人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

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『腸』――2日目

066.『朝の時間(1)』

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 ――――AM07:00、リビングルーム

乃木坂 朔也
「………………誰もいないみたいだな」
(正直、昨晩はほとんど眠ることができなかった。
 美海のことが頭から離れなくて…………。
 …………どんな顔をして今日会えばいいんだ?
 あの写真は侮辱的だが、……男として、反応してしまったせいもある。
 …………美海。彼女に会いたい。けれど…………気まずくて会いたくない。
 …………なんだったんだよ、あれは)

白百合 美海
「……おはよ、朔也」

乃木坂 朔也
「……!! 美、海…………」

白百合 美海
「? どうしたの?」

乃木坂 朔也
「…………いや。おはよう、早いんだな」

白百合 美海
「ふふ、朔也もね。
 …………誰も起きていないのね。」

乃木坂 朔也
「そうみたいだな。
 ………………昨晩は、ちゃんと眠れたのか?」

白百合 美海
「……はは、うん、ぐっすりとはいかなかったけど、かなり回復したわ」
(だって、……襲撃はしなくて済んだもの。
 今日を迎えられて良かった)

乃木坂 朔也
「そっか。…………昨日と顔付きが違うな。
 安心したよ」

白百合 美海
「ありがとう。…………朔也は?
 …………あまり、顔色がいいとは言えないわ」

乃木坂 朔也
「そ、そうか?」
(美海…………あの写真はなんなんだ? あれは、お前なのか?
 聞きたい…………だが、聞いたところでどうなる?
 肯定されたら? 否定されたら?
 どちらも、納得の行く返事が貰えるとは思えない…………)

白百合 美海
「…………朔也?」

乃木坂 朔也
「…………ん?」

白百合 美海
「……? どうかした?」

乃木坂 朔也
「……いや、なんでもない」

白百合 美海
「? …………?」
(…………なんだろう。様子がおかしい。
 まるで、人狼を引いたみたいじゃない。
 …………でも彼は違うわ。……なにかあったの?)

乃木坂 朔也
(…………心配かけてるみたいだな。
 …………俺は…………美海のことが、好きだ。
 なら、このまま隠しておくのは彼女に失礼にならないか?
 美海…………あれは…………あれ、は…………)
「……美海――――――」

八木沼 由絵
「おっはよ~」

乃木坂 朔也
「!!」

白百合 美海
「あ、由絵、おはよう」

八木沼 由絵
「おはよ、美海~朔也~!
 あれ~? まだ誰も起きてないの~?」

白百合 美海
「うん、そうみたい。
 由絵は早いのね」

八木沼 由絵
「って言ってももう7時すぎだよ~? みんなが遅いんだよ~」

筒井 惣子郎
「おはよう」

八木沼 由絵
「あ、せーとかいちょーおはよ~」

筒井 惣子郎
「…………その呼び名を学校以外で呼ばれるのはなんだかな」

八木沼 由絵
「え~いいじゃなーい、
 あ! あたし勝平起こしてくるね~!」

筒井 惣子郎
「あ、ああ。
 白百合、朔也、おはよう」

白百合 美海
「おはよう、筒井くん! よかった、無事だったのね!」
(…………無事なのは知ってるけど、ね)

乃木坂 朔也
「筒井! よかった、襲撃は失敗したんだな!
 …………どうする? みんな起こすか?」
(すっかり美海に聞くタイミングを逃してしまったが、
 …………仕方ないよな)

筒井 惣子郎
「そうだな。…………俺は無事だったが、
 正直、昨晩の襲撃が本当に失敗してるのかどうなのか気になる」

白百合 美海
「…………そうね」

乃木坂 朔也
「…………じゃ、男子は俺と筒井が。
 美海は、女子を――――――」

間宮 果帆
「おはよー」

竜崎 圭吾
「はよ~」

目黒 結翔
「ふぁ…………お前ら早いな」

白百合 美海
「果帆! 竜崎くん、結翔くん、おはよ!」

間宮 果帆
「今そこでばったり会ってさ。
 …………で? 筒井が生きてるってことは昨夜は失敗だと思っていいんだよな?」

筒井 惣子郎
「それを今から確認しにいくところだ。
 白百合と間宮は女子をお願いできるか?」

間宮 果帆
「ああ、いいけど。
 …………ちょっと、空太先に見てきていいか?
 …………気になるんだ」

白百合 美海
「あ、あたしも! アキラが!」

竜崎 圭吾
「もうみんなで行かね?」

乃木坂 朔也
「そうだな。
 …………今、勝平は由絵が起こしに行ったぞ」

七瀬 和華
「おはよう」

筒井 惣子郎
「七瀬! よかった、君も無事だったんだな!」

七瀬 和華
「筒井くん! あなたこそ!」
(わたしの守りが、あなたに届いたのね……っ!)

間宮 果帆
「…………とにかく、確認しにいこう」

乃木坂 朔也
「そうだな」
**





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