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『腸』――2日目
070.『朝の時間(5)』
しおりを挟む白百合 美海
「アキラ…………あたしも考えたけど、
…………全然、わからなかったわ」
間宮 果帆
「あたしもだな。
だいたい、こんなイカれたこと考え付く方がどうかしてる」
千景 勝平
「それもそうだな」
本堂 空太
(…………俺も考えようと思ったけど、
その前に寝ちゃったんだよな…………)
小田切 冬司
「……それで? アキラは、どう思ったの?」
道明寺 晶
「…………ま、それは追々話すよ。
夕食の時間にでもな」
小田切 冬司
「引っ張るね」
道明寺 晶
「俺も考えがまとまってないんだよ」
乃木坂 朔也
「………………」
**(正直、犯人の目的よりも昨晩のあの写真の方が気になる。
…………美海。閖白えりかとは誰なんだ?
美海と関係があるのか? …………わからない……。
………………書斎があるって言ってたな。
新聞かなにかに、ヒントはないか)**
佐倉 小桃
「………………?」
**(乃木坂くん…………なんだか元気がないみたい……。
…………白百合さんと、なにかあったのかしら……?)**
筒井 惣子郎
「…………俺も、誰がなんの目的でこんなことを思い付いたのか、
考えようと思ったけど、さっぱりだったな。
……小田切は、学校の関係者じゃないかって考えもあるみたいだが」
千景 勝平
「なに?」
小田切 冬司
「あ、なんとなく、そう思っただけだよ。
……ほら、部屋の前に顔写真があったでしょ? それに、カードにも…………。
どこから俺たちの写真を調達したのかなって。案外、学校の関係者だったりしてね、って」
千景 勝平
「…………なるほどな」
道明寺 晶
「いい線行ってると思うぜ。
さすがだな、小田切は」
**(更に言えば…………中等部時代のクラスメイトの誰かとか、な。
…………下手をすれば、この中の誰かってことも視野に入れるべきだろう)**
小田切 冬司
「アキラにそう言ってもらえると嬉しいね」
白百合 美海
「…………でも、まさか」
**(学校関係者…………確かに、あの学園なら有り得なくはないわ。
理事長はボスと親密な関係にあるし…………。
アキラ以外、誰も知らない話。
宍銀学園が最大勢力の暴力団と通じてること。
…………あたしが、その一員だったと言うこと。
…………なら、あたしが人狼を引いたことに意味はあるの? ……制裁?
…………まさか。ボスは暴力団だけど、人情味のある男だわ。
長い間あたしとあの人を匿ってくれたこと。あたしを解放すると約束してくれたこと。それを、裏切る人ではないわ。
約束したもの。…………お前は、幸せになれって。
だからあたし…………あたし…………)**
道明寺 晶
「可能性の話だ。…………あまり気にするな」
白百合 美海
「…………そうね」
乃木坂 朔也
「…………?」
**(どうした? なにか心当たりがあるのか?
アキラ…………美海…………。
アキラ…………お前はなにか知ってるんじゃないのか?)**
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