人狼ゲーム『Selfishly -エリカの礎-』

半沢柚々

文字の大きさ
271 / 389
『腸』――2日目

081.『犯人は(1)』

しおりを挟む
小田切 冬司
「ねえ、アキラ」

道明寺 晶
「なんだ?」

小田切 冬司
「朝食のとき、話したいことがあるって言ってたでしょ?
 その続きが聞きたいな」

道明寺 晶
「犯人の目的の話か?」

小田切 冬司
「そう。それ」

筒井 惣子郎
「俺も聞きたいな。
 俺は和歌野が言ったように、怨恨の可能性が高いんじゃないかって思うんだが」

道明寺 晶
「ここにいる誰に? 全員に?」

筒井 惣子郎
「……………………」

小田切 冬司
「……………………」

道明寺 晶
「怨恨として考えると、16人ものメンバーを集めた理由がよくわからないんだ。
 誰かに恨みがあるなら、極端な話、そいつ個人をぶっ殺しちまえばいい話だろ?」

筒井 惣子郎
「それは…………確かにそうだな」

竜崎 圭吾
「俺、恨みを買った覚えなんかないしよー」

和歌野 岬
「怨恨と言うのは、自分の意図しないところで発生するものよ」

竜崎 圭吾
「……まあ、和歌野が言ってることも一理あるけどさ」

間宮 果帆
「でも、だとしたら理由はなんだ?
 これだけの人数を誘拐して、…………殺し合いを強要する意味は」

道明寺 晶
「俺はな、快楽目的じゃないかって思ってるんだ」

有栖川 直斗
「…………快楽目的?」

道明寺 晶
「ああ。要するに、異常な趣味趣向のあるやつの悪趣味なゲームってわけよ、そのまんまだけどな」

小田切 冬司
「じゃあなに? 特別な理由はないってこと?」

道明寺 晶
「ああ。…………強いて言えば、2年前の宍銀学院3年B組に執着があるってことくらいだ」

千景 勝平
「……ここにいる誰かに、ってことじゃなくて、3年B組事態に執着があるってことか」

道明寺 晶
「そうだな。だがそれだと、なぜこの16人なのかがわからない。
 …………一つ考えられるとしたら」

小田切 冬司
「だとしたら?」

道明寺 晶
「気付いたと思うが、俺らはカップルや親友ばかりなんだよ。
 俺と美海、空太と果帆、勝平と由絵、それに筒井と七瀬。…………秋尾と都丸もそうだったろう。
 それに、朔也と直斗は俺の親友だ。サキちゃんと花菜にしたって、ただの友達にしては親しすぎるところがあるだろ。
 美海は果帆の親友だし、果帆と由絵は幼馴染みだ。
 筒井と竜崎もそうだろ?」

筒井 惣子郎
「そうだな」

竜崎 圭吾
「否定はしないぜー」

道明寺 晶
「あとこの際だから言うけど、目黒は美海にベタ惚れじゃん?」

目黒 結翔
「ちょおおいちょちょちょっちょ」

道明寺 晶
「見ろ、この動揺を」

目黒 結翔
「ちちちがあうああいやそうじゃ、なくないけどあぁあああぁ……」

道明寺 晶
「…………ここからはプライバシーの話になるから控えるが、
 小田切や佐倉も、人には言えないそう言う感情とか、抱えてんじゃないのか?」

佐倉 小桃
「…………プライバシーもなにもないわね。
 でも、そうね。当たりよ、道明寺くん」
**(乃木坂くん…………)**

小田切 冬司
「…………俺はノーコメントってことで」
**(特別な思い入れと言えば、俺は白百合さんだな。
 …………歪んでるけどね)**

本堂 空太
(…………やっぱり佐倉、まだ朔也のことが好きなんだ…………。
 ノーコメントって言ってるけど、小田切もそうなのかな? 否定しないってことは、暗に肯定してることでもあるし。
 小田切が、ここにいる誰かを好き…………? ちょっと想像できないけど、今まで浮いた話がなかったってのは、そーゆーことだからなのかも。
 片想い……なんだろうなあ…………。

 …………誰に? まさか果帆じゃないだろうなあ……)





【残り:16人】
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

処理中です...