
「いや、目黒くんはやめときなよ」
目黒 結翔
「なんでだよ!?」
小田切 冬司
「冷静でいられないでしょ?
…………俺は、ここで目黒くん見張ってるね。
もし、みんなの帰りが遅かったら、迎えに行くよ」
筒井 惣子郎
「……ああ、頼んだ」
千景 勝平
「…………すまん。俺も、残っていいか?
秋尾の姿を見たら…………正気でいられる気がしない」
乃木坂 朔也
「ああ。勝平はそうしてくれよ。
…………あんまり由絵に心配かけさせんなよ」
八木沼 由絵
「勝平…………」
千景 勝平
「……ああ。悪い…………」
道明寺 晶
「じゃあ」
筒井 惣子郎
「……行ってくる」
…………………………。
【残り:16人】
「…………確かに、少し疲れたよ。
休んでいいかな?」
間宮 果帆
「…………空太」
筒井 惣子郎
「…………そうしよう」
道明寺 晶
「ああ……。
その前に、最後にひとついいか?」
本堂 空太
「う、うん」
間宮 果帆
「……なんだよ?」
道明寺 晶
「……放課後、これだけの学生が行方不明になってるんだ。
親も、学校も、間違いなく大事になってるはずだ。
テレビやラジオのニュースで世間に知られるのも、時間の問題だろう。
…………日本の警察は、バカじゃない。
ここで大人しく助けを待つってのも、選択のひとつだと思うぜ?」
**(いよいよ危なくなったら全員殺されるかも知れないが……、
それは言わないでおこう)**
………………。
八木沼 由絵
「そう、だね…………、そうだよね!」
小日向 花菜
「うん……、まだ、諦めるには早いね」
白百合 美海
「……アキラ…………」
有栖川 直斗
「アキラ…………」
本堂 空太
「うん…………」
間宮 果帆
「…………そうだな」
筒井 惣子郎
「…………アキラの言う通りかも知れないな。
とにかく、いったん休もう。
みんな、ゆっくり休んで…………でも、なるべく一人にはならないでくれ。
……6時に、またここに集合しよう」
小田切 冬司
「わかった」
道明寺 晶
「よし。そうと決まれば。
……俺は例の物置部屋に行くが、誰か一緒に来れるやつはいるか?
もちろん男で」
乃木坂 朔也
「俺、行くよ」
道明寺 晶
「休まなくていいのか?」
乃木坂 朔也
「それはアキラも同じだろ?」
道明寺 晶
「……さんきゅ」
筒井 惣子郎
「俺も行こう」
竜崎 圭吾
「んじゃ、俺も」
有栖川 直斗
「…………俺も行くよ」
乃木坂 朔也
「お前はいいよ」
有栖川 直斗
「いや…………さっきは役に立てなくてすまなかった。
手伝わせてくれ」
道明寺 晶
「……わかった」
本堂 空太
「………………。
俺は、休んでもいいかな?」
有栖川 直斗
「ああ。……空太は休めよ」
本堂 空太
「……ありがとう」
目黒 結翔
「お、お、俺も行くぜ!」
小田切 冬司
「いや、目黒くんはやめときなよ」
目黒 結翔
「なんでだよ!?」
小田切 冬司
「冷静でいられないでしょ?
…………俺は、ここで目黒くん見張ってるね。
もし、みんなの帰りが遅かったら、迎えに行くよ」
筒井 惣子郎
「……ああ、頼んだ」
千景 勝平
「…………すまん。俺も、残っていいか?
秋尾の姿を見たら…………正気でいられる気がしない」
乃木坂 朔也
「ああ。勝平はそうしてくれよ。
…………あんまり由絵に心配かけさせんなよ」
八木沼 由絵
「勝平…………」
千景 勝平
「……ああ。悪い…………」
道明寺 晶
「じゃあ」
筒井 惣子郎
「……行ってくる」
…………………………。
【残り:16人】
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